いちばんの “ はなむけ ”
正直(もう止まってちょうだいッ)とか思ってたのに
さらにご依頼が入ってしまいました。
たとえて言うなら
「マラソンで最終コーナーを駆け抜けて
最後の直線100メートルでようやくゴールが見えてきたところで、なぜか突如ゴールが遠のいた」・・・
何かそんな気分でしょうか・・・(大袈裟ですかネ?)
ここまでくると
肉体的な疲れというよりもむしろ、精神力で乗り切る他ないのであります・・・
♢
さて。
精神力といえば・・・
大切な方を亡くされたご遺族様方々は
ご葬儀を終えるまでの間、相当気を張っていらっしゃいます。
本当ははかり知れない大きなお悲しみとご本人闘病中の看病疲れなどで、クタクタのはずなんです・・・
実は
昨日私がお手伝いさせていただいたご葬儀の式中、ご遺族様のおひとりが倒れられてしまいました。
そこそこご高齢の方でして、その瞬間は式場内に大きな緊張が走りました・・・
しかしながら
たまたま参列者のなかに看護師さんがいらっしゃったことがこの上ない助けとなって、大事に至ることはありませんでした。
心底から胸をなで下ろしました m(_ _)m
私としても本当に心強かったですし、それこそ “ 神に感謝!” でした・・・
キリスト教葬儀においても、よく尋ねられます。
「やっぱり『通夜』というくらいですから、私たちは交代でずっと起きていた方が良いんですよね?」
「一晩中誰かがそばについていた方が良いんですよね?」
・・・少なくとも私は
「そうすべき」ということは無いと考えます。
「そうする」ことを否定するものではありませんし
「そうされたい」のでしたら、ご無理のないようになさればよろしいかと思います。
但し、くれぐれも “ ご無理のないように ” です・・・
どうかこのようにお考えください。
亡くなられた方は間違いなく
最後のお別れの時間は、元気なお姿の家族に見守られながら送られたいのだ、と。
そこに至る過程において
過度なご無理をされた為にお身体を壊されたりすることは、故人様としても本意ではないはずなのだ、と。
そのために為すべきことをしましょう、と。
最後の時間は
ありったけの思いで伝えたいじゃないですか。
「ありがとう!」
「また逢う日まで!」
ご家族が元気なお姿をお見せすることが
故人様へのいちばんの “ はなむけ ” に違いないと思うのであります・・・
昨年の叔母の通夜の際に甥っ子(29歳)が「俺が見てるからみんな休め」なんて言ってたけど・・・一人で起きてるのツライだろうと3時頃見に行った時、葬儀参列者用の椅子をベッドの様に並べて亡き叔母と寝ていたんですよ。でもね亡き叔母と甥っ子の寝ている姿を見て微笑ましく思いました。
起きていようが寝ていようが気持ちがちゃんとそこにあればいいのではないのでしょうか。
父が亡くなったとき、家族全員しっかり寝ました。夜半に目が覚めて父が寝ている横にルビー(犬)が添い寝してました。どんな形でも良いと思うのです。そのルビーも父のそばに行きましたけど・・・・
生かされてることに感謝です。だって日々の生活で学んだことが多かったなって思いますもの。
無理をしないでって言うほが野暮かも知れませんが、くれぐれも気をつけてくださいね。
ご心配いただき、ありがとうございます m(_ _)m
何とか持ちこたえております。
ワンちゃんって、ちゃんと分かってるんですよね・・・
きっと今
お父様とルビーちゃんは、天国で一緒に散歩していることでしょう m(_ _)m