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カテゴリ:映画・テレビ( 163 )

映画 『 教誨師 』

 
以前から是非観たいと思っていた映画。
私は滅多に映画館へは行かないのですが
この映画だけはどうしても劇場で観たかったのです。

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→ 映画の公式HPはコチラ


皆様もご存じの通り
今年の二月に急逝された、大杉漣さんの主演作です。
きっと映画やドラマファンの方なら誰もが大好きだったはずの俳優さん。
もちろん私も大好きな俳優さん。
大杉さんの急逝の一報を知ったとき、本当に愕然としたものです・・・

私が本作を「是非劇場で観よう」と思った理由はふたつあります。
ひとつはもちろん
大杉さんご自身がエグゼクティブ・プロデューサーとして本作の制作に携わられたからということ。
「ちゃんと映画館でお金を払って観よう!」
と思ったからです。
そしてもうひとつは「教誨師」をテーマに扱った映画だからということ。
私がお世話になっている宗教者のなかに
実際に教誨師としての役目を担っていらっしゃる方がいるんです。
牧師先生におひとり。
神父様におひとり。
教誨師をされていらっしゃる方にはさまざまな守秘義務があるようです。
よって、実際の死刑囚とのやり取りに関する詳細は教えてもらえないのですが
それでも、こんなことは仰るんです。

「司祭職として、これほどやりがいのある仕事も無いと思う」
「彼らから学ぶことは山ほどある」


本作で大杉さん演じられる教誨師は、プロテスタントの牧師・佐伯という役です。
佐伯は、六名の死刑囚との接見を通して
自らの牧師としての使命と向き合いながらも苦悩します。
一緒に賛美歌を歌ってみたり
聖書を勧めてみたり
救い主イエスの愛について教え諭してみたり
しかしながら、なかなか死刑囚たちの心に佐伯の思いは届きません。
死刑囚たちと向き合うなかで
佐伯は、彼自身の苦い過去とも向き合うことになります。
(このあたりは私の大好きな映画『エクソシスト』にも通じるところがあります)
そんななか
クリスマスを迎える年末になって、自分の担当する死刑囚のひとりに執行命令が下ります・・・


映画の殆どが
接見室での、佐伯と死刑囚とのやりとりです。
とても静かな映画で
殆どSE(音響効果やBGM)は使われておりません。
しかしそれがかえって緊張感を醸しだしていて
死刑囚たちそれぞれの思いというか、感情がひしひしと伝わってきます。
それぞれの、自ら犯した罪との向き合い方。
罪を犯した、その理由というか思考、人間性。
そして
刑の執行を待つ身としての、彼らの内にある思い。

もちろん私は死刑囚と接見したことなどありませんが
映画を観ながら(もしも自分だったら・・・)と、何度か自問しました。
しかしおそらく最終的には
彼らの立場になってみなければ、彼らの思いなど分かるはずもないのだろうなと思うのでした。

映画の終盤近くでの接見室でのやりとりで
牧師である佐伯が言った言葉はとても印象的でした。

「神の救いとか、もうこの際どうでもいい。
ただ私は、最後まで君のそばにいるよ」
(言葉遣いは違っているかもしれませんが)

あの言葉こそ
死刑囚にとって最も救いとなる言葉だったのではないか、と・・・


個人的には
死刑囚のひとりを演じられた玉置怜央さんという俳優さんが素晴らしかった!
心の底から、本当に(上手い!)と唸らされました。

            ♢

・・・もちろん本作は
娯楽として気軽に楽しめる映画ではありません。
終始、眉間に皺をよせながら鑑賞することになるかもしれません。
でも
私はそれでも観て良かったと、心の底から思います。

多分、DVDが発売されたら買うと思います。
何度も、とまでは申しませんが、間違いなく再鑑賞します。

最後に。
あらためて、大杉漣さんという偉大な俳優さんのご冥福をお祈り申し上げます。
最後の最後にこんな映画を遺された大杉漣さん。
それは単なる偶然だったのかもしれないけれど
もしかすると本作こそが大杉さんの魂の救済になったのかもしれない、などとも思ってしまうのであります・・・





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by dscorp-japan | 2018-10-23 01:45 | 映画・テレビ | Comments(4)

映画 『 アマロ神父の罪 』

 
少し前、とある神父様からお借りしていたDVDなのですが
今日の夕刻にお返しすべきタイミングがきましたので、急いで鑑賞した次第。

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2002年公開・メキシコ映画


寡聞にして
私は本作のことを全く存じ上げませんでした。
(この類の映画は大好物のはずなのに!)


