D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

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「もしも」のための準備 ②

 
(前回の続きです)

2 遺影写真の原版を用意する

必ずしも事前に用意する必要があるというわけではありません。
しかし私どもの経験則で申しますと
事前に用意できていない場合、写真原板を探す~選ぶ作業に充分な時間が割けないことが少なくありません。
一旦写真を決めて遺影写真を作って後にもっと良い写真が出てきた、などということもあります。
差し支えが無ければ
アルバムやデジカメのデータなどに目を通していただき、ピックアップされておかれると良いかと思います。
必ずしも「この一枚!」と決めておかれる必要はなく
事前にいくつか候補を挙げておかれて、作成する段になってから葬儀社の方とご相談されれば良いと思います。

よく
「ネガじゃないとダメですか」
「データ写真でも良いですか」
といったご質問をいただきます。

基本的にはどのような形のものであっても、遺影写真は作れるものとお考えいただいて大丈夫です。
ネガフィルムでも、プリントしたものでも、デジカメや携帯電話で撮影したものでも問題ありません。
(但しネガフィルムの場合、写真の状態の確認が難しい場合があります)

可能であれば
・ピントが鮮明なもの
・お顔がある程度大きく写っているもの
・(データであれば)画素数の多いもの
・お顔に大きな影がかかっていないもの
・・・があればなお良いと思います。

ピントの甘い写真だけは、どうしても修正加工に限界がありますので・・・


「かなり昔の、若い頃の写真じゃダメですか」

私は「お客様がそれをご希望であれば構いません」とお答えしております。
特に女性の方など
健康だった頃の写真や、お元気だった頃の写真を使われたいというお気持ちはよく分かります。
私の経験では
「〇十年前」の写真を使われたという方も結構いらっしゃいます。


3 ご本人の御召物を用意する

私の知る限り
病院などでお亡くなりになられた場合、一般的には病院が用意する浴衣などにお着替えされることが多いです。
もちろんその御召物のままご納棺~ご葬儀をされても問題はありません。
しかし
事前にご本人のお好きな(或いはご本人に相応しい)御召物をご用意されておかれることで
病院などによっては、その御召物へお着替えしていただける場合があります。
仮に病院では出来なかったとしても
葬儀社の方が、ご用意いただいた御召物への着替えをしていただけます(葬儀社によっては有料)。

仏教の場合
昔は死装束(経帷子)にお着替えされてご納棺されることが一般的でした。
しかし今では必ずしもそれに拘られる必要は殆どないと思われます。
キリスト教の場合においては
元より、ご本人の御召物に何らの決まりがあるものではありません。


4 必要な連絡先を控えておく

「もしも」のことがあった際、真っ先に連絡すべきと思われる相手方の連絡先を用意します。
・ご家族の電話番号
・お世話になる宗教者或いは施設の番号
・(依頼先が決まっている場合)葬儀社の連絡先

この連絡先を用意しておくだけで、精神的な安心感は増すものです。
携帯電話をお持ちであれば、事前に登録されておかれるとよいでしょう。
可能であれば
特にお世話になるであろう宗教者及び宗教施設へは、事前にご一報を入れておかれると良いと思います。
そこから様々なアドバイスがいただける場合もありますので。


・・・そして最後に。

5 祈る

準備とは少々異なりますが・・・

もしも貴方の信じる宗教があれば、闘病生活にあるご本人の為にお祈り下さい。
可能であれば完治を
少なくともご本人の肉体的・精神的苦痛を和らげていただけるよう
貴方の信じる神様に、どうか心を込めてお祈り下さい。


「父よ、できることならこの杯をわたしから過ぎ去らせてください。
しかしわたしの願いどおりではなく、御心のままに。」
(マタイによる福音書 / 26章 39節) 新約聖書・新共同訳

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by dscorp-japan | 2012-08-31 00:10 | 葬儀 | Comments(0)

「もしも」のための準備 ①

 
このところ相次いで
幾名かのお客様からご葬儀予約の打診をいただいております。

「もう長くないと言われたんです」
「今、非常に危険な状態なので」

ご看病にあたっていらっしゃるご家族の皆様は、本当に大変だと思います。
24時間、病気と闘っていらっしゃる大切な方のため
ご家族はすべてを犠牲にしつつ、出来る限りのことをされようと必死でいらっしゃることでしょう。
いつ何時、療養先の病院などから電話が鳴るか分かりません。
毎日、気が休まる暇もないことと思います。
心よりお見舞い申し上げます。

