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D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

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学校で行われた追悼式

 
※ 今回の記事は
  当事者の皆様が特定されることを避けるため
  個人名や学校の名称などは明かさずにお話させていただきます


今日は
以前よりご依頼をいただいておりました、とある学校で執り行われた追悼式のお手伝いでした。
お手伝いと申しましても、学校が主催の追悼式ですから
あくまでも私どもは裏方に徹して、というスタンスです。

その学校に在籍されていた、とある生徒さんが病のためお亡くなりになられ
その生徒さんを偲んでの追悼式ということでした。
すでにその生徒さんのお葬式は終わっていたのですが
ご周知のとおり今はコロナ禍ということもあり、ご家族のご意向でお身内だけのお葬式だったとのことです。

・・・つまり
ご学友の生徒さんたちは、大切なお友だちとのお別れも出来なかったということです・・・

今回のご依頼をいただいた際
その経緯をお伺いして、私は大いに心を打たれたのでした。

先ほど「学校が主催」と申し上げましたが・・・
正確には
ご学友の皆さんが「大切なお友だちのための追悼式を執り行いたい」と声を上げ、学校側に提案してきたのだというのです。
コロナ禍によって
大切なお友だちとの最期のお別れが叶わなかったクラスメイトさんたちが
「大切な仲間のため、私たちなりのかたちで追悼したい」
と、自発的に声を上げたのだと。
これを受けて
学校側も生徒さんたちの想いを汲み取って、追悼式の開催を決めたということでした。

・・・何という素晴らしい生徒さんたちでしょう!

不肖、私
元・ガッコのセンセの端くれとして、生徒さんたちの想いに胸が熱くなりました。

「悼む」ということの本質。
その想いを具現化することの尊さ。
それは
お互いに心を通わせた者同士の、慈愛と労りに他ならないのであります。
声を上げられた生徒さんたちは
若くしてすでに「葬送儀礼」の本質的な意味と価値を理解していたのであります。

目立たぬ場所から追悼式の様子を拝見しながら
私は心を打たれると同時に、あらためて身の引き締まる思いでした。
私の生業とは
これほどまでに純粋な想いの皆様のお手伝いをするお仕事なのだと。

追悼式は
参列者のご焼香を以て終了というかたちでした。
生徒の皆さんが、慣れない手つきでお香をつまんで香炉に落とし
めいめいが肩をすぼめるようにして手を合わせる姿に、思わず私の涙腺も緩みかけたものです。
焼香を終えて会場を後にする生徒さんたちのなかには
目を真っ赤に染めていた方や、ティッシュやハンカチで目を押さえていた方が大勢いらっしゃいました。

良い、追悼式だったと
心から思いました。

・・・お亡くなりになった生徒さんの
魂の永遠の安息を心からお祈り申し上げますとともに
今回声を上げられた生徒さんたちの未来が輝かしいものでありますように。








# by dscorp-japan | 2022-09-30 21:41 | あったこと | Comments(1)

エリザベス女王様の国葬を拝観して思うこと

 
この三連休はお葬式が立て込んでおりまして
スタッフ全員が東へ西へと走り回っておりました・・・

さて
一応キリスト教専門葬儀社を名乗る以上
エリザベス女王様の国葬中継は観なくてはということで
仕事の区切りを付けてから慌てて自宅へ戻って、汗と雨でドロドロの身体のまま(笑汗) NHKの放送を観ておりました。
日頃からお世話になっている、とある方より
このたび執り行われる国葬の資料もご提供いただきましたので、これと照らし合わせながら拝観させていただいた次第です。

拝観させていただいてつくづく思いましたのは
やはりお葬式において執り行われる典礼は、可能な限り美しくあるべきなのだということです。
これはキリスト教のみにとどまらず
どんな宗派のお葬式であっても、そこで行われる典礼のひとつひとつ、宗教者皆様の一挙手一投足が美しいことが、死者の尊厳を高めるのだな、と。

「お葬式の本質はカタチじゃない、そこに集う人々の想いだ」
というご意見ももっともかと思います。
しかし
そこに心があれば、その典礼は必然的に美しくなるのではないかと思うんです。

            ♢

昔、お世話になっていた葬儀社に在籍していた頃は
私も仏教各宗派や神道、数多ある新興宗教のお葬式も担当してきました。
いろんな宗教者の方々の葬送儀礼を拝見してきました。
そんななかで
たとえば読経のお上手なご住職のお葬式など、やっぱり式全体が美しくなるものでした。
そういうご住職は、その所作もまた美しかったものです。
式場全体に「凛」とした空気が醸し出されたんですね。
すると参列にお越しいただいた方々も
皆様自然に背筋を正すというか、そんな雰囲気が作られるんです。
そして最終的には
参列いただいた方々の心も大いに動かされるという。