物語のあらすじはというと・・・

ヨハネ・パウロ二世時代のメキシコが舞台。
とある町の教会に
アマロという、若くてハンサムなカトリック司祭が赴任してきます。
そこには主任司祭であるベニト神父がいて、司教からも寵愛されているという、前途有望なアマロ神父を歓迎します。
しかし長年その教会にいるベニト神父は
地元の麻薬組織の長と繋がりがあって、町の料理屋の女将と男女の関係を続けていたりします。
一方、同じ教区内のナタリオ神父は
農園で働く住民たちと衣食を共にしていますが、この集落がゲリラ組織であるとの疑いがあり、ナタリオ神父はゲリラ組織の支援者ではないかと司教からも目を付けられています。
そんな環境に身を置いたアマロ神父は
とあるきっかけから、料理屋女将の娘・アメリアと男女の関係に陥ります。
清廉潔白なイメージだったはずのアマロ神父は
アメリアとの逢瀬の為に、巧みな嘘をつくようになります。
そしてある日
アメリアが妊娠したことを知ったアマロ神父は・・・


・・・あまり上手にあらすじが書けなくてすみません <(_ _)>

            ♢

本作を観てまず思い出したのは
同じくカトリック教会の暗部を描いたような作品『 バチカンの嵐 』でした。

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1982年公開。残念ながらDVDは未発売の模様 (-_-;)


どちらの映画も
司祭職にありながら罪に手を染め、しかしその罪はローマ・カトリック教会という「組織」に隠蔽されてしまうという図式が描かれた映画という感じ。


本作で描かれる「アマロ神父の罪」について考えるとき
彼の犯してしまった「罪」には二種類のそれがあったのではないかと思います。
ひとつが
司祭職でありながら、若くて美しいアメリアと一時的な恋に落ちてしまった罪。
もうひとつが
その罪を、アマロ神父の利己的な判断で処理してしまおうとした罪、です。
これを言い換えると
ひとつ目の罪は「聖職者としての罪」であり
ふたつ目の罪は「人間としての罪」ということになるでしょうか。

仮にこの考え方に沿って考えたとき
私は「聖職者としての罪」なら、全然赦せちゃうわけです。
個人的には、まったく「お咎めなし」であります。
でも、ふたつめの罪は少々いただけません。
自身の立場を守ることばかりを考えるが故に
相手を深く傷つけてしまうような仕打ちをしてしまうのですから。
(本作においてその罪は、さらに大きな悲劇を生んでしまうのです)


そして
本作ではもうひとつ、さらに大きな罪が描かれます。
それは
アマロ神父の犯してしまった「ふたつの罪」を隠匿した、カトリック教会という「組織」による罪。


・・・私はいつも思うのです。
聖職者たちの犯してしまった罪と
その罪を隠匿する、教会という「組織」の罪。
どちらが、より信仰の躓きになるだろうかと。


少なくとも私は、後者の方にガッカリさせられます。





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by dscorp-japan | 2018-07-27 03:47 | 映画・テレビ | Comments(6)

映画 『 スノーデン 』

 
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2017年日本公開

映画公式サイト


この事件が報道されたとき
私は大した興味も感慨も持たず、ただ(ありゃ~やっちまったなぁ~)といった程度の印象しか持ちませんでした。
彼の行動の背景に何があったのか、彼がどのような思いであのような行動に出たのか、大して知ろうともせずに
むしろ(ロシアなんかに亡命して大丈夫なの?)みたいな、少々的外れなことを思った程度でした。


・・・都市伝説というか陰謀論というか
彼のこの事件が報道される以前から「私たちのPCの閲覧記録や携帯電話の各種情報はどこかの誰かに見られてる」という噂はあったわけで
だからこの事件が報道されたときも
(ほ~らやっぱりね)という、諦念を伴った事実確認みたいな感覚で受け入れてしまったような気がします。
「都市伝説」が「公然の秘密」に格上げされたというか。

・・・そういえば
あの事件の時期だったと思うのですが
私、自分の自宅にあるノートPCについているカメラに絆創膏で目隠ししてたことがありました。
初老のオッサンがいまさら何を見られて困るんだ?って話ですが (^^ゞ
そしたら
本作のなかで、スノーデンさんご自身も全く同じことをしている描写があって
(おぉ!オレと一緒じゃん)と、ちょっと嬉しくなりました(笑)

