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カテゴリ:絵画( 27 )

教え子の作品展

 
相変わらずお葬式の担当を持っているのですが
昨日、私の教え子が参加している作品展を観に行ってきました~


再三申しておりますように
私は以前、ガッコのセンセでありました。
まァ~それはそれは不良教師だったわけなのですが ^^;
それでもごく一部の生徒たちは、有難いことに今でも連絡をくれたりします <(_ _)>

で、先日
教え子のひとりが、高校時代の美術教師を中心とした作品展に出展したとの連絡を受けて

(こりゃ~行かねば!)ということで、仕事の合間を縫って出向いたという次第です。

(本人のブログ → フルちのびたみん

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いわゆるトールペイントというやつです。
一般的にはアクリル絵の具を使用します。
アクリル絵の具はだいたいどんなものにでも彩色できるので、トールペイントの画材として適しているんですね~

・・・温かみがあって
素朴なタッチで描かれていて
(あぁ~アイツらしいなァ)と思える作品です ♪

そしてもう一点。

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代表的なトールペイント、といえる作品です。

・・・しかし上手いッ!
こりゃ~完全に私を超えてます (^^ゞ
お分かりの方もあるかと思いますけど
左右両端の飾りも、手描きで描かれてる「絵」ですから!

私は本格的にトールペイントをやったことはありません。
しかし同じ “ アクリル使い ” のひとりとして申しますと
こういうタッチの絵を描くときって、結構勇気と気合と集中力が要るんですよ。
いわゆる『一発勝負!』な面があるんです。
筆の「ひと塗り」「ひとはけ」が作品を大きく左右する面があるということです。

・・・私にゃこういう芸当はできまへん (-_-;)
私の場合は下書きをしない描き方ですから
いきなり色を塗り重ねながら、何度も修正かけてこねくり回すタイプですので『一筆入魂!』的な描き方は無理なのです。

            ♢

私が顧問だったときはなァ~んも教えた記憶がないので
(毎日生徒たちとダベッてただけ)
間違いなく、彼女が高校時代の美術の先生によるご指導の賜物であります m(_ _)m
しかしそれでも
教え子さんが今もこうして絵画と向き合っているというのは、私としては本当に嬉しいことです ♪

・・・でも私
教え子の作品をみて、触発されちゃいました。
長らく手にしていない絵筆を、もう一度持ってみたいな~とか (^^ゞ

いみじくも
作品の作者である教え子に言われちゃいました。

「また個展とかやらないの~?」

・・・さすがにそれはムリムリ(><)
でも
皆様にご披露することとか考えずに
ひとりよがりなお絵描きするのもまた一興かと ♪






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by dscorp-japan | 2016-08-12 01:21 | 絵画 | Comments(4)

叙階カード制作過程(笑)

 
相変わらずネタが無い(とういか書けるネタが無い)ので
先日描きました片岡神父様の叙階記念カードの制作過程をご披露します(^^ゞ
(こんなことまでやって記事を埋めるのか?)

・・・えっと
私は基本、下書きというものをしません。
もちろんデッサン力に自信があるからではなく
ただ単に面倒臭いからデス。
ちょっとだけ真面目に申しますなら
鉛筆とかで下書きして、その跡が残るのがイヤなんです。


最初に何となく好きな色を塗ります。
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殆ど見えねェ・・・^^;

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何じゃこりゃ、ですよね ^^;


・・・でもこれで良いんです、私の場合。
こうやって何となく色を置いてるうちに
これも何となくですが、構図が決まるんです。

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まだ何やってるか分からん(><)

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おぉ?地平線か?

しっかし適当ですよね~
(片岡神父様、ゴメンナサイ)

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何となく左に人っぽい影が・・・?


