『ギルバート・グレイプ』
1993年の映画です。
最近では『HACHI』なんかも監督してます(さすがに観ようとは思わないが)。
主演がジョニー・デップさん。で、助演がレオナルド・ディカプリオさん。
個人的にレオ様はイマイチな人なんですが、この映画での彼は別。
知的障害をもったアーニー坊やの役なんですが、その演技の素晴らしいこと!
こういう役柄を演じるのって、非常に難しいと思うんです。
俳優の倫理観が演技の邪魔をすることもあるだろうし、どうしてもオーバーアクションになってしまうような気がします。
しかしここでのレオ様、演技の端々から天真爛漫さが滲み出てます。
演技に嫌味が無いし、とても爽やかな印象です。
レオ様演じるアーニー坊や。
この映画の演技でアカデミー助演男優賞にノミネートされました。
至極納得、です。
勿論、映画自体もとても良いです。
アメリカの片田舎を舞台とした、小さな物語です。
昔NHKでやってた『大草原の小さな家』みたいな・・・?
ハルストレム監督の映画は、どれも優しい空気感が感じられます。
心に傷を負った人、うだつの上がらない人、人生に失敗した人たちを優しい視線で捉えます。
悲しいエピソードにも必ず救いがあるというか。
そしてまた、監督の映す自然がまた美しいです。
(うわ~キレイだなァ)
じゃなくて
(・・・あぁ、自然って良いなァ・・・)
という印象。
この監督は絶対、SFとかは撮らないんだろうな・・・。