            ♢

ここからは映画の感想です。

本作に描かれる話は基本的に「実話」とされています。
それでも
観る方によっては「こんなのはスノーデンの戯言だ」と思われる方もあるのかもしれません。
その判断は皆様それぞれにに委ねられるとして
少なくとも今から約5年前、スノーデンさんという、日本のアニメをこよなく愛し、パソコンに精通したひとりの青年が、祖国の諜報機関で知り得た情報を暴露し、これを受けたアメリカ政府は彼を指名手配したという事実の背景に何があったのかを、少なくとも「知る」ことはとても大切なのではないかと思った次第です。
何より
私自身が何も知らなかったことを、本作で知らされたわけですから。

無論「映画」ですから、多少の脚色はありましょう。
(個人的にオリバー・ストーン監督はちょっと苦手)
でも、様々な情報から推察する限りにおいて
大筋において本作内で描かれていることは事実と大差無いと思われます。

そのうえで
「私たちは今、現実にこのようなことが起こり得る世界に生きているのだ」という自覚を促されているような気がするのです。

あくまでも私見ですが
おそらく、あの事件が過ぎ去った今現在も
私たちのPCの中身やスマホの通話記録・メール送受信の内容・画像や動画・指紋のデータに至るまで、どこかの誰かに覗かれる環境にあるような気がいたします。
実際には覗かれていないとしても
「その気になれば」「いつでも」覗かれる環境にあるということです。
だって
スノーデンさんが本件を暴露して大騒ぎになって
諜報機関が「もうしませんよ」と言ったところで
すでに覗ける技術は(スノーデンさん曰く)「有る」わけですから。

だから私たちは
「そういう環境下で生活していることを前提に、さて貴方はどうするのか」ということを問われているような気がするのです。

本作は
ポリティカル・サスペンス映画として、充分に楽しめる作品だと思います。
スノーデンさんの人間らしい一面も垣間見えますし
彼の彼女が、ことのほか重要人物だったのだなァということも分かります。
134分という上映時間も、私は全く苦になりませんでした。


え?
「その後PCカメラの絆創膏は貼ったままなのか」ですって?

・・・とっくの昔に剥がしちゃいましたよ。
だって、貼ってあった絆創膏が汚れてきたし
正直(どうでもいいや)って気になっちゃったから。
だいいち
バツイチで独り暮らしの53のオッサンが、タバコ咥えてパソコンとにらめっこしてるのを、いったい誰が見て得するんですか(笑)






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by dscorp-japan | 2018-01-28 00:00 | 映画・テレビ | Comments(6)

『 Like a Song 』 U2

 
私が大学受験に失敗して ^^;
浪人することになったにもかかわらずお付き合いする女性ができまして (^^ゞ
その彼女からいただいたプレゼントが、このバンドのアルバム『 WAR 』だったのでした。

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1983年発表(邦題:『闘』)


その彼女もまた、私と同じくハードロック好きの娘でして
お互いに自分の好きなバンドや音楽を紹介し合ったりもしていました。
そんななか
やはりお互いが注目していた、当時の若手バンドであるU2の新作アルバムが出るということで、その彼女がプレゼントしてくれたというわけです。
そんなわけで
私にとってこのアルバムは非常に思い出深いものでして
もちろん今もこのアルバム(LPレコード)は私の手元にあって、愛聴盤であります。


個人的な思い出があるからなのかどうか分かりませんが
私のなかでは、彼らの初期三部作(『 Boy 』『 October 』『 War 』)が好きな作品なのであります。
特に音作りの面で
プロデューサーのスティーブ・リリーホワイト氏による、独特の残響音が醸し出す、寒々とした空気感がたまらなく好きなんですね~

・・・後に彼らは世界的な名声を得ましたが
正直、彼らがこんなモンスターバンドになるとは思ってもいなかったなぁ~


で、今回の曲。
このアルバムの曲は全部好きなんですが
そのなかでもこの曲は、荒々しさと力強さが絶妙にマッチしていて大好きなんです ♪




音のひとつひとつが
ヒリヒリした痛みを伴う、カミソリのような曲だと思います。






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by dscorp-japan | 2017-09-23 18:24 | 映画・テレビ | Comments(2)

