D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

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2011年 02月 26日 ( 1 )

映画館の思い出


たまには自分のことお話してみようかなァと。
少し恥ずかしいんですがネ・・・。


私が映画を好きな理由。
その背景には、私の子ども時代の経験が影響していると思っています・・・

その前に
私の家族構成について少々。

私の家族は、両親と私を含めた子供が三人の家庭でした。
当時の父は勤務医だったのですが、今から考えてもかなり多忙な毎日を過ごしていました。
医者ですから当直もありましたし、そうでなくとも毎日帰宅がとても遅かった。
今思い返してみても、父は仕事人間でした(私とは真逆のタイプですね)。

必然的に、私たち子供の世話は母親が一手に引き受けざるを得ない状況でした。
当時の母のストレスは相当なものだったのだろうと思います。
私は(一応)長男でしたので、いつも母から言われていました。

「アンタは一番上なんだから、弟と妹の手本になりなさい」

・・・どこの家庭でもあることなのでしょうが
長男の “悲哀” とでも申しましょうか、私もまたそれなりにプレッシャーはあったんですよネ(笑)

一方で
(これもどこの家庭でもあることでしょうが)
両親がケンカするときなんかは、私は弟と妹と一緒に声を潜めて、ただドキドキしていたんです。
(イヤだなァ)
(仲良くして欲しいのになァ)
一番下の妹なんかは、よく泣きだしたりしました。
仕方なく、私が妹をなだめて過ごしたもんです。


本題はここから。

母は時折、私たち子供三人を連れて “プチ家出” をしたんです。
(といっても父は仕事で家に居ないんですが・・・)
家出した母は、私たちを連れて百貨店なんかへ行って、買い物をしたんです。
ストレスを発散しようとしたのでしょうね。
私たち子供は大したものを買ってもらった記憶はないのですが
それでも私たち子供にとっても、気分転換にはなったような気がします。
ほぼ一日中百貨店を歩き回って、いい加減に疲れてきますよね。
すると夕方近くになって、母は言うんです。

「次は映画を観に行くよ!」

母が好きだった映画館は『名宝スカラ座』。
名古屋市中区の、納屋橋だったかな・・・
私たちにとって映画館は、まさに異空間でした。

チケットを買ってもらって
館内の売店でお菓子を買ってもらって
映画館の扉を開けると・・・

気のせいかもしれませんが
独特の匂いみたいなものがあって、それが妙に好きだったんです。
座面の跳ね上がる椅子を下ろして腰を落ち着けると
・・・何と言えばいいんでしょうか
(大袈裟かも知れませんが)何か大きなものに包まれたような安心感があったんです。

ふわふわのクッションの椅子
高い天井
薄明かりの異空間・・・

映画館は私にとっての癒しの空間だったんです。
上映される映画が何なのかは、実はどうでも良かった。

上映中
時折、母の横顔をこっそり見たものでした。
映画に熱中して、泣いたり笑ったりしている母を見て
私もまたホッとしたものです。
疲れ切って眠っている弟や妹の寝顔もまた、私にとっての安心でした。

(この時間がずっと続けばいいのになァ・・・)

            ♢

今では滅多に映画館には行けません。
上映中にご葬儀の依頼電話が鳴らないとも限りませんので。
一方で、今は便利な時代です。
好きな時に好きな映画をレンタルして
部屋の明かりを暗くして
自宅で映画館の気分を味わえるのですから。
(ウチにホームシアターのようなものは有りませんがネ)

私にとっての映画は
ストレス発散というよりも、現実逃避の手段なのでしょうね・・・
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by dscorp-japan | 2011-02-26 14:37 | 思うに・・・ | Comments(0)
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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