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D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

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検死遺体のこと。

最近、お葬式ネタからとんと離れてるなァと思いまして・・・

警察による検死が入るケースって
おそらく皆さんが思う以上に多いんですよ。
独居の高齢者さんは年々増えていらっしゃいますし
高齢者でなくとも、自宅での突然死というのは結構あります。
(自殺もまた検死が入りますが)

私だけでも
これまでに検死の入った御遺体と関わった件数は100近くあったのではないでしょうか・・・

えっと
全てのケースに当てはまるわけではないのですが
たとえば独居の方がご自宅で亡くなられていて、この方をご親族が発見して警察に連絡をするというケース。
基本的に検死が入ると、御遺体は全ての衣服を脱がされます。
で、検死が終わった後に衣服が着せられるかというと・・・そのままなんですよね。
たとえ検死の場に親族が同席していようと、警察は衣服を脱がせたらそのまま帰っていくんです。

御遺体の状況や死後日数(=御遺体の腐敗状況)にもよるのですが
(どうして衣服を脱がせたまま帰るんだ?)って思うわけですよ。

そこまでは警察の仕事じゃないのかなァ。
「葬儀屋さんに任せなさい」ってことかなァ。

いや
別に私は裸の御遺体に衣服を着せることなんて全然苦じゃありませんよ。
どうってことない。
御遺体の“下の世話”だってしますし。
私が言いたいのは
亡くなられた方ご自身が、イヤじゃないでしょうかってことなんです。

先日も70代の女性がご自宅で亡くなられていて、検死が入ったために裸で安置されていたんですね。
ご遺族がいらっしゃったので、ご遺体にはお布団がかけられてはいましたが、衣服は一切まとっていらっしゃいませんでした。
で、私が現場に到着するとすぐに下着から順番にお着せするわけです。
そりゃ私はプロです。
でも、亡くなられた方ご本人からすれば、初対面の男性に裸を見られるわけですよ。
・・・イヤだと思うんだけどなァ。

せめて
ご遺族で下着くらいは着せてあげても良いんじゃないのって思うのは、間違った感覚なのかなァ。
亡くなられたご本人だって
私なんかに裸を見られるより、ご遺族に衣服を整えてもらった方がいくらか気が楽なんじゃないかなって。
by dscorp-japan | 2010-06-06 00:58 | 葬儀 | Comments(0)
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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