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D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

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神を確信する人たち

 
かなり前のことになりますが
南米のとある国の方が、交通事故でお亡くなりになり
その方のお葬式を担当させていただいたことがあります。
ここで事故の詳細を明らかにすることは控えさせていただきますが
自動車対歩行者という事故でした。
お亡くなりになられた方に何らの非はなく、完全に被害者でありました。

憔悴されるご家族の皆様との打ち合わせは
それはそれは大変なものでした。

それでも何とかお通夜を迎えることになったのですが
そのお通夜が始まるかなり前の時間に、加害者の関係者が参列に訪れました。
(おそらく加害者本人は警察に拘束されていたものと思われます)
実際には「参列」というよりも「謝罪」の意味で来られたのでしょう。

私は当事者ではありませんので
加害者の関係者の方と被害者のご遺族とのやり取りには加わっておりません。
ただそれでも
ご遺族の前で加害者の関係者が土下座してお詫びする姿が
そこで交わされた会話などが目と耳に入りました。

・・・そこで、ご遺族が通訳を通して語られた言葉に
私は大いに驚かされたのでした・・・

「運転手さんは、やろうと思ってやったのではないですよね?」
「運転手さんは反省しているんですよね?」
「ならばどうか、一生懸命神様にお祈りしてください」

そして最後に、たしかにこう仰ったのです。

「神様が(運転手さんを)許すのなら、私たちも許します」


・・・私には到底言えない言葉だと思いました。
正直(そんなんでいいの!?)と思いました。

私もまた一応、カトリック信者ではあります。
ご遺族の仰ることも分からなくはありません。
でもそれって、あくまでもキリスト教的な “ 理屈 ” なのであって
大切な家族を突然喪ってしまったご遺族の思いは、そんなもんじゃ癒されないでしょうに、と。

なのに、亡くなられた方のお母様は
土下座する加害者の関係者の肩を手でさするんです。

凄いなァと思いました・・・

私たちは
自分を赦すことはたやすくできます。
でも
他者を赦すことが、どれだけ難しいことか。
「たとえ神が赦そうとも私は決して赦さない」
というのが、私たちの本音なのではないでしょうか。


あのとき私は思ったんです。
きっと、あのお母様は
神を信じるのみならず、神を「確信」していらっしゃるのだなぁ、と・・・







by dscorp-japan | 2019-02-10 18:25 | キリスト教 | Comments(2)
Commented by pga2152 at 2019-02-10 23:45
このお母様の優しさは、泣けます。故渡辺和子シスターも、渡辺錠太郎旧大日本帝国陸軍教育総監を暗殺した兵士を戦後に許したのと同じです。この話は、漫画になっています。
Commented by dscorp-japan at 2019-02-15 01:01
☀pga2152さん。
シスター渡辺のお話
さすがに私も存じ上げております。
「赦す」という行為に「神」の存在は不可欠なのかもしれませんね。
line

これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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