で、いきなり加速してこうなる、と。

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左の人だけ描いてどうすんの(笑汗)


しかも右の人のデッサン、全然なってないし。
差し出す手のひらも逆だし。

とにかく
その後こねくり回して、何となくこうなる、と。
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まだ途中だけどネ


で、最終的に出来あがったのがこれ、と。

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・・・私の描き方って
無駄に時間がかかるんです。
ちょっ色を乗せては乾かし、の繰り返しです。
だから
作業自体は大したことしてないんですけど、時間だけはかかる、と。

しかし
人間は苦手だァ~(><)
誤魔化しがきかないから、デッサン力の無さが如実に表れちゃう。

やっぱ私の場合
花とか風景とか、誤魔化しのきくヤツを描くに限ります (^^ゞ






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by dscorp-japan | 2015-05-23 00:00 | 絵画 | Comments(6)

私のメイン画材

 
昨日の夕刻、宿題を仰せつかった依頼主さんと簡単な打ち合わせを済ませ
簡単なアイディアスケッチを確認いただいたので
いよいよ本番のお絵描きに入ろうと、物置に眠っていた画材を出してきました。


・・・これが私の
メイン画材、の入れ物。
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釣り道具入れですね (^^ゞ
でもこれ、結構便利。
ちゃんとした専門のものもありますけど、結構高いし。
これで充分。

中を開けると、こうなりマス。
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私のメイン画材はアクリル絵の具です。
アクリルのなかでも「ガッシュ」と呼ばれる、不透明水彩。
もうずっと何年も、アクリルガッシュ一本です。

「何故ガッシュか?」
個人的に使いやすいから。
ただそれだけ。


・・・っていうか
色のバランスがちょっとオカシイような気がします。
なんか暗い色ばかり入ってる気がする ^^;

つまり
基本、私の絵はクラいんです・・・(><)


そして
画材一式を出してみて、問題が発覚しました。

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まともに使える筆が殆ど無い(><)


今日にでも筆を買ってきます・・・^^;





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by dscorp-japan | 2015-03-14 00:00 | 絵画 | Comments(0)

色鉛筆を買った

 
ただいま
ご依頼をいただいている案件に関する作業をしているところです。
・・・まァ、いわゆるお絵かきであります (^^ゞ

私の場合
お絵かきの下描きは、たいてい色鉛筆を使います。
無彩色の下絵なら鉛筆かボールペン。

クレヨンとかパステルとかコンテとか、あまり上手に扱えないんで・・・


長年愛用している色鉛筆がコチラ。
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もうずっと、このメーカーの色鉛筆です。
36色セットです。
ホントは60色のセットもあるんですけど、結構高価なんです。
・・・アタシにゃそんなゆとりは無い。
というか
これ以上色があっても、使いこなせない (^^ゞ


先日、抜けてる色だけを買い足そうと思って画材屋さんに行ったんですけど
残念なことに、バラ売りが無かった。
なのであらためて、同じ色数のセットを購入~

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・・・なんか、バージョンが新しくなったみたいです。
セット内容も、ちょっと変わってるのかな・・・?
でもまァ、その辺はあまり気にしない。
36色もあれば、大体何でもOKでしょ ♪

しかし、やっぱり画材屋さんってのは楽しいもんです。
最近めっきり絵を描かなくなった私ですが
画材屋さんに行って、いろいろ眺めてるだけでワクワクします。


まァそんなことはどうでもいい。
そろそろ真剣に手を動かせって話です。

でも
この歳になって尚、新品の色鉛筆を観てるだけでウットリするんですよね~

・・・あかん。
はよ、絵を描かねば。







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by dscorp-japan | 2015-03-09 21:30 | 絵画 | Comments(4)

名画誕生(ウソ)

 
さて。
この絵の作者は誰でしょう?

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右下には「K.N.」のサインが(笑)


つまり、少なくとも私ではありません。
そもそも、私にはこういう豪快なタッチの絵は描けません。

正解は・・・西経一神父様!(笑)
実はここ数日、彼の部屋の荷物整理を手伝わされてまして ^^;
その作業過程でこの絵が出てきたので、懐かしく写真を撮らせてもらった次第デス。

さて。
それでは、この絵が描かれた経緯をお話させていただきます m(_ _)m

            ♢

西神父様の学校通信『西の風』を書籍化した
『君たちへ』の表紙絵と挿絵を描かせていただいたのが2006年のこと。
リンク先の記事にも書いてますけど
そこそこ多忙な仕事の合間、私が会社で挿絵を描いているときに
西神父様は私の横から、何やらやかましく(笑汗)私の絵に注文をつけたりして遊んでたんですね。