映画 『 沈黙 -Silence 』

 
先ほどレイトショーで鑑賞してきました。
あまりにも鑑賞後の余韻が強くて
この記事を書いている今も、心の動揺が収まりません。

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(映画の詳細については公式HPをご覧ください)


私が遠藤周作の『沈黙』を読んだのは、たしか大学生の頃だったと記憶します。
特に遠藤周作の作品が好きだったということではなく
あえて申しますなら、私は遠周の『狐狸庵先生』としての作品である『ぐうたらシリーズ』の方が好きだったりしました。
あと私が好きだった、真面目な遠周の作品としては
『私にとって神とは』くらいでした。
逆に申しますなら、それほど読んでいないということです ^^;
本作を手にしたのは
たまたま当時の私の家に、父が持っていた古い原作本があったからです。

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今も手元にあります


・・・読んだ時期が早すぎたのでしょうか
もちろん大いに考えさせられたのですが、今回映画を観て抱いた衝撃的な思いまでには至らなかったように記憶します・・・

            ♢

まずは本作の監督であるマーティン・スコセッシ氏について。
ロバート・デ・ニーロの出世作である『 タクシー・ドライバー 』の監督として有名ですね。
私がスコセッシ監督の作品で好きなのは『 グッドフェローズ 』だったりします。
監督は、その幼少期にはカトリック司祭になることを目指していたという、本来的には筋金入りののカトリック信者という方です。
しかしながら一方で
公開当時、キリスト教の世界では大いに物議を醸した『 最後の誘惑 』を撮った監督でもあります。

何故
敢えてまずは監督について言及したのかと申しますと・・・
今回の本作を、イタリア系アメリカ人であるスコセッシ氏が監督したとは到底思えなかったからです。
「本作は日本人の監督によるもの」と言われれば、おそらく日本人の誰もが違和感なく受け入れたのではないでしょうか。
つまりそれほどまでに
17世紀の日本が、一抹の違和感もなく描かれていると感じられるのです。
もちろん私は17世紀の日本を知るわけではありません。
しかし
単に日本人俳優の出演が多くを占めるからということではなく、当時の日本、特に長崎エリアの状況を相当高いレベルで再現していると感じざるを得ないものでした。

            ♢

さて、本作の内容について。

私は原作を読んでから数十年経つので、あらすじの詳細はうろ覚えだったのですが
それでも(泣くかもしれない、でも泣くまい)と映画に臨みました。
しかしながら
私の薄っぺらな誓いは、映画の序盤で脆くも崩れ去ってしまいました・・・

イエズス会宣教師のロドリゴ神父とガルペ神父が長崎に降り立ち
隠れキリシタンたちからすがるように歓迎された描写だけで、もうウルウルでした。

私が本作の登場人物のなかで特に注目したのは、やはり二人のイエズス会司祭を日本に案内するキチジロー(窪塚洋介さん)です。
心弱きキリシタンであるキチジローが、聖書でいうところのイスカリオテのユダに比肩される存在として描かれているであろうことは異論の余地のないところだと思います。
ただ、ユダとキチジローの違いは
ユダは自らの裏切りによって自分に絶望し命を落としますが、キチジローは何度周りの人間を裏切っても、神の救いと赦しを諦めないという点です。
それは人間的な尺度で考えれば「厚顔無恥」ということになるのでしょう。
しかし冷静に考えてみると
私たちは皆、大なり小なりキチジローと同じなのではないかという点に気付かされます。

劇中、キチジローが語ります。
「(キリスト教の)禁教令が出される前だったら
自分だって佳きキリシタンとして死ぬことが出来たのに。
自分は何て不運なんだ」

(自分がキチジローと同じ時代に同じ立場だったとしたら)
そう考えたとき
はたして私たちは「厚顔無恥な」キチジローとは別の生き方を全うすることができたのでしょうか・・・

特に私は
周りの人たちを裏切りながら
それこそイエズスを裏切ったユダのように、イエズス会宣教師のロドリゴ神父を藩に「売って」おきながら
「どうか私の告解(今で言う『赦しの秘跡』)を聴いて下さい」と
裏切った相手であるロドリゴ神父の足元にひれ伏すキチジローに、大いに心を動かされました。

