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D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

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葬儀屋さんへの道・3

『葬儀屋さんへの道・2』で書いたとおり、一応の“関門”をクリアした(のか?)私・・・

・・・これについて少々補足を。
自殺体とか変死体とか、この仕事をするうえでの一つの“壁”であることは否定しません。
これまで私も、本当に大勢の悲惨なご遺体を目の当たりにしてきました。
故人様には失礼ですが、思わず目を背けたくなるような状況もあります。

よく一般の方から聞かれます。

「変死体ってヒドいんでしょ?」
「死臭ってそんなにスゴイの?」
「そういうの、怖くないの?」

・・・優等生みたいなことを言うようですがね。
どんな亡くなり方をされようと、死後何日経っていようと、その方は紛れもなく「人間」なんです。
人間を人間らしく扱う。
至極当たり前のことなんです。

・・・そりゃ私だって思いますよ。
(ひどいにおいだなァ)とか
(こりゃ~ホラー映画もビックリだわ・・・)とか。

でも
それでも、今自分の目の前に横たわっている方と私、同じ人間なんです。
怖かったこと?
ありませんよ。
気持ち悪かったこと?
思ったことありません。

・・・「ウソ言うな!」って思いますか・・・?

例えるなら
病人や老人の介護なんかをするのと同じなんじゃないでしょうかね。
「下の世話」をするのと変死体を扱うのって、おんなじ感覚なんじゃないでしょうか。
簡単なことなんです。
自分と置き換えればいいんです。

(もし自分がこの方だったら・・・)

そう考えるだけで、怖いとか気持ち悪いとか、そういう感情は霧散するでしょう。

・・・そんなわけで
自殺体とか変死体とかに対する抵抗は始めからありませんでした。

内心
(結構いい仕事じゃん?)と思ったというのが本当のところでした・・・

(つづく)
by dscorp-japan | 2010-04-11 22:33 | 葬儀 | Comments(0)
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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