キリスト教葬儀・香典返し礼状の文面
時折、ご相談のお電話をいただきますので・・・
「香典返しを送るにあたって、そのお礼状の文面をお教えいただけますでしょうか」
昨今キリスト教葬儀においても「香典辞退」とされるお葬式が増えてきておりますが
キリスト教という宗教として「香典のやり取りはダメ」などという決まりはありません。
(香典の表書きとしては『御花料』『献花料』などが一般的です)
香典返しをお送りするタイミングも、ほぼ仏教と同じと考えて差し支えないと思います。
お送りする相手方に仏教の方が多いと思われるため、その方が無難だという考えからです。
その昔ですと
香典返しを取り扱うギフト屋さんとか百貨店は、香典返しの礼状文面は仏式或いは神式のものしか用意されていない場合が殆どでした。
しかし今では、各宗教に合わせた文例を用意されているところが増えてきました。
ネットで検索すれば、その文例が掲載されたサイトも見受けられます。
ただ
細かい部分に目を配りますと、プロテスタントとカトリックが混合した文面も少なくありません。
本来
たとえば「逝去」は
プロテスタント→「召天」
カトリック→「帰天」
が一般的です。
たとえば仏式で言うところの「法事・法要」は
プロテスタント→「記念会」「追悼会」
カトリック→「追悼ミサ」
が一般的。
故人名の記載も
プロテスタントでは ①続柄 ②故人名ですが
カトリックですと ①続柄 ②洗礼名 ③故人名 が一般的です。
これらの点を踏まえて文章を考えますと、特に文章の前半に細かな差異が出てくるかと思われます。
≪ プロテスタント文例 ≫
謹啓
過日 〇〇(喪主との続柄) 〇〇 〇〇(故人名) 召天の際には御多忙中にもかかわらず葬儀にご参列いただき
また御鄭重なる御献花(※)を賜りましたこと篤く御礼申し上げます
御陰様をもちまして追悼会も滞りなく相済ませることができました
※ 一部のプロテスタントでは「献花」と言わず「飾花」と呼称したり「献花」自体をされないところもあります。
その場合は「お祈り」とされても良いでしょう。
≪ カトリック文例 ≫
謹啓
過日 〇〇(喪主との続柄) 〇〇〇〇(故人の洗礼名) 〇〇 〇〇(故人名) 帰天の際には御多忙中にもかかわらず葬儀ミサにご参列いただき
また御鄭重なる御献花を賜りましたこと篤く御礼申し上げます
御陰様をもちまして追悼ミサも滞りなく相済ませることができました
・・・で
文章の後半はプロテスタント・カトリックとも同じような文面で問題ないでしょう。
(上記より続き)
つきましては皆様方の御厚情に対しまして心ばかりの御品ではございますがお届けさせていただきます
何卒御受納下さいますようお願い申し上げます
早速拝眉の上御礼申し上げるのが本意でございますが略儀ながら書中を以て御礼旁々ご挨拶申し上げます
敬具
平成二十五年 〇月
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇 (住所)
〇 〇 〇 〇 (喪主氏名)
以上
よろしければご参考までに m(_ _)m
今回も参考にさせていただきます。 m(_ _)m m(_ _)m
この文面はあくまでも一例ですので、どうぞアレンジしていただいて結構かと思いますよ~