この上なく醜く憐れなキチジローは、まぎれもなく「私たち」なのだと。
そして「神の子キリスト」は
キチジローと同じである私たちを赦すために、この世に遣わされたのだと。

            ♢

ここでは特にキチジローに焦点をあてて書きましたが
もちろんキチジロー以外の人物の苦悩や葛藤にも、大いに観るべきところがあります。
端的に申しますなら
すべての登場人物の考え方や言動が、大いに考えさせられるものです。
神の目から見て、誰が正しいのかは分からない。
でもおそらく、誰ひとり悪いわけでもないのかもしれない。


・・・こうして書いていても
私の感じた思いがうまく表現できていないように思います。
私自身、本作のすべてを理解できていないような気もいたします。
そういう意味で
私はもう一度(或いは何度も)本作を観るべきかもしれません。
ですから
本作のDVDが発売された時には間違いなく、買います。


「お勧め」などという軽い表現は、本作には物足りないと思います。
間違いなく、観る価値のある映画です。
私の鑑賞後の感想は
(観て良かった)ではなく(観るべき映画だ)でしたから。





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by dscorp-japan | 2017-01-25 02:12 | 映画・テレビ | Comments(8)

映画 『 聖獣学園 』の話

 
・・・え~っと、最初に言い訳を ^^;
本作は決してR18(成人映画)ではないそうです。
あくまでも『エロティック・サスペンス映画』というくくり、だそうです。

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1974年公開



今回、何故この映画を取り上げるのか。


私が本作を知った(というか観た)のは、たしか高校生の頃。
さすがに少々記憶が曖昧なのですが
当時は(多くのティーンエイジャーがそうであるように)スケベモード全開の高校生でしたから(恥)当時の自宅からほど近い、名古屋市千種区の繁華街「今池」にあった『今池地下』という映画館(今もあるみたいです!)に行って観たんです。

この映画館、要はポルノ映画館でして(映画館の名前からして『地下』ですから)
毎日、一本のポルノ映画を延々映写し続けていて
たしか入場料が当時350円だったと思います。
当然「18禁」だったのですが・・・
そこはそれ「ルールはあって無きが如し」とでも申しましょうか (^^ゞ

はやる心を抑えつつ
今池ビルの地下にある怪しげな切符売り場で大人の振りしておカネを払い
(絶対バレてますわな)
背徳感に後ろ髪を引かれる思いを振り払って劇場の扉を開くと・・・

そこで上映されていたのが本作だったのでした。

正直なところ
多岐川裕美さんが好きだったとか、修道院モノが好きだったとか
そんなのは全くありませんでしたよ、ハイ。
上映映画の前情報など一切無しで
ただただ「エッチな映画が観たい!」その一念のみ (^^ゞ


・・・ところで
私はこんな話、ここでしてて良いんでしょうか・・・?

まあいいや(良いのか!?)


舞台はとあるカトリック女子修道院(当然、架空の)。
その修道院に
主人公(多岐川さん)は、ある謎を解き明かすべく単身修道院に修練女として潜入します。
するとそこは
乱れ切った性が横行する、エロ修道院だった(苦笑)
そしてこの修道院を実質的に支配するのが、悪の大司教様だったのだァ~(爆)

・・・という、何とも陳腐なストーリー。
(でも海外ではこの映画、カルト映画として人気があるらしいデス)

            ♢

さて!
ここからが本題なのです!

血走る目を皿のようにしてスクリーンに見入っていた私ですが
ある場面で(あれ?)と思ったんです。

(この修道院の外観って、T修道院じゃない?)

そしてさらに。
悪の大司教様の住まう教会が映るんですが・・・

(・・・オイこれ、ウチの教会じゃねェか?)


・・・エロモードだった私、一気に興ざめです。

もちろん確証はありませんでした。
似たような教会は他にもあるだろうし
第一、こんな映画に教会が撮影許可を出すはずがないでしょうから。

いずれにしても
その後の私は、スクリーンに映る多岐川さんの裸体も上の空。
結局、その後は映画に集中することが出来ないまま終わってしまったんですね・・・


その後35年以上にわたり
私はずっとずっと、この映画に対する疑問がくすぶっていたんです。
(あの映画のあの場面、オレの見間違いだったのかなぁ)

            ♢

時は流れて、去年の暮れ。
私がAmazonさんでお買い物をするのは、専ら音楽CDと映画DVDです。
で、映画のジャンルですと
どうしてもキリスト教に関連した作品も含まれるわけです。

・・・そしたら何とAmazonさん
「あなたへのおすすめ」として、この映画を推薦してきやがったんです(笑)

本作を「キリスト教モノ」「教会関連モノ」とカテゴライズするAmazonさんに爆笑したんですが・・・
(いや待てよ?
例の積年の疑問を解消するには、この映画を買って確かめるしかないだろ!)

