お彼岸に思う
毎年この時期
私は同じような内容の記事を書いております( → 過去記事 ① ② ③ )
「クドい!」と言われようと(笑)
私の信念として、お墓参りは非常に大切なものだというのがありますので m(_ _)m
♢
そもそも「お墓」の存在意義って何でしょう。
数年前
巷で大ヒットした曲 『千の風になって』。
“ 私のお墓の前で泣かないでください
そこに私はいません
眠ってなんかいません ”
・・・ある意味、それはそうかもしれません。
この曲の歌詞が
人間の死後、その魂の行く末がどこなのかという論議に発展もしました。
(私はクリスチャンですので)キリスト教的解釈で申しますなら
人間の魂は天国(神様の御許)へ旅立つのであって、その魂がお墓にとどまるわけではないことになります。
でもね
たとえ “ そこに私はいません ” としても、この世で生活する私たちには大きな意味があると思うんです・・・
お墓って
死者と向き合うための象徴だと思うんです。
たとえ死者の魂はそこにとどまっていないとしても
形あるものとしての「お墓」を通して、私たちは自分たちの先祖と向き合えるのです。
大切な存在を亡くしたとき、私たちは大いに悲しみます。
耐え難い喪失感に襲われます。
しかし時を経るにつれ
私たちは自分たちの生活に追われ、忘れることはないにしろ、思い出すことが少なくなることもあります。
・・・いや
それ自体はいけないことではないと思います。
遺された私たちが「前を向いて生きる」ために必要な要因でもあるのでしょうから。
でも
ご先祖様の存在自体 “ 無かったこと ” にはできないはず。
ご先祖様がいてくれてはじめて、いま私たちがこうして生きていられるのですから・・・
お墓のカタチは何だっていいんです。
いわゆる墓石を用いた墓碑でもいいし、納骨堂でもいい。
昨今流行りつつある樹木葬でもいいんです。
要は
この世で生活する私たちが自分たちの父母や祖父母、ご先祖様を思い起こす “ きっかけ ” が必要なんです。
それがお墓である、と。
だから
同様に「お彼岸」とか「お盆」もまた、亡くなったご先祖様を思い起こすきっかけとして大切なものと考えます。
(あぁ、そろそろお彼岸だね)
(お婆ちゃんのお墓参り、ずっと行ってなかったね)
必ずしも今日(彼岸の中日)行かなければならないとは思いません。
正直、今日は全国の霊園も混み合うことでしょうし(笑)
大切なことは
ご先祖様のことを思い起こすこと。
ご先祖様のおかげで、今の自分があることに感謝すること。
そして
その思いを果たすべく、ご先祖様の為に “ 時間を割く ” ということ。
日常の生活の、ほんの一時をご先祖様の為に割いて
霊園まで出向いて
お墓をお掃除して
花を手向けて
お線香を炊いて手を合わせる。
畏友・西経一神父様の言葉を借りれば
「イエス様は私たちの為に、自らを割いて下さった。
愛する人の為に自らを割くことこそ、最高の愛の実践である」
ということなのだ、と。
行ってみて思ったことは、作品が生まれるのはやはり精神世界のことなんだろうということです。 精神世界というのは、形状を持たない融通無碍なものだと思うのです。 それにあえて形を持たせたものの一つがお墓ではないでしょうか。
きっかけ、毎日の生活でのエポックメイキングが大切なのでしょう。お彼岸があるのもそういう訳だととらえております。
写真のURLを貼ってみたのですが、タグが長すぎて貼り付けができません。お暇があるのなら「幸たんく」→「旅たんく」→「国内」→「北海道」→「北海道2010」→「大沼へ」→「大沼公園」→「「千の風に乗って」誕生の地」でご覧下さい。それほどまでにして見る価値はないと思いますが・・・
不思議なんですよね。日々の生活では思い出すこともなく暮らしているのに・・・・
彼岸やお盆・・・季節などに思い出すのです。
生かされていることに感謝できるのかも知れませんね。
一昨年のお彼岸のエントリーでした‥!
襟を正す気持ちになります。
昨年今年と親族を亡くしたのですが
関わりくださった方々を思い出します。
毎年ありがとうございます☆
>それにあえて形を持たせたものの一つがお墓では~
全く以てその通りだと思います。
人が何かを祈るとき、形無きものに思いを馳せるとき、思いをフォーカスする為の具体的対象が必要なんだと思います。
それがお仏壇であり、ご位牌であり、壁にかかる十字架なのだ、と。
・・・お写真拝見いたしました ♪
ご紹介いただき有り難うございます m(_ _)m
思いを馳せる、大切な方が大勢いらっしゃることもまた幸せなことだと思います。
このお彼岸がルビーさんにとって、心安らぐ時間となりますように m(_ _)m
あ
“ 読み逃げ ” 大歓迎ですヨ~(笑)
毎年毎年、エラそうなことを申しまして恐縮です m(_ _)m
ただ、葬儀屋さんをさせていただいておりますと
どうしても亡くなられた方々のことを忘れて欲しくないという思いに駆られるのであります・・・
どうぞ、kuroeさんの大切な方のためにお祈り下さい m(_ _)m