『グレイヴディッガー』 高野和明
久々に面白かったなぁ~ ♪
面白かったから画像もデッカく載せましょ(笑)
恥ずかしながら、高野和明さんの作品を読むのはこれが初めてです。
“ このミス” 1位の『ジェノサイド』は是非読んでみたいと、文庫化されるのを首を長くして待っているんですが(当分先だな)
あと『13階段』は映画で観ました・・・(ムチャクチャ良かった ♪)
八神俊彦は自分の薄汚れた人生に区切りをつけるため、骨髄ドナーとなり白血病患者を救おうとしていた。
しかし移植を目前にして、都内で連続猟奇殺人が発生。
事件に巻き込まれ、容疑者として手配された八神は、命がけの逃走を開始する―。
八神を追う警察、謎の集団、そして殺戮者・墓堀人(グレイヴディッガー)。
八神は追跡をかわし、患者の命を救うことが出来るのか?
稀代のページターナーが放つ、ノンストップ・エンタテインメント!
(文庫本裏表紙の説明より)
いや~面白かった!
実はここに紹介しないだけで、本は常に読んでるんですよ。
たとえばこんなのとか ↓
でも、つまんなかったんだもん・・・
ってこれ小説じゃないじゃん!
これは冗談として(笑)
このところ(キタァ~!)ていう小説に出会えてなかったんです。
一般的な評価とは別に、やっぱり個人的な好みもありますよね。
たとえば、文体の相性(←こういうのってあると思うんです)が合わないと感じると
あらすじ如何を通り越して、もう途中で読むのをやめちゃったりとか・・・(汗)
そういう意味では
本作は有無を言わさない吸引力があります。
使い古された表現ですが(汗)
読み始めたら最後、もうページをめくる手が止まりません!(お陰で寝不足)
最初の10数ページの『プロローグ』は普通だとしても
第一部『提供者』と題された、ほんのさわりの部分を読むだけで
(・・・あぁ!? こりゃ何だか面白くなるぞォ~)という期待が湧き起こります。
簡単に言えば
謎めいた追手から逃走する八神の一日を描いた話なんです。
しかし、単純なお話だと思ったら大間違い。
たった一日の出来事の裏で奔走する警察、公安、謎の組織『M』、そして “ グレイヴディッガー ” 。
登場人物は多いですが、決してドタバタ劇みたいなことにはなりません。
たった一日の逃走劇をこんなに深みのあるお話として組み立てられるなんて・・・
高野和明氏、恐るべし!
そして何と言っても
“ 悪党 ” とされる主人公・八神俊彦のキャラクターが非常に魅力的です。
たしかにアウトローで姑息な一面はあるんですが
その一方で、八神なりの正義というか倫理観がちゃんとあって、そのために八神は自らの命を賭して疾るんですね。
カッコイイゼ、八神俊彦!
♢
娯楽小説として、間違いなく一級品だと思います。
こんなオモシロイ話、絶対どこかで映像化されてるんじゃないかしらと思って調べてみたんですが
どうやら今のところ、まだ見当たりません。
こんなの映画化したら、絶対にスリリングな作品になると思うんだけどなァ~
・・・エンディングノートねぇ。おぉ!週間ダイヤモンドですか。
さすが社長さん、経済や企業情報誌を見てますね。
この号は参考になりそうですか。
東野圭吾さんですか~
たしか来年、映画化公開されるんですよね~
画像を載せた『週刊ダイヤモンド』は
私的にはあまり良い情報源とは思いません(汗)
ただやはり『エンディングノート』自体は使えなくもない、かな(笑)