            ♢

ところで。

「もしもの時のために何を準備しておけばよいのでしょうか」

ご葬儀予約のご連絡で、いちばん多いご質問がこれです。
もちろんお電話などでのご質問にもお答えしているんですが、心情的には少々躊躇するところでもあるんです。
大切な方が重篤な状態でいらっしゃるところに、お葬式の準備をお伝えするわけですから・・・



1 ご本人(御遺体)のお帰り先(搬送先)を考える
(基本的に病院や各種療養施設などでお亡くなりになられるケースを想定しております)

大きく分けて、ふたつの選択があるとお考えください。
① ご自宅への搬送
② 葬儀式場への直接搬送

①の場合

ご本人をご安置いただくためのスペース確保が必要になります。
ご本人のベッドがあれば、基本的にはそちらでも構いません。
和室であれば
最低限、畳二畳程度のスペースがあるとよろしいと思います。
敷布団だけご用意いただければ結構です。
(一般的にご遺体をお連れする際に葬儀社が使用する布団には掛布団と枕が付いております)
仏教徒でご自宅にお仏壇がある場合は
可能であれば仏間にご安置するのも良いでしょう(そうしなければならないということではありません)
また特に仏教の場合、亡くなられた方をご安置する方角についてお尋ねいただくことがあります。

『頭北面西右脇臥(ずほくめんさいうきょうが)』

これはお釈迦様が入滅(亡くなられた)の際
頭を北に、顔を西に向け、右脇を下にした状態だったことになぞらえたものです。
したがって一般的に仏教では
「北枕」或いは「西枕」となるようにご安置するわけです。
しかし最近の傾向としては
それぞれのお住まいの事情もあり、必ずしもこれを遵守する必要はないだろうという考え方が広まってきているようです。
そしてキリスト教諸派においては
元より「北枕」「西枕」にこだわる必要はありません。

私個人としては
お部屋の入り口近くに、亡くなられた方のお顔が来ることを避ける方を優先したいと考えます。
亡くなられた方の頭のそばを人が通るということを避けたいからです。
元より
お部屋の入り口というのは下座、でもありますし。


②の場合

まず、葬儀式場としてセレモニーホールをお考えなのであれば
基本的にセレモニーホールを運営する葬儀社にお任せされればいいと思います。

対して、寺院や教会などの宗教施設でのご葬儀をお考えの場合
お亡くなりになられた際、即座にご本人(ご遺体)を受け入れていただけるかを確認する必要があります。

たとえば仮に真夜中にお亡くなりになられた場合、夜間でも対応していただけるのかどうか。
宗教施設での様々な行事があっても受け入れていただけるのかどうか。
特にキリスト教会の場合ですと
日曜日(教派によっては土曜日)に礼拝やミサなどがあります。
教会の施設事情によっては週末の受け入れが困難な場合もありますので、このあたりは事前に教会にご相談されることをお勧めいたします。

※ 葬儀社によっては、ご遺体の一時預かりの為の設備を持っているところもあります。
   (申し訳ありませんがウチは持ち合わせておりません。
   状況によっては提携する葬儀社の施設をお借りすることが出来る場合がありますが、有料となります)



・・・少々長くなりましたので続きは次回に m(_ _)m
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by dscorp-japan | 2012-08-30 00:10 | 葬儀 | Comments(0)

適正価格って

 
モノを買うにも
サービスを享受するにも、おカネが要る。

そこで支払われるおカネには
いろォ~んな費用が含まれてるんだ。

その詳細を列挙することは控えるけれど
最終的には
そのおカネで、どこかの誰かが生活している。

ボクは独り身で外食派。
ほぼ毎日、どこかのお店でご飯を食べている。
或いはスーパーの惣菜なんかを買って帰る。

若い頃はそれなりに洒落ッ気もあったけれど
この歳になると私服なんてどうでもいい。
だから手近なところで安いものを買って済ませてしまう。

・・・安いと思う。

そのこと自体は喜ばしいことだけれど
ちょっと心配になる。

ボクが消費することでどこかの誰かが生活の糧を得るんだろうけど
果たしてこの価格で、その人は一体どれだけ潤うんだろうと思う。

ボクたちは単純にモノの値段が安いことを喜ぶけれど
一方でボクたちもまた、価格の下落で苦しんでもいるんじゃないか?
自分たちが提供する商品やサービスの価格が下がって
お陰でボクたちの収入も減ってるじゃないか。

「薄利多売」と言う。
だけど、昨今の薄利多売のサジ加減はいかがなものか?とも思う。
もちろんボッタクリはダメだけど
正当な利益はキッチリ取って然るべきなんじゃないか?