ひとしきり騒がしく私の邪魔した後 ^^;
彼はやにわに私の絵筆を取って言ったんです。

「オレも何か描いてみたくなっちゃった」

一般的に
人は絵を描く時、無口になるものです。

・・・そうなんです!
彼を黙らせる、恰好のチャンスじゃないですか!
しかも、彼自身がそれを望んでいる。
“ しめしめ ” デス ♪

手元にあった、F6サイズ(410×318)のキャンバスボードを手渡し
「絵具も筆も自由に使ってよろしい!」と許可したのは、言うまでもありません。


・・・しかし。
私の目論見は、もろくも崩れ去ったのでした。
筆を動かす西神父、喋る喋る・・・(><)

「楽しいなァ!」

「わくわくするなぁ、なァモリオ(=私)?」

「自由に描いて良いんだろ?」

「なァ、下絵って描かなきゃいかんのか?」

「絵具って、色によって値段が違うのか?」

「この色は高いのか?」

・・・だまらっしゃい!

とにかく喋り倒しながら ^^;
それでも、その手はすいすいと動かすんですね。
一切の下書きはナシ。
いきなり黒をパレットに出して
真っ白なキャンバスにわけのわからん輪郭を描き始めたかと思うと
躊躇することなく赤を出して、ペタペタと色をのせていくんですよ。

「情熱の赤い花だァ!どうだモリオ」

・・・彼らしいッちゃあ彼らしい(笑)

「葉っぱは緑だよなァ~」

「背景は・・・オレは黄色の気分だァ!」


・・・描き始めて
多分30分もかからなかったんじゃないでしょうか。

「出来たァ~!
どうだモリオ、良いと思わんか!」

・・・ということで
出来あがったのが冒頭の絵です。

「こりゃ~最高傑作だぞォ!
なァ、そう思わんか?
オレはたいそう気に入った!」

            ♢

楽しそうに絵筆を走らせながら
あの時、西神父様はこんな話をしてくれました。

「オレが学生の頃
絵を描く授業のときに、美術の先生に怒られたことがあったんだ。
あのときも、この絵みたいに黒で輪郭を描いたんだよ。
オレはこれが良いと思ったからそうしたんだ。
でもその先生は
『何ということを・・・』みたいに、オレの描いた輪郭を否定しやがった。
・・・良いじゃないか、なぁ?
オレがイイと思ったんだから」


元・美術教師の立場で申しますと
「絵の描き方」について、一応まずは一般的な手順を教えるものです。
たとえばデッサン。
対象物を出来るだけ正確に描くための手順というのは、たしかにあるものです。
しかし
最終的に「こうしなければならない」といったルールがあるわけでもありません。
表現は自由であり
そのプロセスはいくつもあるのであって
作者本人が描きたいように描けば、それでいい。

            ♢

さて。
あらためて、画家:西経一氏の作品を観てみると・・・

何とも彼らしい、ダイナミックなタッチです ♪
筆跡がのびのびとしていて
殊更に(上手く描こう)などというあざとさが微塵も感じられない。


「・・・オマエ、何言ってんの?
これでもオレは上手に描こうとしたぞ?」


し、失礼しましたッ・・・m(_ _)m






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by dscorp-japan | 2015-03-01 23:25 | 絵画 | Comments(4)

H・R・ギーガー氏が・・・

 
私がブログ記事更新をサボっていた間に
芸術家のハンス・ルドルフ・ギーガー氏が亡くなられました。

ギーガー氏といえば、何といっても映画『エイリアン』のクリーチャーデザインです。
彼はこの作品で、アカデミー賞(視覚伝達効果賞)を受賞されました。


・・・私が思うに
映画の世界においてはこの『エイリアン』に出てくるクリーチャーのコンセプトが、その後の映画界における“ 怪物 ” デザインの、ひとつの潮流を作り上げたんじゃないかと思っております。
『プレデター』然り
『遊星からの物体エックス(ジョン・カーペンター版)』然り・・・

