人気ブログランキング | 話題のタグを見る

D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

dscorp.exblog.jp Top

キリスト教(カトリック)葬儀の費用相場お問い合わせへの回答

 
拙ブログに
「キリスト教(今回はカトリック)葬儀における費用的な相場を解説してほしい」とのご要望がありました。
せっかくのご質問です。
少々長くなりますが、私なりに “ お答えできる範囲で ” 解説させていただきます。

(お問い合わせ、有難うございました)

            ♢

さて。
“ お答えできる範囲で ” と申し上げましたのはつまり
葬儀屋さんとしてお答え出来ることと、断定的にはお答えできないことがあるということです。

具体的には、教会へお渡しいただく葬儀の謝礼(葬儀献金)の費用。
これは私ども葬儀屋さんが軽々に回答できる類のものではないということです。
実態として、それぞれの教会(カトリックでいうところの小教区)によって、その費用目安としての凡そのガイドラインを設けているところもあれば、教会への葬儀献金の額はまったく自由であるとする、という方針のところもあります。
すべての小教区がまったく同じというわけではないのです。
すると必然「相場は大体これくらいですよ」とは申し上げられないということです。

したがって教会への謝礼(献金)については、それぞれの教会へ直接お尋ねいただくか、その教会の信者さん(たとえば信徒会長さんなど)にお尋ねいただきたいと思います。

ご要望にはお答え出来ていない回答かと思われますが
教会への謝礼は教会へお尋ねください、としか申し上げられないのです。


※ 追記:
教会への献金に関する個人的な考え方についての記事はコチラをご参照ください m(_ _)m


            ♢

次に、葬儀社へ支払う葬儀費用の「相場」について。

まずはお葬式の規模を考える必要があります。
参列者を限定しないお葬式なのか、家族・親族のみが参列するお葬式(いわゆる家族葬)なのかによって、その費用は変わってきます。たとえばお葬式の受付で参列者が記帳する際、参列に対する御礼として挨拶礼状や簡単な御礼品を渡されるとなると、参列者数に応じてその費用が影響してきます。お葬式の規模(参列者の多寡)によってその費用相場も大きく異なるということです。

次に地域差による違い。
「同じカトリックのお葬式だから全国共通だろう」と思われるかもしれませんが、実態はそうとも言えないところです。
たとえば通夜後の食事。
これはキリスト教葬儀に限らないのですが『通夜ぶるまい』といって、参列者が食事をする席を設ける地域があります。一概には言えませんが、エリアによっては結構しっかりとした質と量のお料理を用意するという習慣のところもあるようです。
対して、私どもの主たる営業エリアである名古屋界隈では『通夜ぶるまい』という習慣自体が一般的ではありません。仮にお料理を用意するとしても、参列者全員のためではない、遺族親族用の助六寿司などといった程度です。まったく何も用意しないという方も少なくありません。
この、地域差による費用の差は結構大きいです。

私自身、日本全国すべてのエリアの葬儀習慣を掌握しているわけではありません。
しかし、地域による差があることは確かです。
お葬式を執り行う地域によっても、その相場は大きく変動してくるということです。



・・・私の結論を申し上げます。

(「これじゃ回答になってない!」とお叱りを受けるかもしれませんが)

「葬儀費用の相場は、参列者数・地域や慣習・葬儀形態によって大きく変動するため、一概にはお答えできない」

という回答になるのです。

決して回答をはぐらかしているわけでもなく、逃げているわけでもありません。
私なりに考えた、真面目な回答がこれなんです。


現在殆どすべての葬儀屋さんは、それぞれのお客様の細かなご要望を反映させたお葬式の事前見積りを作成してくれます。葬儀社それぞれの料金体系に違いはあるでしょうが、それぞれの料金体系にお客様のご要望を照らし合わせた総額見積りも算出してくれるはずです。
何故こういった「生前見積り」があるのか。
もちろん葬儀屋さん側の「顧客囲い込み」という本音もあるでしょう。
しかし結局のところ、お葬式費用の相場は “ 有って無きが如し ” だからという一面もあるんです。それぞれのお客様のご要望を細かく反映させると、一件一件のお葬式それぞれを単純に比較できるものではないということなんです。

こんなことがあります。
Aさんが「お葬式には当然必要だから」と注文される商品を、Bさんは「何故これが必要なのか分からない」と突っぱねられる。
これはどちらが正しいということではなくて、それぞれのお客様の、お葬式に対する価値観の違いなのだということなんです。AさんとBさんの価値観を同列に比較して、はたしてその結果が相場といえるのかということなんですね。


ですから
(他の葬儀屋さんと同様)たとえば私どもの会社の料金体系に照らし合わせて、お客様のご要望をお伺いしたうえでお見積りを出させていただくことは勿論可能なんです。(その際は弊社HPの「私たちの思い」というページのメールフォームからお問い合わせください)

つまり、です。
ご自分でいちばん納得できる費用を算出するには “ 相場 ” を物差しとするのではなく
ご自分のご要望を複数の葬儀屋さんに詳細に伝えたうえで見積もりを作成してもらい、これを比較するというのがいちばん現実的だと思われます。これによってお住まいの地域における、そしてご自身のご要望に則した、より具体的な「相場」が見えてくるのではないでしょうか。

            ♢

そして最後。

ご質問の方は、葬儀互助会への加入について思案中とのことです。
(互助会に関する詳細はコチラをご覧ください)
最終的に互助会へ加入されるのかは、ご本人のご判断にお任せいたします。
私も以前は冠婚葬祭互助会の会社におりましたので、その内容も理解しております。

ただ
葬儀屋さん、特にキリスト教葬儀を依頼する葬儀屋さんを選ぶ場合、費用の安さのみにとらわれない方が賢明だと思います。
正直、キリスト教葬儀を熟知していない葬儀屋さんは少なくない。地域では名の知れた大規模な葬儀屋さんであっても、キリスト教葬儀を不得手とする葬儀屋さんは、たしかにある。たとえ「各宗派のご葬儀承ります」と謳っていたとしても、です(だからウチのような零細葬儀屋さんがやってこれている)
ですからむしろ、キリスト教葬儀を安心して任せられる葬儀屋さんをお探しになる方が大切だと思います。

ではどのように探すか。

この場合いちばんの近道は(所属される)教会にお尋ねいただくことです。
教会サイドが(ここの葬儀屋さんなら)と判断されたのならおそらく、ほぼ間違いないと言って差し支えないでしょう。
何といっても「プロ」である司祭職が、ご自身の経験則に基づき判断されたのですから。



※ ホントに結構長くなっちゃった(笑汗)
  読み辛かったらゴメンナサイ m(_ _)m





by dscorp-japan | 2014-07-21 00:00 | 葬儀 | Comments(2)
Commented at 2014-07-24 01:32 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by dscorp-japan at 2014-07-24 22:59
☀******さん。
仰るところの具体的な総額についてですが・・・
一概には言えませんが、それくらいはお支払いいただくことになると思います。
教会への謝礼については、また記事にさせていただきましたのでご一読ください(但しあくまでも参考程度に!)
line

これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
line
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31