最初が肝心なのです
たとえば今から20年も前なら、お葬式の基準のようなものがありました。
地域性による差こそあれ
「お葬式、かくあるべし」といった、デフォルトともいえるようなカタチが。
ところが皆様もご周知の通り
今は「家族葬」や「直葬」、或いは「香典辞退」「供花・供物辞退」といった、様々なお葬式の形態や方針があります。
今や、お葬式にデフォルトなんてものは無いに等しいのかもしれません・・・
ただ一点、ご注意いただきたいことがあります。
特に「家族葬」について。
「家族葬で」という基本方針である以上
お葬式にお招きする方を限定することとなります。
どこまでの方をお招きするかはそれぞれのご判断になりますが
いずれにせよ、お葬式にお招きする方とそうでない方を、どこかで線引きする必要があります。
それをしないと、いわゆる「家族葬」は成立しないのです。
で、ご注意いただきたいこと。
どのようなお葬式にされるのかという方針が定まらないまま
思いつく限りのあらゆる方面の方々にお葬式があるということをお知らせすると、場合によっては “ 後戻り ” 出来ないことになる場合があるということなのです。
「〇〇が亡くなりました。
とりあえず〇月〇日に△△でお葬式をします」
と連絡した後に
「いや、やっぱり家族だけで送ろうよ」
という方針となった場合
あらためて、先に連絡した方々に参列を断る必要が出てくるケースがあるんですね。
訃報の第一報を受けた側の立場になって考えてみて下さい。
葬儀の日時や場所を聞けば、何とか都合をつけて参列する為の準備をするでしょう。
ところが後になって「ごめんなさい、やっぱり参列は結構です」と聞かされたら
もしかすると、ちょっとだけ不快になる場合もあるかもしれませんよね・・・
「Aさんは第一報通り、お葬式に呼ばれた。
Bさんは後から『家族葬だから』と断られた」
・・・Bさんはどう思われるでしょうか、ということです・・・(これは極端な例かもしれませんが)
「最初が肝心」。
それはつまり
家族や親族として、お葬式に臨むにあたっての共通認識が「肝心」だということなんですね・・・