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『葬儀ビジネス!黒い噂の真相』・1

もう大分前に買ったんですよ。
一時期全国のコンビニの雑誌コーナーに並んでまして、おそらく私たちの業界の人間なら一度は手に取ったのではないでしょうかねェ・・・

『葬儀ビジネス!黒い噂の真相』・1_a0153243_16241632.jpg


言っちゃなんですが、コンビニの雑誌コーナーに並ぶこの類の本って、大体が“眉ツバモノ”のような印象がありませんか・・・?
ま、実際マンがなんで、かなり誇張した表現で面白おかしく描かれてはいますわな・・・

でも
私の知る限りで言うとですね
描かれていることの大部分が“当たらずとも遠からず”って感じです。
ただし『以前は』という前提付きです。

病院と葬儀屋さんとの癒着
僧侶と葬儀屋さんとの癒着
警察と葬儀屋さんとの癒着・・・

それを『癒着』と呼ぶのか『提携』と呼ぶのかは微妙なところなんです。
ただ、今以上に昔はそうした構図がより強くあったことは否定できません。
この原因、以前は顧客であるご遺族様方が、お葬式に対する関心が低かったことが挙げられます。
いや、関心が低かったご遺族を非難するわけじゃないんです。
ご遺族がお葬式に関して何も分からないことをいいことに、葬儀屋さんが無茶をしてきたということです。

今回は病院と葬儀屋さんとの関係。
以前ですと、家族が病院で亡くなったとき、どこでお葬式をやったらいいのか、どの葬儀屋さんに頼んだらいいのか、ご遺族の皆様は全くと言っていいほど予備知識がなかったわけです。
そうなると、必然的に病院から紹介される葬儀屋さんを頼ることになりますよね。
こうした『病院提携葬儀社』というのは今でもあるわけですが、現在では殆どの病院が複数の葬儀社を登録させて、その中からご遺族様に選んでいただくというシステムを採っています。
だから、特定の葬儀屋さんがオイシイ思いをするということは減ってきている、と。

また一方で、病院側も信頼できる葬儀屋さんの情報は必要なんです。
病院内で亡くなられた方がいらっしゃったとして、ご遺族はどうしたらいいのか分からない、病院側もご遺体の搬送を頼める業者さんが分からないとなると、病院はご遺体を預からなくてはなりません。
高齢化社会、死亡人数の増加に伴い、どこの病院も慢性的に飽和状態ですから、病院側のホンネとして早くご遺体を搬送して欲しいわけです。

でもね
・・・実際、昔はあったんですよ。
亡くなられた方がいらっしゃると、たとえご遺族が依頼する葬儀屋さんが決まっていても、ご遺体の搬送だけでも提携葬儀社に強引に依頼する病院が。
で、葬儀が発生しようとしまいと、搬送を依頼したということだけでバックマージンを要求するような病院が。
そして、勿論葬儀を“横取り”出来た場合にはさらにバックマージンが上乗せされるという(汗)
当然、その費用も実際にはご遺族様が負担するわけです・・・
・・・何度も言いますが、昔の話ですよ・・・

セレモニーホールの隆盛は、この問題については良い効果をもたらしているといえます。
ご遺族様それぞれのご自宅近辺にセレモニーホールが出来たことで、突然の御不幸であったとしても「あそこの葬儀屋さんにお願いしましょう」と、ご遺族サイドで話を進めやすくなりましたから。
だから、昔よりも病院主導で葬儀屋さんが決められるというケースは激減しましたね。

さて。
次回は
『僧侶(宗教者)と葬儀屋さんとの癒着(?)』について。

(つづく)
by dscorp-japan | 2010-05-06 17:16 | 葬儀 | Comments(0)
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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