“ らしさ ”
抱えている宿題をやろうとするとお仕事の依頼が入る。
神父様からじきじきに「オカダさん、よろしく」と言われる。
有難いことだけど・・・
もうホントに、尻に火が点き始めてることを実感する今日この頃(><)
・・・まァね
ここまでは独り言ということでスルーして下さい ^^;
♢
ご存じの方もあるかと思いますが
もとよりキリスト教葬儀の飾りというのは、至極シンプルであります。
お柩が安置されて
遺影写真があって
生花が飾られて・・・
基本的にはそれで完了。
ですから
「まァ~たいそう立派な祭壇ね」
とか
「ちょっと寂しいんじゃないの?」
などという差異は、殆ど無いと言っていいと思います。
では、どこで個性を表現するのかと申しますと
やはり「生花の飾り付け」ということになりましょうか。
ですから
私がお客様との打ち合わせでいちばん時間をかけるのが、この部分です。
「(故人様は)どういった性格の方だったのでしょうか?」
「お好きだったお花とか、色合いとかありますか?」
「どのようなお召物を好まれたでしょうか?」
お亡くなりになられたご本人に関する情報を、出来るだけ聞き取り
その情報を元に、お花の色合いとかバランスなどを考えます。
・・・私
このプロセスが結構好きなんです。
デザインをかじっていたからということもありますが
ご遺族様からお聞きする情報から、初めてお会いする故人様の “ 人となり ” のようなものを思い描いて、それを生花飾りに反映させることを考えるのが好きなんです。
で
それをご家族にご提案させていただいて
「そうそう、まさにそんな感じです!」
などと仰っていただけると、これが結構気持ちイイ (^^ゞ
たとえば
昨日ご依頼をいただいたお客様の場合。
「もうね、お婆ちゃんは最後まで我がままな人でしてねぇ」
「常に『自分が一番』な人だったんです」
「好きな色といえば『桃色』でしょうか」
・・・こうした情報から
私はいくつかのキーワードを思い描きます。
たとえばこんな感じ。
「我がまま」→「プライド」→「高貴」
「自分が一番」→「強さ」→「赤」
「桃色」→「春」→「桜」
そして
これらのキーワードから、生花飾りのイメージを膨らませる、と。
・大きめのカサブランカ系のユリ
・真っ赤なバラをクドくない程度に
・桜の枝を散りばめて
で
これらのお花が手配できるかを、その場でお花屋さんに打診する、と。
・・・さて。
あとは今日の式場準備の際
お花屋さんと私とで、現場でいかに “ らしさ ” を形にすることが出来るか。
ちょっと自己満足も入ってますけど (^^ゞ
ご遺族様に、こうしたプロセスの結果としての飾り付けをご覧いただいて
「わァ~、お婆ちゃんにピッタリ!」と仰っていただくのが、私の喜びのひとつデス。