『 Nine Feet Underground 』 キャラヴァン
カンタベリー・ロックといえば、ソフト・マシーンかキャラヴァン。
どちらのバンドも私は聴きますが
どちらかというと私はキャラヴァンの方が好きです。
で、やっぱりキャラヴァンといえば
初期の代表作『 In the Land of Grey and Pink(グレイとピンクの地)』でしょ。
「カンタベリー・ロックって何?」
と訊かれたら、私はまずこのアルバムをお勧めします。
それほど難解な音楽でもなく
ただひたすらにリリカルな世界観を表現しているという点において、このアルバムは間違いなく傑作だと思っております。
そしてこのアルバムの白眉はというと
レコード時代でいうところのB面全部を占める大作である、この曲です。
・・・こんな私でも
それなりに悩んだり落ち込んだりすることはあるわけで (^^ゞ
そんなとき、この曲をよく聴くんです。
やや冗長(失礼ッ)とも思われる前半部分から
後半部分の、ベーシストであるリチャード・シンクレアの、この上なく優しげな歌声に癒されるのです。
特にスタジオ録音盤では
リチャードさんの声に一切のエフェクト処理(エコーなど)がかかっていないのが、またイイ。
さながら子守唄のように、すぅっと心に沁みるんですよね・・・
ついでに
リチャードさんの美声が聴けるライヴ映像もご紹介。
ベーシストのヴォーカルなら
ジョン・ウェットン(キング・クリムゾン~UK~エイジア)と並んで、リチャード・シンクレアがいちばん好き ♪
ジョン・ウェットンがセクシーな声なら
リチャード・シンクレアのそれは、限りない癒しなのであります。
私も、このアルバムのジャケットが大好きなんですよね~
幻想的で、牧歌的で
何より、とても癒される絵だと思います。