売る人は胸を張って利益を取ればいい。
そして
消費する人もそれを理解するべきだと思う。
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by dscorp-japan | 2012-08-29 00:14 | 思うに・・・ | Comments(0)

いのりフェスティバル2012 《告知》

 
気付いてみりゃ~あと約一カ月後の開催です。

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・・・昨年、記念すべき第一回が開催され
私も縁あって参加させていただきました m(_ _)m

ひとくちに「キリスト教」と申しましてもそこにはいろいろな教派がありまして
普段それぞれの教派間における “ 草の根 ” 的な交流の機会というのは、なかなかなかったりするんですよね。
そういう現状を考えますと
このイベントの意義は今後ますます大きなものとなっていくものと期待するところであります。
いのフェス実行委員会代表の松ちゃんさんに、心から敬意を表します m(_ _)m


昨年は
拙ブログにも時折遊びに来て下さっていた はるさん 率いる『シャローム式典社(現:株式会社シャローム)』と
ウチの会社との共同名義でブース出展させていただきました。
そして今年は
同じくはるさんを中心に有志者で構成する『CCFI(キリスト教会葬儀研究所)』名義で参加させていただく予定です。
(まァ私は昨年同様、ただ “ 居るだけ ” な感じですけど)
一応「キリスト教の葬儀屋さん」というスタンスで参加させていただきますので
お葬式に関する様々なご質問など、お気軽にお尋ね下さい m(_ _)m
はるさんが真摯にお答えいたします!(爆)
また
キリスト教葬儀に関する最低限の情報をまとめた冊子をご用意する予定です。


《 いのりフェスティバル2012 》

開催日時:
2012年 9月29日(土)10:30~18:00

開催地:
東京卸商センター 3階展示場
(〒111-0052 東京都台東区柳橋2-1-9 TEL: 03-3861-5921)

入場料:無料

※ 詳しくは『いの☆フェス.com』をご覧ください



・・・えっと
クリスチャンじゃなきゃ来られないなんてことありませんよ~
決して宗教クサイイベントでもありません。
アナタを勧誘するなんてこともありません(笑)

何たって
このアタシが参加するくらいですから!(爆)

どうぞお気軽に遊びに来てください m(_ _)m
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by dscorp-japan | 2012-08-28 00:00 | キリスト教 | Comments(2)

レコード人気が急回復だそうな

 
今やCDでさえ古いんですか・・・?
音楽配信なんて、やったことないし・・・(汗)


ネタ元の記事はコチラ


以前にも書きましたが、学生時代の私はそこそこのオーディオ・オタクでありました。
今みたいな情報源はありませんでしたから、とにかく本屋さんへ行ってオーディオ関係の本を立ち読みしまくってました(笑)
やっぱり音楽が好きだったので、少しでも良い音で聴きたいというのが目的だったんです。
でものめり込んでいくうちに、オーディオブランドに対する憧れとか、それぞれの製品の性能とか技術とか、そういうことばかりに詳しくなっていって、当初の目的はどこへやら・・・(恥)

・・・イチバン大切なオーディオって、実は人間の耳だったりするのに。

かく言う私メ、耳があまり良くありません。
どうやら若い頃の、ヘタの横好きバンド活動のおかげで耳が難聴気味デス・・・ m(_ _)m

            ♢

それでも
レコードの良さは分かりますよォ~ ♪
今だって
(何故か大分減ってしまったけれど)レコードのストックはちゃんとありますし、ウチのレコードプレーヤーも現役バリバリです ♪


レコードの良さにはいろんな意見がありますよね。
「音が滑らかで艶がある」
「臨場感がある」

・・・それもそうなんですけど

私の考えるレコードの良さって、あの「存在感」だと思うんです。
一辺が31.5㎝の真四角の紙ジャケットに、直径30㎝の円盤が入っている。
ナリは大きいクセに、CDなんかよりずっとデリケート。
熱にも弱いし、すぐに割れちゃう。
でも
その一枚の円盤には大好きな音楽が刻まれているんですね。
デリケートだからこそ、大切にする。
そして
好きな音楽を手中にすることの実感があると思うんですよね。
お小遣いを貯めたりバイトしたりして得たお金で、好きな音楽を手に入れる。
そういうプロセスの結果が、あの存在感として手元に残るんです。
「レコードの存在感が音楽を愛でる気持ちを鼓舞する」と言ったら、言い過ぎでしょうか・・・


