映画 『 くちびるに歌を 』
さすがに10月ということで
本業であるご葬儀の依頼はやや落ち着いた模様です (^^)
ということで
以前から少し興味のあった、本作を借りて観ました。
「長崎県・五島列島のとある島が舞台」というのに、まず惹かれたんです。
私は五島列島に行ったことは無いのですが、とても素敵な場所だとききます。
そんな五島の情景が見られれば、というのがひとつ。
そしてもうひとつ。
五島列島といえば、カトリック信徒の割合が多い地域として有名です。
(といっても人口の10%以上、という程度らしいですが)
五島列島の風景の一部には、必ず教会堂が溶け込んでいる。
・・・教会の点在する
のどかな風景を堪能できればなァということで。
で、観終わっての感想。
いきなり出来てきました、教会の場面が ♪
主要人物のひとりである中学生のナズナ(恒松祐里さん)が教会へお祈りに行きます。
それはおそらく
何か特別な行為ではなく「教会へ行くこと」が生活の一部になっているような描写です。
・・・さすが五島!
祖父母と暮らすナズナは
あたりまえのように食前の祈りも唱えます。
・・・コテコテのカトリックやん ♪
その他にもいろんな場面でちょくちょく教会が出てくるんですが
やたらとミサの場面があるとか神父様が登場して説教をタレるとか(笑汗)そういうのは無くて
あくまでも五島の生活に溶け込んだ情景として描かれているのに好感が持てました。
そしてもうひとつ興味深かったこと。
主要人物である中学生のお兄さんに知的障碍者(渡辺大知さん)が登場するんですが
彼の演技と、その描かれ方がとっても良かったということです。
知的障碍者の役を演じるって、すごく難しいと思うんです。
どうしても “ 腫れ物に触る感 ” が無意識のうちに滲み出たりして
かえってその演技が白々しくなったりすることが少なくないと思います。
そういう胡散臭さみたいなものが全く無かった。
渡辺大知さん、素晴らしい!
『ギルバート・グレイプ』のレオナルド・ディカプリオさんにも対抗できると思う。
肝心の映画本編についてですが
・・・うん。なかなか良かったと思います。
「ものすごく感動した!」とまではいきませんでしたが
良いお話だったと思います。
・・・ところで私
本作の原作本を読んだことがありません。
で
映画を観た後、あらためて原作本のことを調べてみると・・・
『原作者:中田永一』
・・・ふぅん。
知らないなァ。
と思って検索してみたら・・・
なぁんだ!
あの、乙一さんの別名義だというではありませんか!
こりゃ~是非原作も読んでみなければ ♪
よろしくお伝えくださいな(笑)
「あんたもいて良かった」
このセリフが一番好きです。
五島列島に益々行ってみたくなりました。
映画のご紹介ありがとうございました(^-^)