・・・ということで。
買いましたよ『聖獣学園』。
2800円くらい払って (←アホ)


・・・しかしてその結果は。

(映画の著作権とかあるから画像は載せませんけど)


撮影許可したんかァ~い!!!

いや
きっと、間違いなく無許可のはず。

アングルの位置からして
まずT修道院は、どう考えても修道院の敷地内から撮影してる!
(T修道院敷地内は広大でして、誰でも入れます)
そんでもってウチの教会は
当時、教会南側の道を挟んだところにあったホテルから撮影してるに間違いない!


・・・こういうときにこそ使う言葉。

オー・マイ・ガー!!





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by dscorp-japan | 2017-01-09 12:21 | 映画・テレビ | Comments(6)

映画 『 海よりもまだ深く 』

 
長引く風邪に辟易としつつ ^^;
時間のある限りは自宅で療養しようと決めて、その間に観ようと思った映画を借りてきました。

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私が是枝裕和監督作品を観るのは
『 誰も知らない 』と『 花よりもなほ 』、そして『 海街diary 』に続いて四作目です。
是枝作品には他にも素晴らしい作品が沢山あることは存じているのですが
たとえば『 そして父になる 』など
あまりにも評判が良すぎると、却って手を出しづらいというか、天邪鬼な性格が災いしてというか・・・未だ観てないんですよね ^^;

でも
本作はレンタルがはじまったら絶対借りようと思っていたんです。
何となく、直感的に(これは絶対観たい!)と思ったので。
だから新作料金も気にせず(笑汗)
早々に借りて観たという次第であります。

(本作のあらすじなど詳細は公式HPをご覧ください)

結論から申しますと・・・観て良かったです。
本当に、観て良かった。


登場するのは
「ダメ家族」とまでは申しませんが、決して社会的に成功した家族ではありません。
キャッチコピーにもある通り
『夢見た未来とちがう今を生きる』人々を描いた作品であります。

舞台は、とある団地。
是枝監督ご自身、団地育ちだったとのことです。
私もまた団地育ち(正確には県職員住宅)の人間ですので
本作で描かれる、団地の様子とか人々の生活臭みたいなものに、まずシンパシーを感じました。
『みなさん、さようなら』も団地を舞台とした映画でした)

主人公は
成功しきれていない “ 自称 ” 作家。
その実、探偵事務所でバイトまがいの収入を得ながら、ほぼその日暮らしのバツイチ男。
元妻子のもとへ養育費を払わなければならないのに
収入があるとすぐにギャンブルにつぎ込んでしまい、結果仕送りも滞る。
そのくせ
自分には作家の才能があると信じて(或いは自分に言い聞かせて)夢を諦めようとしない。
元妻にそういうところを愛想を尽かされて別れ(させられ)たのに
自分の置かれている現実を分かっていない(というか受け入れようとしない)。

阿部寛さん演じるダメ男を
私たちは笑いながら観るわけなんですが・・・

でも実のところ
私たちもまた、このダメ男と相通じる部分があるんじゃないかと考えさせられます。
少なくとも私は
自分もまたこのダメ男と同じなんだなァと思いました。

私の場合
「夢見た未来といまが違った」というより
「大した夢も無いままいまに至った」というのが正しいような気がしますが
(ホントの自分はこんなじゃない!)と思ったことが無いかといえば、ウソになります。
具体的な夢は描けていなかったかもしれないけれど
ただ漠然と、何となく成功した自分を夢見たことがあるのはたしかです。
ただただ自分に才能があると過信して
「努力する」というプロセスを避けて通ってきた私は、本作のダメ男と変わらないのであります・・・


・・・しかし。
そんな私のような人間に
ダメ男の母親(樹木希林さん)は、救いの言葉を送ってくれるんですね・・・

まさに
『夢観た未来とちがういまを生きる』ことの意味を教えられます。
「こんなはずじゃなかった」今を、諦めないで生きられる希望を与えられます。

本作は
「今」に疲弊している、すべての人に観ていただきたい作品だと思いました。







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by dscorp-japan | 2016-11-28 04:03 | 映画・テレビ | Comments(0)

