なかなか考えられてる ♪
現在私がお手伝いさせていただいておりますお葬式
昨日(土曜日)が通夜で、今日の午後からが葬儀ミサ・告別式です。
多くのキリスト教会では
土曜日の通夜(前夜式)~日曜日のお葬式という日程は、なかなか難しいものです。
土曜日の通夜自体に大きな問題はないのですが、日曜日は主日のミサ(礼拝)があります。
したがって、多くの教会は日程をずらして通夜~葬儀を行うことが多いんです。
今回お邪魔しております『カトリック東山教会』。
ここの主任司祭でいらっしゃるS神父様(照れ屋さんだからイニシャルで♪)は
私の20年以上のお友だちです。
S神父様が司祭に叙階される前からのお付き合いでして、もうお互いに “タメ口” の仲デス(笑)
さて。
お葬式のご依頼をいただいたのは木曜日の夕刻でした。
通常なら金曜~土曜の日程でいきたいところでしたが、あいにく土曜日が『友引』。
キリスト教には関係の無いことなのですが、当地方の火葬場の多くは友引が休業日なんですね。
さらに教会の都合を考えると、日曜日通夜~月曜日のお葬式となるところなんです。
・・・木曜日の、S神父様からの電話でのやり取り。
「オカダくん、土曜日友引だよね。どうする?」
「いいですよ、“例のパターン” で行く?」
「うん、出来れば。
今日(木曜日)から月曜日までって、家族の方はキツイでしょ?」
「ご遺族の意向を伺ったうえで決めるけど、ボクもその方がいいと思う」
“例のパターン”
この教会、結構古い教会なんですが
実はよく考えられて造られてるんですよネ~
これが聖堂の写真なんですが(写真左側にはすでに御棺が安置されております)
上の写真右下に注目。
小さな扉があります。
ご同業の方なら、もうお分かりでしょう ♪
こちらは
扉の内側にある部屋から撮った写真です。
つまり聖堂に安置された御棺を
この扉を使って、聖堂脇にある部屋(小聖堂)に移動して仮安置が出来るんですね~
例の扉の奥には、このようにちゃんとしたミサ祭壇があるんですね~
昨日(土曜日)の通夜終了後、こちらに御棺を移動させていただき
日曜日に行われる主日のミサは通常通り大聖堂で行って、その後あらためて御棺を大聖堂に戻したうえで葬儀ミサを行うことが出来るんです。
今や多くのセレモニーホールではこういう考え方は当たり前です。
しかし、40年以上前に造られた教会にこんな便利な扉があるとは・・・(驚)
この扉のつけ方
もう完全に葬儀屋さん目線です(笑)
はたしてこういう着眼点って、当時の神父様方にあったのかな・・・?
もしかして葬儀屋さんがアドバイザーとして提案したのかな?
いずれにしても
この、小さな扉一枚がどれだけ役に立っていることか!
ご遺族様方々も喜んでいらっしゃいました・・・♪
「週明けにかからなくて助かりました・・・」
今、故人様の眠る御棺はこの小聖堂に安置されています。
日が明けて、主日のミサが行われた後
故人様の御棺は大聖堂に移動して、葬儀ミサが行われます。
プロテスタント教会はカトリック教会に比べて会堂が小さなところも多く、棺を安置できる小部屋そのものがないことも少なくありません。葬儀が週末にかかるといつも悩みますね~
カトリック教会でも同じ問題はありますよ~(汗)
あとは「階段」ですよね。
会堂が二階にあるところなど、御出棺時の御棺を運ぶ大変さといったら・・・
昨年末ですが
身長195㎝の外国人の方のお葬式をさせていただいたときは、もう本当に大変でした。
しかも式場が4階って・・・(眩暈)