「いただいている」
そりゃ葬儀屋さんだってただの人ですもの。
正直(今日はお仕事したくないなぁ~)って思うこと、ありますよ。
(今日は葬儀の依頼電話、鳴らないでほしいなァ)
(ちょっとオフが欲しいなァ)
体調がすぐれないとき。
プライベートで何らかの心配事があるとき。
特に理由は無いけど、ただ何となァ~く何もしたくないとき。
・・・どんなお仕事でもそうなんでしょうが
まァ大体そういう時に限って仕事というのはあるものなんですよね・・・(汗)
私の場合クリスチャンですから
そういうときって、大体神様になすりつけますよね(笑)
(あぁ~ハイハイ、ウチの神様が「働け!」とサ・・・)
(ほんッと、人使いの荒い神様だよ全く・・・)
それでもやっぱり
一旦お客様の前に出ると、気持ちのチャンネルは切り替わるものです。
・・・多分ネ
根本のところで、このお仕事がキライじゃないんだろうなぁと思うんですよね。
それはつまり
今、目の前のお客様が自分のことを必要として下さっていることに応えることを、喜びと感じているんだと思います。
これは葬儀屋さん側の傲慢かもしれませんが
ご葬儀依頼って、ある意味ではお客様から私たちに打診されるSOSに近いものじゃないかと思うんです。
「今ウチの家族が亡くなった。助けて」
・・・「助けて」という、葬儀屋さんへのSOS。
じゃ~SOSを打診されたらどうするのか。
応えるしかないですよね。
少なくとも無視なんかできませんよね。
それが私たちの役割、ですもの。
♢
私は
「使命」などという大仰な単語は使いたくありません。
そんなタイソウなもんじゃありません m(_ _)m
私たちは営利企業の葬儀屋さんです。
お客様からお代金をいただいて、その対価としてのノウハウとサービスを提供させていだたくだけです。
だから私たち葬儀屋さんは
この社会の一員として、今必要とされている小さな役割を「いただいている」ということだと思うんです。
凡そあらゆるお仕事において役割の無いものなんてないわけでして
どんなお仕事にも必ず何らかの役割があるわけで
誰かのお役に立っているから「役割」というのであって・・・
ということは
私たちは皆、何らかの形で必ず誰かのお役に立っているはずなんですよね。
それってやっぱり、有難いことなんですよね。
つまり
私たちは皆、役割を「いただいている」ということだと・・・
・・・そう考えると
葬儀屋さんって、恵まれたお仕事だとは思いますよね。
だって
一生懸命お手伝いすれば、お客様から直接「ありがとう」って言っていただけるんですもの m(_ _)m
・・・と
ここまで分かっていても、内心文句を言うことはある(汗)
当面の私の文句はコレ。
“ 暑いってばァ(><)”
親族の思いと 葬儀をお手伝いいただいた真摯な思いに送っていただけたら 幸せだと思います。
朝夕は涼しくなりましたがまだまだ暑いですね。
どうか御自愛くださいませ。