映画 『殿、利息でござる!』

 
本作に関する情報は何も知らないまま
ふらりと立ち寄ったレンタル屋さんで、ジャケ買いならぬ “ ジャケ借り ” した次第であります (^^ゞ

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阿部サダヲさんのこの顔見たら、借りるでしょそりゃ(笑)


前情報ナシに借りたんで
また例のごとく「クドカン&阿部サダヲ」ラインのお笑い映画かと思ってたんですが・・・
(映画の詳細は公式HPをご参照ください)


・・・いやはや、参りました <(_ _)>
今年観た邦画のなかでは
『あん』と並んで、個人的には現時点でツートップであります ♪

簡単に申しますなら
江戸時代、ある東北の村が財政難に陥っていて
これを打開すべく、無い金をかき集めて「お上」にその金を貸して、貸した利息で財政を立て直そうとしたという実話(!)を元にしたお話。


本作を観て
私は今更ながらに「お金」の大切さを痛感させられたものでした。

本作に出てくるオカネには皆、村人たちの汗が染みついています。
日々の労働で得た、なけなしの貯蓄を吐き出し
大切な家財道具さえも売り払って
とにかく「村の存続の為」という一念のもと「お上」に貸し出す原資を集める為に奔走します。
それこそ
今で言うところの「1円玉」のひとつも、決して無駄にしない。

この「お上への金貸しプロジェクト」
映画によれば、結果的に10年近くもの期間を要したものだったようです。

たとえばね
マイホームを買うための節約なら分かるんですよ。
でもこの村人たちは
自分や自分の家族の為ではなく、自分の暮らす村の存続の為に私財を投げ打つのです。
それを、約10年近くもの長きにわたって継続したというのです。

本作の原作は『無私の日本人』という作品だそうですが
まさに『無私』の精神がそこにあります。

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映画の原作本『無私の日本人』



「果たして金貸しが『無私』なのか」

お上に金を貸した利子は、たしかにお上から得ました。
しかしその原資は返却されないままなのです。
ただ毎年、その利子のみが村に支払われ
その利子を村人たちで分配したというのです・・・


エンターテインメントとしても、とても面白い映画でした。
そして私は是非
この原作本も読んでみたいと思った次第であります。







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by dscorp-japan | 2016-10-25 00:00 | 映画・テレビ | Comments(4)

ドラマ24 『 侠飯~おとこめし 』

 
やっぱり『ドラマ24』はイイのだ!!

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生瀬勝久さんのカッコイイことといったら・・・!


テレビ東京系列の番組枠『ドラマ24』。
私はそれほどテレビ(特に連ドラ)は観ないのですが
それでも番組改編期のたび、必ずこの『ドラマ24』の枠はチェックするんです。

この『ドラマ24』
過去にも素晴らしい作品が沢山ありました。

『 湯けむりスナイパー 』でしょ
『 モテキ 』でしょ
『 まほろ駅前番外地 』でしょ
『 みんな!エスパーだよ!』でしょ

・・・時折 “ アイドル枠 ” みたいなクールだとガッカリするけど ^^;
それにしても『ドラマ24』はヒット率が高い!

            ♢

そして昨日(残念ながら)最終回を迎えた『 侠飯~おとこめし~ 』

他のドラマとか知らないので比較できないんですけど
今回のドラマも(多分)今クールで最高の作品だったんじゃないかと(勝手に)思ってマス ♪

いわゆるグルメドラマですね。
グルメドラマといえば
同じくテレビ東京の『孤独のグルメ』シリーズ(これまた大好き!)がありますが
本作はまた、一味違った切り口の面白いドラマでした。

(ドラマのあらすじは上記リンクをご参照ください)

まずキャストが素晴らしい!
今回の主役である生瀬さん、ホンッッットにカッコイイ!
個人的には
生瀬さん史上、過去最高のカッコ良さでした。
そして
準主役の柄本時生さんも、相変わらずイイ味出してました ♪
(柄本ファミリーは皆それぞれ素晴らしい)
そういえば何話だったか忘れましたけど
柄本さんのお母さん役で、柄本さんの実母の角替和枝さんがチョイ役で出てたなァ(笑)

その他共演陣の皆様もそれぞれ、イイ感じでしたね~(途中下車した約一名を除いて)。

毎回クスクス笑える場面があって
一方で、それなりの人生訓みたいな話もあって
鑑賞後には素直に(あぁ~良いドラマだなぁ)と思えるものでした。

ホントに終わってしまったのが残念なドラマです・・・(><)


でも!
次のクールでは何と!
みんな大好きな『勇者ヨシヒコ』シリーズ最新作が放映だそうです!

