御遺族に“憑依”??
以前お世話になっていた葬儀社で、こんなことがありました。
ある方のお葬式が葬儀社の会館で執り行われ、故人様は無事火葬場へと御出棺されました。
少なくとも名古屋界隈においては、会館でお葬式をされるお客様の殆どは、故人様が荼毘に付されました後に今一度お葬式をした会館に戻ってこられます。
ここで初七日を済ませてしまうわけです。
お戻りになった御遺族様方々
少々お疲れ(勿論お悲しみもあります)の表情で会館に戻ってこられました。
そのまま初七日法要の会場へお進みいただき、御住職による読経が始まりました。
担当者は読経の様子を、法要会場の片隅で見守っていたのですが・・・
読経が始まってしばらくして
御遺族のお一人が、何やら落ち着かない様子でした。
この方は若い女性の方だったのですが(担当者によると)後ろから見ていると、椅子に腰かけたまま、上半身をユラユラと円を描くように動かし始めたそうです。
(御気分でも悪くされたのか?)
担当者はそう思って、そばに近寄ってお声をかけようとしたその時
うぉ~・・・
うぁぁ~・・・!
唸り声のような、低い音が聞こえてきたのでした・・・
最初は、ホール内の空調設備の稼働する音かと思ったそうです。
しかしその音は、段々大きく聞こえてくる・・・
そしてその音の出所は、どう考えてもその女性から聞こえてきたのです。
うぁぁ~~!
あぁぁ~~!!
これはただ事じゃない・・・
かといって、どうにも近寄りがたい雰囲気が・・・
参列されていた他の御遺族様方々も、奇異なものを見る目でその女性を見始めました。
すると
その女性は突然すっくと立ちあがったかと思うと
「オレはまだ逝かん!」
とても女性の声とは思えないようなダミ声で叫び始めたのです・・・!
さすがに御遺族様方々もうろたえ始めます。
御本人の母親と思しき方が手を差し伸べると、女性はその手を振り払って暴れ出しました。
こりゃイカンということで
担当者をはじめ、参列者の男性が数名で取り押さえ、落ち着くのを待ちました・・・
結果的にはそれで落ち着いたそうなのですが
こういうことってあるんですね・・・
♢
私個人としては
故人様の霊がこういう騒ぎを起こしたとは考えにくいんです。
その女性が『自己暗示』にかかってしまったのか
或いは故人様の霊とは別の、何か悪いものが一時的にこの女性に“悪さ”をしたのか・・・
ただ滑稽だったのは
御経を挙げている御住職、終始知らん顔で御経を続けたという・・・(汗)
・・・この御住職の御経・・・
効果ないじゃん?
・・・ま、お経の効果のほどは置いておいて
不思議なことがありました、というお話でした。
とりあえずここで申し上げることが出来るのは
やっぱり神様はいらっしゃって、天国はちゃんと存在するのだろうということ。
神様がどんな方で、天国がどんなところなのかは分かりません。
でも
私たちはそれを信じることで、今を生き抜くことが出来るのだと思います。