それまでのクリーチャーといえば
・毛むくじゃら
・攻撃的な目
・ガッチリした体格
・・・ってのが定番だったんじゃないでしょうか。

しかしギーガー氏は『エイリアン』における怪物を
一切の体毛をもたない
粘着性の体液をまとった、手足の細長い生き物として成立させました。

個人的にエポックメイキングだったと思うのは
恐怖心を煽るためのクリーチャーデザインにおいて「目」を明確に表現していないということです。
(おそらくその奥に目があるのだろう)
という表現にとどめて「目線の鋭さで観る人を威嚇する」という、それまでの常套手段を避けたわけです。
しかしご存知の通り
映画のエイリアンは十二分に怖かったんですよね・・・

一方で音楽好きの人にとっては
プログレの大御所:エマーソン・レイク&パーマー(EL&P)のアルバム・ジャケットが有名でしょう。

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1973年発表(『エイリアン』の6年前です)


ついでに我が家の画集もご紹介♪
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私はギーガーの大ファン、というわけではありません。
でも
画家として、特にエアブラシの使い方などで学ぶべきところが多いと思います。

彼が亡くなられたことはやはり残念です。
しかし間違いなく早晩
世界各地で、彼の追悼回顧展みたいな企画が持ち上がることでしょう。

・・・もしかすると
オカルト好きだった彼は『R.I.P(Rest In Peace)』という言葉を喜ばないかもしれません。
敢えて申しますなら
『R.I.D(Rest In Darkness)』ということになりましょうか・・・

いずれにせよ
ご冥福をお祈りいたします m(_ _)m





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by dscorp-japan | 2014-05-16 23:06 | 絵画 | Comments(2)

フランシス・ベーコン展に行ってきた

 
行ってきたのは先週なんですけど・・・(汗)


私の大好きな画家のひとりです。
今回の展覧会にはずっと行きたいと思っていたのです。
ところが何やかんやで機会を逸して、気付いてみればもう間もなく会期が終わってしまいそうだということで
仕事の合間をぬって、先週の金曜日に豊田市美術館へGO ♪
やっぱ美術館は平日ですよね~(笑)

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とっても贅沢な造りのステキな美術館。
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ベーコン様がお出迎えだ~
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写真だと閑散としているように思われますが
中へ入ってみると、平日にもかかわらず結構大勢の方が鑑賞にいらっしゃってました。
夏休みということもあるのでしょうが
(芸大系の学生さんでしょうか)特に若い方が大勢でして
皆さんなかなかハイセンスなお洋服に身を包んでいらっしゃって
(仕事の合間だったので)真っ黒なスーツのアラフィフおじさんの私、かな~り浮いていたと思う・・・(笑汗)


私の基本的なスタンスとして
作品に関する情報などはあまり頭に入れずに、ただ純粋に(というか単純に)鑑賞したいタイプです。
昔の私はそうした情報をつぶさに取り入れて
作品の向こう側にある作者の意図なんかを考えたりしたものです。
その昔に自分自身の個展を開催した折も、ひとつひとつの作品に注釈を加えたりしたものです。
しかしその後、自分自身の考え方が変わりまして
もっと主観的な目で(というか自分勝手な見方で)鑑賞すればいいじゃないかという考え方に変わりました。


・・・というスタンスをご理解いただいたうえでの感想。

私がベーコンの作品を鑑賞する際
いつも「エロティシズム」というキーワードが浮かびます。
人間誰もが持ち合わせているであろう、本能としてのエロティシズムが感じられてなりません。
それは肉体から感じられるそれのみならず
そこに描かれている人物の内面からにじみ出る、粘着性を伴ったそれ、であります。
私はそこに、無意識のうちに共感しているに違いないのだと思います。
快感を覚えているのです。

だから吸い寄せられる。
ややグロテスクとも言えなくもない描写に、目が吸い寄せられて離れない。


※ ベーコンのいくつかの作品がコチラでご覧いただけます

※ ついでに私がベーコンを意識していた頃の作品もどうぞ m(_ _)m


最近じゃめっきり絵を描かなくなった私ですが
絵を描くときくらい、倫理観とか常識から自分を解放してやりたいと思っていました。
・・・でも
いざ筆を手にすると、どうしてもそういった呪縛から逃れられなかったりするもんなんです(汗)
普段は信仰のかけらもないくせに
どういうわけか絵を描くときに限って「自分はカトリック信者である」というアイデンティティ(?)が邪魔したりするんです。
自分の中にある
得体の知れないドロドロとした何かを、どうやら無意識のうちに隠そうとしてしまう。

