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D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

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葬儀屋さんへの道・5

(この世界でやってみよう)

そう思った理由のひとつに
いろんな宗教に触れることが出来るというのがありました。
別に私は“宗教ヲタク”なわけではありません。
ただ
若い頃から興味はありました。
様々な宗教にある“眉ツバ”なお話
その歴史
現代におけるそれぞれの宗教がもたらす“功罪”
宗教間における人間の争い・・・
そして
それぞれの宗教の考える『死生観』。

そう
『死生観』です。

宗教って、結局のところは『死生観』だと思うんです。
人はなぜ生まれ、何故死ぬのか。
人は死んだあと、どうなるのか。
魂はあるのか。
“あの世”はあるのか。
天国は、地獄はあるのか・・・

高校生の頃、学校帰りは毎日のように本屋さんに寄りました。
いろんな宗教に関する書物を立ち読みしたり買ってみたり。
それこそ毎日のように読み漁りました。
当然のことながら、学校の成績は見事な“低空飛行”・・・(汗)
ただ、当時の教科である倫理社会だけはいつも満点。

要は宗教とか哲学とか、そういうことしか頭になかったんですね・・・

様々な宗教のお通夜・お葬式に携わるなか
その典礼の中でその宗教は、死者の魂をどう捉えるのか。
亡くなった方の魂の“水先案内人”ともいえる宗教が、はたしてどのように故人の鎮魂を行うのか。

はじめて知ることばかりでした。
高校時代に学んだことが頭になかったわけではありません。
しかし“生きた”宗教を目の当たりにすることで実感できることってあるんです。

(この宗教はこう考えることで、故人の鎮魂とご遺族への慰めとするんだ)
(この典礼の意味はこういうことなんだ)

普段宗教などとは縁遠い(であろう)ご遺族が
大切な方を亡くされたこの時、宗教の語りかけに救いを求める姿を沢山見ることが出来ました。

・・・面白い・・・

下世話な言い方ですが
サラリーをいただきながらお勉強が出来るんです。

(この業界、なかなかに面白いぞ)

しばらくはこの世界でやってみようと考えるようになっていきました・・・

(つづく)
by dscorp-japan | 2010-04-16 19:53 | 葬儀 | Comments(0)
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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