ジャケットだってそうですよ。

CDなんて
あのちっちゃなサイズだから、せっかくのジャケット・アートワークがチンチクリンにしか見えません・・・
それが今じゃ~音楽配信なんてことになっちゃってます。
ジャケット自体が無かったりするんですか・・・?
非常に残念なことです・・・(泣)

昔は “ ジャケ買い ” ってのが当たり前のようにあったもんですよ。
レコード屋さんに行って
何百何千というレコードを順番に繰りながら見ていって
(あぁ~このジャケット良いなァ、誰の作品かなァ)
(どんな音楽なんだろうなァ)
な~んて想像する楽しさがあったもんです・・・


デジタルにはデジタルの、アナログにはアナログの良さがあります。
だけど
音楽ソース自体があまりにも軽薄というか、存在感の伴わないものになってしまうのは
ちょっとだけ寂しい気がします。
そういう意味では
レコードには是非これからも頑張ってほしいなァと思いますよ。




・・・でも、つまりこれって
私がアナログ人間だからってことなんでしょうかねェ・・・(汗)
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by dscorp-japan | 2012-08-27 00:47 | ニュース | Comments(0)

『 Was It All Worth It 』 クイーン

 
久々にブライアン・メイのギタートーンが聴きたくなったりして
クイーンのCDを社用車のナビに取り込んで聴いております(笑)


何だかんだ言ってもネ~
ブライアンの音はやっぱりイイと思うわけですよ ♪
いかにもイギリスっぽい音だと思うし
やっぱ『クイーン』っていうだけあって
音にも威厳が感じられるのは私だけでしょうかね・・・


ブライアン・メイさんのギターといえば
泣く子も黙る、世界でただ一本!
『レッド・スペシャル』でございィィ~ !

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元祖インテリギタリスト(何たって宇宙物理学博士!)


ギター好きなら誰でも知ってる
若き日のブライアンが、お父ちゃんと一緒になってオールハンドメイドで作りあげたギター。
「七色の音を奏でるギター」などと言われたもんですが
たしかにクイーンの初期~中期の曲を聴けば、それも納得。
アルバム『JAZZ』までの間
彼らはシンセサイザーを使用していないというクレジットをジャケットに謳っていました。
「ブライアンのギターがあればシンセは要らん!」ということだったのかもしれませんね。


ところで
先日のロンドンオリンピック閉会式でも演奏されていたそうですね~(あたしャ観てなかった)

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頭は白いけど相変わらずカッコイイ(後ろはロジャー・テイラー)


・・・なんか話が逸れちゃった(汗)

            ♢

で、今日の曲。

クイーンにだって結構ハードでへヴィな曲はあるわけです。

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『The Miracle』 (1989年発表)


当時のクイーン人気は少々右下がりだったかと記憶しますが(汗)
そんなことはお構いなしに、私はクイーンのアルバムが出るたびに即買いしてたもんですよ。


このアルバムの(ボーナストラックを除いた)最後に収められた曲がこれ~




・・・やっぱ良い音だわ・・・♡






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by dscorp-japan | 2012-08-26 00:10 | 音楽 | Comments(4)

無題

 
仮に
考え方の違うヤツから手紙が届いたとする。
どうせ中身は分かってる。
自分とは意見の異なる内容に決まってる。

それでも
とりあえず封は開ける。
一通り目は通す。
やっぱり内容は想像通りだった。
自分とは見解が違う。

それでも
その手紙を送り返すことはしない。
幼稚園児だって、しない。


それは
相手の人格を尊重する、最低限の礼儀だから。
人間としての、最低限の品格だから。
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by dscorp-japan | 2012-08-25 00:27 | 思うに・・・ | Comments(4)

それもまたプロセス

 
現在、にわかにご葬儀のお仕事が立て込んできております。
拙ブログの更新もままならない状況でございます・・・ m(_ _)m

            ♢

私、昨日は南米某国の方のお葬式を担当させていただいておりました。

日本でいうところの古希を過ぎた年齢の男性の方だったのですが
お亡くなりになられる数日前まで、お仕事に従事されていらっしゃったとのことです。
お身内が数名と、近しいご友人が数名参列されるという、ささやかなお葬式でした・・・


私が病院にお迎えに伺ってからお葬式までの間
突然のことにも関わらず
はた目から見れば、奥様もお子様も落ち着いた状態でいらっしゃいました。
少なくとも私の前では泣くことも無く、打ち合わせの際も笑顔さえ見られました。


・・・では
ご家族の方は故人様の死を悼んではいらっしゃらないのでしょうか・・・?

