『MOVING WAVES』 FOCUS
“ライララ、ライララ、ラッパッパァ~”で有名(有名、か?)
カナダの生んだ偉大なバンドがラッシュなら、オランダ代表はこれでしょ♪
基本的に歌詞のない曲ばかり演奏しますね。
インスト・バンドと言っていいのでしょうが、フロントマンのタイス・ヴァン・レアーの声は入ります。
それが例えば有名な『Hocus Pocus』のなかで聴けるヨーデル(上記の“ライララ~”です)。
・・・ロックにヨーデルってどうよ・・・
このバンドで注目すべきは
やっぱりギタリストのヤン・アッカーマン大先生。
エリック・クラプトンが尊敬してやまない、そして同郷のエドワード・ヴァン・ヘイレンが自らのアイドルとして崇める、超絶技巧派ギタリスト。
以前取りあげたアラン・ホールズワースと並んで、技巧派という点では二大巨頭と言っていいでしょう。
この方のギターはイギリスの偏屈おじさん・アランとは違って非常に分かりやすいというか、よりロック畑のフレーズです。
普通にスゴイ(って、普通じゃないから凄いんだけど・・・)
彼の演奏、速い速い!
曲のピッチがどれだけアップテンポになろうと、彼なら絶対についてくるだろうなァ。
しかもキャッチーなフレーズがしっかりと組み込まれていて、聴く人を“置いてけぼり”にしません。
ちゃんと楽しませます。
(対するアラン・ホールズワースの場合は聴衆を無視する傾向も・・・?)
何故アランおじさんと対比するのかというと、奇しくもお二人、同い年だから。
彼の演奏テクを見て
私たちは自分の手をじっと見つめて思うのです。
(オレにゃあんな手は付いてないんだよなァ・・・)
猪木との髪切りマッチで暴挙に出て逃亡した彼の代わりに坊主になったのは高2の私でした。ラッシャー木村RIP。