『PRIEST(司祭)』
『PRIEST(司祭)』
1990年、もう20年前の映画です。
この映画、日本ではそれほど多くの劇場で上映はされなかったんですが、西欧諸国では大きな話題(問題)に。
上映禁止運動があったり、ローマ法王庁が抗議声明を発表したり・・・。
実際、近親相姦とか同性愛とか、かなりヘビーな描写もあります(汗)
でも、個人的には大好きな映画なんです。
舞台はイギリス・リヴァプール。
主人公であるまだ歳の若いカトリック司祭が、ベテラン司祭の教会へ赴任します。
でもそこにいたベテラン司祭はある女性と同居していて、どうやら愛人関係にありそう。
一方で主人公も、あれよあれよと同性愛の世界に足を踏み入れてしまいます。
自分の罪に苦悩しながらも、主人公の神父は司祭職を続けます。
そんな折、ある少女から「私は父に犯されている」との告解(懺悔)を聴きます。
ある日主人公神父は、恋人(?)である男性と車の中で愛し合っているところを警察に目撃されます。
そして裁判沙汰になり・・・。
。。。重たいわぁ。。。
でもこの映画、とても優しいんです。
そう、「罪を犯した人こそが優しくなれる」ということ。
残念ながらこの映画、非常に入手困難。
(私は持ってるけどね♪)
たしかによく言われます。
特にカトリック司祭の『婚姻』の問題ですね。
カトリック教会では『叙階(司祭になること)』も『婚姻』も、同列の『秘跡』と捉えています。
つまり、司祭職や終生誓願(シスターになること)は、神と『婚姻』を結ぶのだという。
で、同時にこの二つの『秘跡』を受けることは出来ない、とされています。
いわゆる『重婚』になる、という考え方でしょうか。
で、そういうくくりの中、今も昔も、聖職者にある人間のスキャンダルが数多ある、という・・・。
僕も何が正しいのかは分からないんですね。。。