            ♢

私たち葬儀屋さんも
それなりの経験を重ねてまいりますと、様々なご遺族様にお会いすることになります。
そのなかには
一見すると、何ら悲しみの感情を表に出されない方がいらっしゃいます。

これには、いくつかの理由を考えることが出来ると思います。

ちゃんとしたお葬式をしようと、気丈に振る舞おうとされる方
悲しみの感情を表に出して良いものか遠慮される方
感情の出し方が分からない方
茫然として、心の整理がつかない方・・・

(他にも様々なことが考えられると思いますが)

ご遺族様方々の
そうした心の内面についてまでは、私たち葬儀屋さんも分かりません。
それは人それぞれなのであって、ご本人にさえ分からない場合もあることかと思います・・・

            ♢

さて
今回お手伝いさせていただいたご葬儀。

葬儀ミサが終了し
故人様との対面によるお別れの時間に至るまで、やはりご遺族様は落ち着いた表情でした。
棺の中へお花を手向けながらお別れされる時でさえも、です。

ところが。
私がご遺族様に棺の蓋に手を添えるよう案内をして、いざ棺の蓋がゆっくりと下ろされようとした途端
突然、まさに堰を切ったように、ご家族全員が大声をあげて泣き出されたんです。
しばらく声をお掛けすることもはばかられるほどの状態でした。

・・・そして
かなりの時間泣き続けた後、故人様の奥様が私に仰ったんですね。

「アリガトウ、アリガトウ」

それまでにも奥様は私に「アリガトウ」を何度も仰っていました。
しかし
最後の「アリガトウ」は、それまでのそれとは全く別のモノだと感じました。

            ♢

『グリーフプロセス』という言葉があります。
大切な方を亡くしたという悲しみ(グリーフ)を受け入れるに至るまでの過程(プロセス)のことです。

(あくまで推測ではありますが)
もしかすると
「棺の蓋を閉じる」という作業こそが、ご家族にとってのグリーフプロセスだったのかもしれません・・・
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by dscorp-japan | 2012-08-24 01:31 | 葬儀 | Comments(0)

私が多忙

 
たまたまというか何というか・・・

連続して、在日外国籍の方のお葬式をお手伝いすることになりました。
先日は南アジア某国の方。
今回は地球の裏側の国の方。

諸般の事情から、再び私がお手伝い担当です。
ご遺族が(また)日本語が堪能でない方なので、いろいろとフォローしなければなりません。

そんなわけで
何かと忙しいので今日はこのあたりで m(_ _)m
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by dscorp-japan | 2012-08-22 00:11 | 葬儀 | Comments(2)

日本人の誇り

 
先週末からお手伝いさせていただいていた件のお葬式
故人様のご遺体は、昨日無事に荼毘にふされました。

今回かかった諸費用は
この件でずっとお世話をされてきた、カトリック教会のK神父様が一旦立て替えるという形で進められました。

・・・「立て替える」とは申しましても
回収が非常に困難だろうということは、神父様ご自身も重々承知の上です・・・

そして
神父様と一緒になって、教会の信者さんもいろいろとサポートして下さいました。
警察署にも
役所にも
病院にも
日本語がおぼつかない故人のご遺族である奥様に、ずっと帯同されてました。
本当に頭が下がる思いです・・・ m(_ _)m


「ディーズさんにも
今回は本当に無理なお願いをして、申し訳ありません」

・・・ウチはお仕事としてお手伝いしているんです。

たしかに
かなり(というか非常に)安価な費用でお引き受けさせていただいております。
でも、K神父様がその費用を立て替えていただけるんです。
何とか仕入原価分だけは(ほぼ)回収できるわけです。

・・・聖書的に言えば
私たちは「すでに報いを受けている」んです・・・


「とにかく
私は、彼女(故人の奥様)に日本を嫌いになって欲しくないんです。
きっとこれまで、この国でいろいろとご苦労されたんだと思います。
もしかすると彼女はこの後、祖国へ帰られるのかもしれません。
だったらせめて
最後くらいは日本人の優しさを持って帰ってもらいたいんです。
私がこの国を好きなように
彼女にもこの国を好きでいて欲しいんです・・・」


おそらく信者さんの思いのなかにあるのは
『キリスト教的精神』とか『ボランティア精神』以前のものだと思います。


それは「日本人としての誇り」なんじゃないでしょうか・・・
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by dscorp-japan | 2012-08-21 00:03 | 葬儀 | Comments(0)
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


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