1970年代後半から約3年足らず
たった2枚のスタジオアルバムを発表しただけのバンド『UK』。
解散後に何度か再結成したりしましたが
スタジオアルバムの発表は無し。
・・・でも
それだけにこの2枚のスタジオアルバム(&ライブアルバム『ナイト・アフター・ナイト』)は、私にとってエヴァーグリーンな作品なのであります。
(バンドに関する情報はWikipedeiaの
『UK』をご参照ください)
正直なところ
私がこのバンドを知ったのは大学生になってからのことでした。
大学の同じ科の友人のひとりに、私と同じくプログレ好きの人間がおりまして
その彼からこのバンドのことを教えてもらったんです。
しかし当時すでにUKは解散しており、中心メンバーの一人だったジョン・ウェットンは “ スーパー・グループ ”
『エイジア』で世界中を席巻してたんですね。
・・・当時大ヒットしてたエイジアの音楽ですが
個人的には(これってプログレって呼べるのか?)みたいな思いがあって、イマイチ受け入れられなかったんです。
だから最初に聴いたときは
エイジアの前身的なバンドのように思えたUKに対しても、少々懐疑的な思いではあったんです。
ところが。
1stアルバム『UK(邦題:憂国の四士)』も2ndアルバム『デンジャー・マネー』も
まぁ~素晴らしいのなんのって♪
1stと2ndではメンバーが異なりますが
1stアルバムに参加しているアラン・ホールズワースのジャジーなギター
同じく1stアルバムに参加しているビル・ブルーフォードのタイトなドラム
2ndアルバムに参加しているテリー・ボジオの超絶ドラム
そしてみんな大好き(なはず!)なジョン・ウェットンのヴォーカル
キーボードとヴァイオリンを自在に弾きこなすエディ・ジョブソン
・・・もうね
バンドメンバー全員、大好きなアーティストばっかなんです!
当時、プログレは死に絶えたとまで言われてましたが
私は(これこそが新しい時代のプログレだ!)と、本当に歓喜したものでした。
・・・でもその時点ですでに解散してたんですよね~
(なぁんでこんな素晴らしいバンドが解散して、ハードポップ路線のエイジアなんかが売れてるの?)と、何だか釈然としない思いだったことを覚えております。
♢
UKについて話せと言われたら、どれだけでも話せるくらい好きなんですが
若い頃の彼は
まぁ少女漫画に出てきそうな美少年。
今のお姿は、さながら『天空の城ラピュタ』に出てくるムスカ大佐(笑)
まぁ~神経質そうな方ではあります(実際そのようです)。
ストイックなイメージで
音楽的なインテリジェンスの感じられる方。
もしかしてナルシシストなのかなとも思ったりします。
でも、カッコいい!
ここで
彼の演奏の凄さを感じさせる動画を。
このライブは2012年のもの。
ドラムはマルコ・ミンネマン(大好き!この方がドリーム・シアターに入ればよかったのに)
ギターはアレックス・マカチェフ(アラン・ホールズワースの後継者は彼しかいない!)
つまりこの時のメンバーもまた全員、私の大好きな面々です♪
この複雑な変拍子・曲展開をライブで難なく演奏し切る彼らの腕たるや・・・(驚)
私は個人的に
キラキラした音のキーボードが好きなんですね。
ジョン・ロードとかキース・エマーソンのような音より
リック・ウェイクマンなんかの音の方が。
そういう意味でも
エディ・ジョブソンの音は大好きです♪
そして
ロックのキーボーディストでありながら、王道的なスケールじゃないコードを多用するところも好き♪
だからこそ
1stでのアラン・ホールズワースとの相性も良かったと思うんですよね~
・・・でも今はもう
ジョン・ウェットンもアラン・ホールズワースも天国に行っちゃった(涙)
それもあってか
エディ・ジョブソンもライブの引退を表明したとか。
♢
そんな大好きなバンドの2枚のアルバム
私にとってはもう、それこそ一生モノの音楽であります。
ホントはもっともっと評価されて良いバンドだと思うんだけどなぁ~