『 My Fairy King 』 クイーン
今日は11月24日。
クイーンのヴォーカリストであるフレディ・マーキュリーの命日でございます。
拙ブログでは毎年この日
フレディ氏が遺した曲をご紹介しております m(_ _)m
で、今年はデビューアルバムのなかの一曲です。
いくらクイーンが好きな私でも
さすがに、このアルバムをアットタイムで聴いていたというわけじゃありません。
1973年、私はまだ9歳。
『ウルトラマンタロウ』を毎週楽しみにしていた頃ですから (^^ゞ
高校時代に本格的にクイーンが好きになって
順番に年代を遡ってアルバムを聴いて辿り着いた、本作。
そりゃ~全盛期の彼らの作品と比較すると、やや荒削りな印象はあります。
しかし
デビューアルバムにして、すでに彼らのアイデンティティはかなり確立されていたように思います。
フレディのクラシカルなメロディ&センス
ブライアンの手作りギター:レッド・スペシャルの音色
ロジャーの超高音スクリーム
結果、高貴で耽美的な世界観をロックで表現するという。
「クイーン」というバンド名にも頷けます。
つまり
デビューアルバムからして、かなりプログレッシヴといっていい作品かと。
そんなアルバムの中でも
特にフレディの世界観が如実に表現されていると思われる曲がこれ。
ブライアンの多重録音ギターから入って
フレディの叩きまくるピアノ
ロジャーの雄叫びが入って
フレディのファルセット気味の囁くようなヴォーカル。
もうこれだけで充分にプログレッシヴ・ロックであります。
クイーンファンの間では
よくこの曲の比較対象として、あの超名曲『ボヘミアン・ラプソディ』が取り上げられます。
たしかに同系列の曲に考えられておかしくないのですが
ボヘミアン~の方がずっと、曲として洗練されています。
しかし、だからこそ逆に
良くも悪くも荒削りなこの曲に、何とも言えない魅力を感じるのです。
何重にも重ねられたバックコーラスとメインヴォーカルのバランスとか
フレディの印象的なピアノの旋律とか
ブライアンのギター・オーケストレーションとか
すでに彼らのセンスは光りまくっていると思いますよね~
(ロイ・トーマス・ベイカーによるプロデュースに依るところも大きいのでしょうが)