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『モンスター』 百田尚樹

 
本作もまた映画化されたとのことで・・・(映画公式サイト


『モンスター』 百田尚樹_a0153243_20375082.jpg
幻冬舎文庫 (¥724+税)


田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。
彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。
周囲からはバケモノ扱いされる悲惨な日々。
思い悩んだ末にある事件を起こし、町を追われた未帆は、整形手術に目覚め
莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。
そのとき亡霊のように蘇ってきたのは、ひとりの男への狂おしいまでの情念だった―。
(文庫本背表紙説明より)



永遠の0』『風の中のマリア』などで有名な百田さんの作品です。

まずはとにかく
女性の「容姿」「美容整形」というテーマを、男性作家である百田さんが取り上げたということに驚きました。

誤解を恐れずに申しますなら
女性の容姿について男性が語ることって、かなり躊躇するところではないでしょうか。
「美しい」とか「可愛い」という、プラス評価は(一般的に)良しとされるけれど
「醜い」だの「ブス」だのといった単語を口にしようものなら、大バッシングの標的になるのは間違いないところでしょう。
ましてや
世の女性の皆さんが自らの美を追求すべく行う美容整形手術について男性が口を出すなど、もっての外、といったところではないでしょうか。
・・・もしかして、こうした私の見解にさえ問題があると言われてしまうのかもしれません。
いずれにせよ
男性側にとって、ある意味アンタッチャブルな要因を含むであろうこのテーマに、百田さんは真正面から向き合って本作を執筆されていらっしゃいます。

本作をお読みいただければお分かり頂けると思います。
だからこそ百田さんは
美容整形について、おそらく相当綿密な取材をされたことが伺い知れます。
美容整形の実態。
そしてそれを希望する女性の皆さんの切なる思い。
それら、私を含めた多くの世の男性の知らない(というよりも興味を示さない)テーマを
百田さんはかなり丁寧に取材された上で、主人公の立場に立った物語を書かれたと思います。


本作を読んで
いろいろと考えさせられるものがありました。
正直私も
「美容整形手術」というものに対して、少々懐疑的な思いがありました。
よく言われるところの
「親からもらった身体なんだから」という考え方です。
今でもそれはそれで間違った考え方ではないと思ってはおります。
ただその「親からもらった身体(=容姿)」によって
「社会生活を送る上で看過できない害を被ることがあるのだ」という哀しい事実を提示されると・・・
つまり、美しくなるための「整形」というよりも
人並みの社会生活を得るための「整形」という選択が、たしかにあるのだということ。

・・・はたして
題名の『モンスター』は主人公の未帆を指すのか。
それとも、醜かった頃の未帆を「バケモノ」呼ばわりしてきた、周りの人間を指すのか。

私自身がモンスターだったことはなかったのか・・・


本作の結末にはここでは触れません。
この結末をハッピーエンドととるのか否かは、読者それぞれの判断だと思います。
大切なことは
未帆自身にとって、そこに救いがあったのかどうか、ということなのではないかと思いました。


・・・私の感想としては
作者・百田さんの「未帆」という人間に対する深い愛情があったものと思っております。







# by dscorp-japan | 2013-05-23 00:23 | | Comments(0)

鋭意試行錯誤中~(笑汗)

 
お葬式規模の縮小傾向って
もう今から約10年ちょっと前あたりから進んできていると思うんですよ。
つまりウチの会社に照らし合わせた場合、ちょうど起業した頃ですね。


あの当時は
「家族葬」というお葬式のカタチに対する解釈が、今よりも明確だったように思います。
少なくとも、ここ名古屋界隈のお葬式に対する解釈においては。
つまり
「家族・親族(姻族を含む)のみが参列するお葬式」を家族葬と呼称したものでした。
仮に、たとえ数名であっても家族や親族以外の人間が参列するお葬式の場合
これは「家族葬」ではなくて「小規模葬」である、という解釈だったはずなんです。
ところがお葬式に対する皆様の関心が高まるなか
いつしか「家族葬」というキーワードは、自らその言葉の意味をより広義なものにしながら浸透していったようなんですね。

今となっては
「少人数のお葬式=家族葬」
「ご近所にだけ知らせるお葬式=家族葬」
「会社関係の代表者だけお招きするお葬式=家族葬」
・・・とにかく、参列される人数が少なければ(或いは “ 多くなければ ” )これすべて「家族葬」である、と。

言葉もまた生き物です。
時代や社会情勢に即して、その言葉が意味を変えていくことは仕方ないことです。
ただ
「家族葬だから」という一言が、様々な意味でのエクスキューズになっていることもたしか、なんですよね・・・(汗)

            ♢

で、これをキリスト教葬儀に当てはめてみた場合にどうなるのか。

以前にもここで申し上げたかと思いますが
いわゆる当初の解釈としての家族葬を、キリスト教葬儀で行うことはなかなか困難なんです。

典礼としてのお葬式の性格上
賛美歌(聖歌)を奏でるオルガニスト(ピアニスト)が実質的に必要となります。
賛美歌(聖歌)を歌う賛美歌隊(聖歌隊)も要るでしょう。
典礼を補佐する為の役割を担った信徒が必要な場合もあります。
・・・すると
「家族・親族のみの参列」という枠組みに収まらなくなってくるんですね。

