聖公会のお葬式
今日、小野ヤスシさんのお葬式が執り行われるのをテレビで拝見いたしました。
一応葬儀屋さんの端くれであることもあって
芸能人をはじめとした著名人のお葬式がテレビで流れると、自然と目が行きます。
(宗派は何だろう?)
(祭壇や式場の飾りつけはどうなんだろう?)
そんなことを考えながらぼんやり観ていると・・・
ほんの一瞬、式場入口の葬儀告知看板が映ったんです。
通夜の時間案内のところが「通夜の祈り」となっていたんです。
・・・んん・・・?
通夜のことを『通夜の祈り』と呼称する宗教は、私の知る限りただ一つ。
日本聖公会です。
私は存じ上げなかったんですが m(_ _)m
小野ヤスシさんは今から約40年も前にクリスチャンとしての洗礼を受けられていたんですね。
洗礼名は『バルトロマイ』。
生前の、小野さんご自身のお話によると
「とにかく一番長い名前を付けてほしかった」とのことです。
画面は変わって
式場の祭壇飾りが映し出されました。
縦置きに安置されたお柩。
それを囲むように立てられた6本の燭台。
遺影写真の横に置かれた「復活のろうそく」。
このカタチはカトリックか聖公会です。
少々調べてみると
小野さんが受洗されたのが『東京聖十字教会』とのこと。
・・・間違いありませんでした。
小野さんは日本聖公会の信徒でいらっしゃったんですね・・・
(ウィキペディアには『カトリック教徒』とありますが、おそらくこれは間違いかと思われます)
葬儀屋さん目線で申しますと
画面に映し出された祭壇の飾りは、日本聖公会の基本に忠実なものでした。
(うん、ちゃんとされているなぁ)
葬儀屋さん的に
日本聖公会の葬儀祭壇の飾り方として、ひとつのお手本となる飾り方だと思います。
→小野ヤスシさん葬儀祭壇写真
因みに
テレビ画面でほんの一瞬映った葬儀告知の案内で、葬儀の表記は『葬送告別式』となっていたように記憶します。
私の知る限り
日本聖公会では葬儀のことを『葬送式』と呼称します。
これが『葬送告別式』となっていたことから推察するに
聖公会としての典礼(つまり『葬送式』)が行われた後に、あらためて『告別式』が行われたものと思われます・・・
♢
小野ヤスシさんといえば
私たちの世代ですと、テレビ番組『スターどっきり㊙報告』のリポーター・司会が思い出されます。
お葬式にご参列された芸能人の方々も仰ってましたが
たしかに小野さんの語り口は非常に軽妙で、聞いていても安心できるものでした・・・
・・・お葬式ネタとして取り上げてしまいましたが
小野ヤスシさんの魂の安息を、心よりお祈りいたします m(_ _)m
そうですね、やはり聖公会だったようですよ~
・・・あとは棺の(ご遺体の)頭の向き、だけですね。