これまでも再三申しておりますように
葬儀屋さんがご遺族様に「感動」を提供するのではないというのは、こういうことなんです。
ご遺族様が「感動」することがあるとするなら
その思いを提供しているのはその宗教の典礼であり、それを司る宗教者なんです。
或いはそこに集う、参列者の皆様の想いなんですね・・・

            ♢

エリザベス女王様の国葬
当然ですが
やはりこの上なく厳粛な雰囲気が保たれた、とても美しい典礼でした。
死者を葬る儀式としての、葬儀の本質を見たような気がいたしました。


・・・それにしても
やっぱイギリス国家って好きだなぁ~♪
もちろん私は『君が代』の、独特な雰囲気も大好きなんですけど
・・・やっぱ
最初にイギリス国歌に触れたのが、これだったからなのかなぁ~




思わずギターを手にして弾いてしまうという(照)






# by dscorp-japan | 2022-09-19 21:57 | 葬儀 | Comments(4)

私の師匠・Tさん

 
もう今から30年近く前、かなり昔のお話です。

私が葬祭業界にお世話になったとき
最初に配属されたのは、いわゆる葬儀会館の係員でした。
そのとき、同じ会館係員として私を指導してくださったのが Tさんという方。
Tさんは当時40代後半でして、もうベテランでした。
物静かで、むやみに自分を主張しない方。
でも Tさんがそこに居るだけで
何ともいえない安心感を感じさせてくださるという方でした。
葬儀社に勤める前は
東北の歓楽街で、流しの歌手をやっていたという変わり種でもあります。
(当然、ムチャクチャ歌が上手い!)

そんな Tさんがある日
「ちょっと2~3時間お暇もらって出かけていいかな」
と、申し訳なさそうに言ってきました。
もちろん「どうぞどうぞ」とお答えしたわけですが
その用件を伺って、ちょっとビックリしたんです。

「ウチで飼ってた金魚が死んでよォ
火葬場に連れて行って燃やしてもらってくるわ」

・・・え、金魚ですか?
魚、ですよね?
驚きましたし、ちょっと呆気にとられもしました。

聞けばその金魚
かなり前に Tさんのお嬢さんが縁日の金魚すくいで連れ帰った子なのだとか。
お嬢さんはその金魚をたいそう可愛がって育てていたらしく
どんどん大きくなって、もはや金魚とは呼べないほどまでに成長したそうです。
そして時が経ち
その金魚は “天寿を全うして” ご逝去されたと。
そしてお嬢さんに頼まれて、金魚を火葬場に連れていくことになったとのことでした。

「そんなもん、燃えるゴミの日に捨てりゃいいんだけどさ
娘が許さねぇんだよ。
『それでも葬儀屋なの?』ってよォ」

その場にいた私たち他のスタッフ
おそらくそれぞれの心の中で思っていたはずです。

(娘さんに内緒で処分しちゃえばいいじゃん)

でもさすがに、それを口に出すことは出来なかった。
Tさんが娘さんとの約束を守ると仰っているわけですから。


※ 各火葬場によってその対応は異なるかと思いますが
  名古屋市の運営する『名古屋八事火葬場』では、動物の火葬も受け付けてくれます。
  一般的なペットである犬や猫
  ハムスターや鳥
  魚も昆虫でも受け付けてくれます。
  但し収骨は出来ません。
  (詳しくは八事斎場の『死亡動物の火葬をされる方へ』をご参照ください)


・・・この話
当時しばらくの間、社内でも話題になってました。
「魚でしょ、網焼きで火葬できるじゃん」
「だったら会社の厨房で調理してもらって食えばよかったじゃねぇか」
冗談交じりで言っていたものですが
Tさんと同期である上司が言ったんです。

「タ―さん(その上司は Tさんをこう呼んでいました)らしいわ。
娘に言われたからってターさんは言ってたらしいが、俺には分かる。
娘さんの可愛がっていた金魚に、ターさんは感謝しとったんだわ。
ターさんなりの弔いをしてやりたいと思ったんだわ。
あの人は根っからの葬儀屋だからよォ」

結構真面目な顔で言うその上司の言葉に
私たちもそれ以上茶化すようなことは言えなくなりました。


この業界に足を踏み入れてから
多くの先輩方からいろんなことを教わりました。
私をこの業界に引っ張ってくれた(半ばだまし討ちでしたが)Sさん。
今は『株式会社ティア』の副社長を務めるOさん。
特にOさんとは今でも仲良くさせていただき、いろんなことを教えていただいてもおります。
でも
私のいちばんの師匠は、昔も今も Tさんです。
Tさんの葬儀屋さんとしての心が
今なお、私にとっての指針であります。
業務上のことで迷ったり悩んだりしたとき
私は今もいつも心の中で問いかけます。
( Tさんだったらどうしますか?)

