『 Nevermore 』 UK
約2年間(1978~80)の活動という、短命バンド: UK(笑)
でも私は好きなんですよ、このバンドが。
キング・クリムゾンで一緒だったジョン・ウェットンさん(b)とビル・ブルーフォードさん(dr)が
「もう一回クリムゾンっぽいのやりたいよね~(と言ったかどうかは定かでない)」ということで結成。
“ クリムゾンっぽいの ” というからには
基本的にインプロビゼーション(即興演奏)的なアプローチのバンドを考えていたのでしょう。
だからこそ
ギターにアラン・ホールスワースさんを招聘したに違いないのです。
さらにヴァイオリンとキーボードが弾けるエディ・ジョブソンさん(そこそこイケメン)も加わって、バンド完成~
で、製作されたデビューアルバムがこれ。
アルバムの邦題は『憂国の四士:UK』ですよ(笑)
“ UK ” を “ 憂国 ” と読ませるセンスには頭が下がります m(_ _)m
このバンド結成の言い出しっぺはジョンさんとビルさんなんだけど
アルバムを聴いてみると、どうにもエディさんの出番が多いような気がしなくもありません。
それはどうやら気のせいではなくて
アルバム制作の途中(?)から、エディさんがイニシアチヴを取ったようです。
ジョンさんとビルさんが目論んでいた即興演奏的ニュアンスも感じられはしますが
どうにもキーボード&エレキヴァイオリンにスポットが当たってるような感じ(笑汗)
御大・アラン先生のギターはあまり表舞台に出てこないし。
そんなこともあってか
このアルバム発表後、早々にアラン先生とビルさんはバンドを脱退orz
・・・まァそれでも私、この曲は好きなんです。
アラン先生のギター&ビルさんのドラムの、ジャズ的アプローチが耳に心地良いです ♪
中盤の、エディさんとアラン先生の掛け合いもなかなかスリリング。
そしてほんの一瞬
ドラマティックなメロディラインでクライマックスを迎えたかと思うと
あとは何だかよく分からんオマケが長々と演奏される(これ、プログレあるあるデス)
バンド結成当時
「スーパーバンド登場!」的な歓迎のされ方だったんですけど、セールス的には大失敗(笑)
・・・正直、これじゃ売れませんわなぁ(でも私は好きだけど)
で、アラン先生とビルさんが抜けた後は
バカテクドラマー:テリー・ボジオさんが加入して、ちょっとだけキャッチーな音楽性になるのです(過去記事)