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D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

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アイデンティティの杖

 
私の苦手なタイプ。

「自分はすでに救われたかのように、自分の宗教を他の人間にも勧める人」

はっきり言って、大キライです(汗)



私はカトリックだけど
自分の周りの人間にカトリックを勧めたことなんて、一度だってない。

キリスト教の世界にも「伝道」とか「宣教」といったキーワードがあって
信徒は神の言葉を(或いは愛を)宣べ伝える役割がある、とされています。

しかしですね
宣べ伝えることと勧めることとは、大きく違うと思う。

「宣べ伝える」って
要はその人の生き様だと思うんです。
その人の普段の生活における思い、言葉、行いを通して、その人の根底にあるものが自然に伝わるものだと。

「勧める」というのは傲慢だと思う。
そんなことが出来るほどの自信があるのなら教祖にでもなればいい、とさえ思う(過激ですかネ・・・)


私は
宗教というのは、人間ひとりひとりの「アイデンティティの杖」だと思ってるんです。
その人間の人格や思考や価値観の
つまりアイデンティティの指針のひとつ、だと思っています。
だから、同じ宗旨宗派であっても
それは信じる人それぞれのなかで咀嚼されることで、その解釈に差異が生じると思うんですね。
人間の数だけ宗教がある、と言っても良いくらいに。

「杖」は
その長さや形状において
その人に合わせてカスタマイズされるということ。


・・・思ったことありませんか?
数多ある芸術作品で、様々な神が様々な解釈で描かれているのを見て

(このお釈迦様は “違う” な・・・)
(このイエス様は好きじゃないなァ)

・・・つまりそこに描かれた神仏は
あなたにとっての “それ” ではないのだということです。


だとするなら
その人の信じる宗教はその人だけのものであって、他の人にまでそれを勧めるのはエゴでしょう。
プライバシーの侵害ならぬ「アイデンティティの侵害」であります・・・


“ エラそうなこと言って
  そういうオマエの生き様はどうなんだ?”


・・・反面教師として生きてゆきます・・・(大恥)
by dscorp-japan | 2011-12-10 00:03 | 宗教 | Comments(3)
Commented at 2011-12-10 23:32 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by dscorp-japan at 2011-12-11 00:01
☀******さん。
この話題について話すとき
私はいつもイソップ物語の『北風と太陽』のお話をたとえに出します。
Commented at 2011-12-11 21:47 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
line

これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
line
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