・・・その Tさんも今は鬼籍に入られました。
慢性的に痙攣する右目の瞼を照れくさそうに指で擦っていた Tさん。
タバコと、濃いコーヒーが好きで
休みのたびにパチンコ屋に入り浸っていた Tさん。
ナマケモノのように動きが遅く見えるのに、何故か仕事が早い Tさん。
葬儀用の装飾幕を張らせたらピカイチの技術を持っていた Tさん。

・・・今になっても私はまだ
Tさんのレベルには到底たどり着けていないのであります。






# by dscorp-japan | 2022-08-31 15:05 | 葬儀 | Comments(2)

8月15日

 
個人的に思っていることがあります。

これまで、世界中の国で起こった様々な戦争の
終結を迎えた日というのがあると思います。
いわゆる「終戦記念日」。
第二次世界大戦のみならず
これまで世界中であった戦争の終結を記念する日が、当事国それぞれにあると思います。
ちゃんと調べたわけじゃないですけれど
他の国々の多くにおいて「終戦記念日」って、お祝いする日のような印象があるんですよね(間違っていたらご指摘ください)。
対する日本ではというと
戦争が終わったことを祝うというニュアンスは全く無くて
「愚かな戦争をしてしまったことを反省する日」
「尊い命を落とされた戦死者たちの鎮魂を祈る日」
という側面が圧倒的に強いという印象です。

その背景にはもちろん
「日本は敗戦国だから」ということもあるでしょう。
「原爆によって、かつてない多くの国民が命を落とした」という辛い経験からくるものもあるでしょう。

でも私は
そんな日本の「終戦記念日」の捉え方を、誇りに思うのです。
「戦争が終わった。万歳!」
ではなく
「戦争は終わった。この経験を無駄にしてはいけない」
と捉えるこの国と私たち日本人のことを、けっこう誇らしいと思っているんです。

            ♢

毎年、この時期になるとテレビなどで戦争に関する様々な番組が放送されています。
正直なところ
私なんかは時折(また戦争を思い出させる番組かぁ)と思うこともあります。
その時々の、視聴者であるこちら側のマインドもあるわけで
(ちょっと今はそういうの勘弁してよ)と思ってしまうこともあるわけです。

でも
特に今年は意識して、威を正して観るようにしています。
今、戦禍のなかにある彼の国のことを思いつつ。


聖母被昇天のこの日
マリア様が彼の国で苦しんでいる人々のうえに、慈しみと慰めを注いでくれますように。






# by dscorp-japan | 2022-08-15 00:00 | 思うに・・・ | Comments(2)

今日は “ オリビアを聴きながら ” 過ごします

 


私が最初にオリビアさんの音楽を知ったのは、小学校六年生のときでした。
その年、家族の引っ越しに伴い転校することがありまして
転校先の学校でオリビアさんの歌う『ジョリーン(Jolene)』(オリジナルはドリー・パートンです) が流行っていたんです。
転校前の学校では特に流行っていなかったんですが
新しい学校では、みんなが口々に「ジョリ~ン、ジョリ~ン」と歌っていたんです。
それまでオリビアさんのことを知らなかった私は
(この学校のみんなはハイカラなんだなぁ~)と、転校したての緊張もあって、妙に感心したことを覚えております。
それから彼女のディスコグラフィーを遡るように、オリビアさんのいろんな曲を知ることになりました。
と同時に
当時、次々とリリースされる新曲も楽しんだものでした。
ちょうど私が中高生だった頃が、オリビアさんのキャリアにおける絶頂期だったということだと思います。


私が個人的にいちばん好きな彼女の曲は
もう断然『ザナドゥ(XANADU)』なのであります。
もちろん他にも好きな曲はたくさんありますが
(大ヒットした『フィジカル』路線は個人的にイマイチ)
一方で私が『エレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)』が好きだったこともあって
(ジェフ・リンの作品をオリビアが!)と、大いに歓喜したんです。




ご存じの方のいらっしゃるかと思いますが
この曲は同名映画のサウンドトラックであります。
ELO独特の、キラキラしたアレンジが
ミュージカル・ファンタジーという映画の世界観にピッタリ!


・・・私は勝手に
オリビアさんは『ザナドゥ』という名の天国に旅立たれたのと思っております。
そして
あの素晴らしい美声で、歓喜の歌を歌っていらっしゃるのだと。

今日は一日
持っているオリビアさんのベスト盤CDを聴きながら過ごそうと思います。






# by dscorp-japan | 2022-08-09 10:44 | 音楽 | Comments(2)
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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