実態としても
教会で行われる「家族葬」の多くは、家族親族の他にその教会に所属される信徒の方が参列されるケースが多いわけです。
もちろん
教会サイドの承諾を得たうえで、完全に家族親族のみが参列するお葬式というのもありますが。

こうした実情を踏まえて
現在ウチの会社では「より教会の実情に合った家族葬のための提案」について考察中であります。
つまり
「家族親族と、教会所属の信徒方々のみが参列されるお葬式」に対するご提案を考えてみましょうというわけなんですね・・・

            ♢

この十年間、ウチの会社は一切の価格改定を行わずにやって参りました。
これはひとえに私自身の信念というか拘りでもあったのですが
やはり、お客様の考え方や傾向に対応したご提案を考える必要があるのだろうな、と。

ということで
只今、無い脳ミソをフル稼働しながら鋭意試行錯誤の真っ最中でございます~ m(_ _)m
# by dscorp-japan | 2013-05-22 00:00 | 葬儀 | Comments(2)

映画 『 鍵泥棒のメソッド 』

 
久々に面白い映画でした~ ♪

映画 『 鍵泥棒のメソッド 』_a0153243_1447173.jpg



映画『アフタースクール』で大いに楽しませてくれた内田けんじ監督作品。
ご存知の方も多いかと思いますが
『アフタースクール』も本作も、内田監督ご自身によるオリジナル脚本の書き下ろしです。

・・・昨今の映画って
洋邦問わず、原作小説や原作マンガを映像化したものが少なくありませんよね。
それがいけないというわけでは決してありませんが
やっぱり、映画のために書き下ろされたオリジナル脚本を元にした作品であるというところに、映画の醍醐味があるような気がします。
そういう点で、内田監督の作品ってどれも非常に面白いと思うんですよ ♪
映画化を前提として、しかも監督ご自身が脚本を書かれるわけですから
映像化されたときの効果なんかが綿密に計算されているのでしょうね。

売れない役者の桜井(堺雅人さん)。
人生に絶望し自殺を試みるけれど、死にきれずに終わります。
何となく立ち寄った銭湯で、同じく銭湯に入ってきた強面の男・コンドウ(香川照之さん)が足を滑らせて転倒し、意識を失います。
それを見た桜井は、思わずコンドウの手から落ちたロッカーの鍵を自分のそれとすり替え、コンドウの所持品やお金、クルマまでも盗んでしまいます。
病院のベッドで意識を取り戻したコンドウは、記憶喪失になっていました。
失神時の所持品(実際は桜井のそれ)から
コンドウは自分のことを「売れない役者の桜井」であると認識し、失った記憶を取り戻すために調査をはじめます。
一方、コンドウになりすます桜井のもとに、裏社会の組織から人殺しの依頼が舞い込みます。
コンドウは、裏社会では「伝説の殺し屋」として名が通っていたのでした。
止む無く仕事の依頼を引き受けてしまう桜井。
売れない役者から脱却すべく、日々努力を惜しまないコンドウ。
そんなコンドウを、ひょんなことから知り合った女性編集長の香苗(広末涼子さん)がバックアップします。
香苗は、ひたむきなコンドウの生き方に共鳴し、コンドウに好意を寄せ始めます。
そして三人の数奇な運命は、やがて彼らをひきあわせます・・・


・・・まずはとにかく、物語そのものが面白かった ♪
脚本が秀逸なものであれば、その映画は必然的に面白くなるものですよね。
基本的にはコミカルな雰囲気でお話が進みますが
まったく飽きることなく、娯楽映画として十二分に楽しめます。
そしてこの面白い脚本に出てくる役柄を演じられる俳優陣がまた素晴らしいです。
大好きな堺さん&香川さんがお上手なことは織り込み済みとしても
広末さんの演じる不思議な存在感とか、なかなか見ごたえがありました。

そしてもうひとつ。
この映画の重要なキーワード、というかキーとなる “ 音 ” があります。
これこそが、映画ならではの面白さを引き立てる重要なファクターとなります ♪
もしかすると内田監督は本作の脚本を執筆される際
この “ 音 ” をどのように使うかというテーマを持って考えられたのかもしれません。
この音が何であるかは是非映画をご覧いただきたいと思います ♪

・・・何かネ
本作ってコメディタッチのサスペンスでありながら、一方で素敵な恋愛映画でもあると思うんですよ。
そういう面白さも兼ね備えた、私的には久々に面白い映画だったと思います!
# by dscorp-japan | 2013-05-21 20:49 | 映画・テレビ | Comments(0)

キリスト教信者でない方のキリスト教葬儀

 
先ほどCCFIの方へメールでのお問い合わせがありました。

ご質問の大まかな内容は
「自分はキリスト教の洗礼を受けてはいないが
自分自身が亡くなったときにはキリスト教のお葬式を挙げたいのだが」
といったものでした。

さて。
結論から申しますと
「(ご葬儀の)ご依頼をお考えの教会へお尋ね下さい」という回答になります。
それも可能であれば事前に、です。

このようなお仕事をさせていただいておりますが
日本全国すべてのキリスト教会に精通しているわけではありません。
それぞれの教会にはそれぞれのご事情などがあったりして
たとえば、教会施設として物理的にお葬式を受け入れることが困難な教会というのもあるかもしれません。