『 勇者ヨシヒコと導かれし七人 』

これでまた年末までの三カ月間
毎週の楽しみが増えたってことですよ ♪


・・・しかし
これじゃまるでテレビ東京の回し者みたいだな・・・(^^ゞ





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by dscorp-japan | 2016-09-24 02:41 | 映画・テレビ | Comments(0)

映画 『 バチカンテープ 』

 
三連休ですが、あいにくのお天気模様 ^^;
ということで
連休前にレンタルビデオ屋さんに行って、いくつか映画を借りてきました。

a0153243_02253741.jpg

「禁断の映像」とやらがイマイチでしたけど・・・^^;


(映画の情報は公式HPをご覧ください)

私と同じように感じられた方もお有りかと思いますが
このポスターやDVDジャケットだけで “ B級映画臭 ” がプンスカ感じられます ^^;
それは承知の上なんですが
それでも「悪魔祓い(エクソシズム)」というキーワードに異常に反応してしまうのが私なのであります (^^ゞ

→ 関連する過去記事:
 『 エクソシスト 』
 『 エミリー・ローズ 』
 『 ザ・ライト - エクソシストの真実 』
 『 デビル・インサイド 』

・・・仮にです。
「エクソシスト」が存在し、これをヴァチカンが認めたとするなら
当然のことながら、ヴァチカンはまた「悪魔」の存在も認めたということになります。
これを信じるか否かは個々人の判断に委ねられるのでしょうが
少なくとも、映画のひとつのテーマとしては非常に興味がそそられるのであります。
上記過去記事のリンクを貼りました『 ザ・ライト - エクソシストの真実 』なんかは非常によく練られた映画だと思いますし
『 エミリー・ローズ 』のラストシーンなども、キリスト教(特にカトリック)的な含蓄に富んだものだったと思います。

つまり「悪魔」の存在を肯定するか否かの前に
私たちは不完全な存在なのだという謙遜さを持ちあわせるべきなのだと、私は勝手に解釈しております。

            ♢

さて、本作についての感想です。

まず鑑賞してみて
やっぱり少々B級映画ではあったなぁというのが正直なところです。
本作のような成り立ちの映画によくありがちなパターンなのですが
本作には、過去の名だたる名作ホラー映画のエッセンスが少々露骨に散見されます。
“ 元祖 ”『 エクソシスト 』はもちろんのこと
『 オーメン 』のストーリー性も『 エミリー・ローズ 』の視覚効果も感じられます。

・・・ホラー映画って
そのストーリーや表現に上品さが感じられないと、一気に冷めてしまうんですよね・・・

そして
特に本作のラストの持っていき方について個人的に感じたのが
『 ローズマリーの赤ちゃん 』と『 ナインスゲート 』。
(奇しくも両作共にロマン・ポランスキー監督です)

具体的なラストの表現については控えますが
他の方々のレビューなどを拝見しますと「続編を匂わせる終わり方」というご意見がけっこうありました。
たしかにそのように受け取れなくもないのですが
本作は、聖書の最後にあるヨハネの黙示録の、ひとつの解釈である「世の終わり」を具象化した表現ととれます。
つまり「悪魔がこの世を支配する時代がやってくる」というもの。
しかしながら
すると本作に続編があるとすれば、それは「キリストの再臨」というテーマを避けては通ることが出来なくなるはずなのであります。
・・・そうなるともう、ホラー映画として成立しなくなると思うんです。

本作をホラー映画として成立させるためには
『 ローズマリーの赤ちゃん 』や『 ナインスゲート 』と同じように “ 凶兆 ” を暗示させたまま終わらせるべきだと思うんですね。
つまり本作は「これで終わり」であるべきかと。


結局のところ本作は
「ヴァチカンが公式にエクソシストを認めた」という題材があってこその映画だったということなんですね・・・






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by dscorp-japan | 2016-09-19 02:12 | 映画・テレビ | Comments(2)
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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