しかし。

これは私見ですが
私はキリスト教の洗礼を受けた信徒はもちろんのこと
以前に洗礼を受けたが普段は教会から離れている方であれ
キリスト教の洗礼自体を受けていないという方であれ
キリスト教会はそうした方々のご葬儀のご依頼があれば、極力前向きに取り組んでほしいと考えております。

もちろん
何故キリスト教葬儀を希望するのか、という論点はあるかもしれません。
たとえば「一般的な仏式葬儀よりも葬儀代が安く済みそうだから」という考え。
・・・これは一概には言えないと思います(笑汗)
少なくとも教会でお葬式をされれば、葬儀社の用意するいわゆる「祭壇」は不要ではありましょう。
しかし参列される方の人数や用意されるお品物などによって、その総額は大きく変動します。
昨今よく言われるところの
「家族葬は一般的なお葬式よりも安く済む」という勘違いと同じことですね。
単純に「安く済ませたいから」というだけの理由でキリスト教葬儀を選択されると、場合によっては希望通りにならないこともあります。

しかし
純粋にキリスト教葬儀を「良い」とお考えの方がいらっしゃったとしたら・・・
たとえば
「教会の荘厳な雰囲気が素敵だから」とか
「洋花で飾られた式場が美しかったから」とか
「式中に歌われる賛美歌(聖歌)が希望に満ち溢れたものだったから」とか
そういう理由であったとしても、教会はそうした方々の声に耳を傾けて欲しいなぁと思うものです。

そしてもうひとつ。
これはすでにここで何度も申しております。
お葬式は、その宗教の教えを宣べ伝える「宣教」「布教」のための大きな機会となり得るということです。
これもいつも申しておりますことですが
キリスト教のお葬式は、本当に素晴らしいものです。
これは私自身がクリスチャンだからという贔屓目などではなくて
キリスト教葬儀に触れた多くの方々からお聞きする言葉でもあるのです。
もっといえば、葬儀屋さんたちのなかにもキリスト教葬儀の “ ファン ” がいたりするんですよ(笑)

そんな素晴らしいキリスト教の教えを
亡くなられた方をお送りするお葬式を通して宣べ伝えていくことの尊さを、私はよく知っているつもりです。


「クリスチャンじゃないがキリスト教(のお葬式)に興味がある」という方へ。

“ 叩けよ、さらば開かれん ” ですよ ♪

これは新約聖書『マタイによる福音書』の7章7~8節の言葉です。

 求めなさい。
 そうすれば、与えられる。
 探しなさい。
 そうすれば、見つかる。
 門をたたきなさい。
 そうすれば、開かれる。
 だれでも、求める者は受け
 探す者は見つけ
 門をたたく者には開かれる。

# by dscorp-japan | 2013-05-20 23:56 | 葬儀 | Comments(4)

『 黙示録 』 原田真二

 
拙ブログで時折取り上げさせていただく、原田真二さん。
私が中学生時代に結構ハマってました。
周りの友人たちからは結構バカにされてましたが・・・(笑汗)


原田さんのことを最初に知ったのは、歌謡番組『夜のヒットスタジオ』でした。
『キャンディ』だったでしょうか、『シャドーボクサー』だったでしょうか・・・
はじめて見たときは、正直言って(ヘンにカッコつけた奴だな)というものでした(笑汗)
女性たちからの黄色い声援もまた、私にしたら気に食わなかったんでしょうね・・・
ただその楽曲からは
何ともいえない洋楽のエッセンスというか “ バタ臭さ ” が感じられたのでした。
当時はそこがまた鼻につくような印象にも繋がっていたのですが・・・

(気に食わんけど気にはなる)

・・・そんな印象を持ちつつ
それでも何となく、ラジオから流れてくる原田さんの曲に少しずつ引き込まれていきました。



私の従姉妹が持っていたデビューアルバム 『 Feel Happy 』を聴かせてもらって
かなり衝撃を受けたんです。

(コイツただのアイドル歌手じゃないかも・・・)

そして自分でもこのアルバムを買ったんです。
三ヶ月分の小遣いをはたいて・・・(笑)


そのアルバムは今も我が家にあります。
今となっては本当にたまにですが、それでもレコードに針を落とすことはあるんです。
・・・クサい言い方ですが
私にとっての青春だったりするんです・・・


今回は
アルバムの最後にに収録されているバラード『黙示録』のライブバージョンを m(_ _)m


私の記憶が確かなら
この映像は、原田さんを題材としたドキュメンタリー映画 『 OUR SONG and all of you 』からのものだと思います。
「十代の若者が武道館単独公演」ってんですから驚きですよね。
何千何万という観衆の前でギターの弾き語りってのも大したものです。
# by dscorp-japan | 2013-05-19 00:00 | 音楽 | Comments(0)
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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