いわゆる “ ブレイクスルー ” が出来ないんですね・・・


ベーコンの内なる世界はベーコンにしか分からないのでしょう。
でも
少なくとも彼の作品からは、突き抜けた潔さのようなものが感じられます。
ウソが無い。

私はそこに羨望と嫉妬を覚えるのです・・・
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by dscorp-japan | 2013-08-28 00:00 | 絵画 | Comments(3)

憧れの画家・アンドリュー・ワイエス

 
・・・その画力や観察眼は勿論のこと
彼の描く世界
そして彼の生き方にさえも、私は大いに憧れるのであります・・・


アンドリュー・ワイエス。
アメリカを代表する画家であることは誰もが認めるところであります。
おそらく
彼の代表作『クリスティーナの世界』は、どなたも一度は目に触れられたことがあるのではないでしょうか。

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『クリスティーナの世界』1948年

彼の身近にある自然や気候が織りなす風景。
そこで暮らす人。
更にはそこに描かれる人物の背景までも、ワイエスは余すことなく描ききります。

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『海からの風』1947年

とことん写実。
でも写真じゃない。

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『Cold Spring』


光の表現がレンブラント的ではありますが
ワイエスの描く光からは、季節が感じられると思います。

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『アルヴァロとクリスティーナ』


この作品も有名ですよね。

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『1946年の冬』


上の作品のスゴイのは
なだらかな丘陵地のほんの少しの凹凸が、まるで手で触れることが出来るかのように繊細に描かれているところだと思います。

・・・3Dなんてメじゃないですよね・・・


よくワイエスを評して
「隠遁者」「人間嫌い」「孤独を愛する画家」などと言われます。
しかし私は少し違うんじゃないかと思っています。
彼は孤独を愛したのではなく、静寂を愛したのだと思うんですね。

密かな温もりの感じられる静寂
自然のもたらす、凛とした静寂
そこから聴こえる音があるとすれば
流れる風の音や、土や草を踏みしめる人間の足音くらい。

仮に彼が人間嫌いだったのなら、あれほど多くの人物画を遺すことはなかったのではないか、と・・・


今から3年前
2009年にワイエスは91年の生涯を終えました。
彼はその生涯を
常に自然のなかで過ごされたと聞きます。
都会に暮らすことを良しとせず
自然のなかで、そこに暮らす人々を見つめながら、静かな人生を送られたのだと思います。


・・・私の
一生の憧れです。






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by dscorp-japan | 2012-07-11 00:05 | 絵画 | Comments(2)

カトリック南山教会大聖堂正面の絵

 
昨日~今日にかけてお手伝いさせていただいたご葬儀は
名古屋市昭和区にある『カトリック南山教会』で執り行われました・・・

            ♢

こちらの教会へお邪魔するたび
私は自分の作品と再会することが出来ます ♪

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この作品を描かせていただいてから、もうすぐ4年が経とうとしております。

画面左下の聖書が『神言修道会(神言会)』を表します。
対する画面右上の鳩が『聖霊奉持布教修道女会(聖霊会)』を表します。
これらふたつのカトリック修道会は
いずれも聖アーノルド・ヤンセンによって設立されたものです。
男子修道会が神言会で、女子修道会が聖霊会。

以前にもここで書きましたが
この絵は2007年の年末から翌年の年始にかけて、二週間弱で描きあげたんです。
2007年のクリスマス直前に
『神言修道会&聖霊奉持布教修道女会・日本宣教100周年記念式典』の準備をされていらっしゃった神言会司祭のK神父様から、突然依頼されたんです。

・・・正直、ちょっと眩暈がしました・・・(汗)
写真では分かりづらいですが
この絵はカトリック南山教会大聖堂正面のガラス部分に貼られているんです。
結構高い位置にあるんですよね。

まずやらなければならないことは、ガラス部分のサイズを測ること。
その上で、構図を考える際には画面が4分割されることを念頭に置く必要があります。

年末の寒いなか
高いところへ登ってガラスのサイズを測って
K神父様と打ち合わせを重ねたうえで急いで構図を考えて下描きをおこして
色目を検討して、すぐに本作の制作に入ったのが仕事納めの頃・・・(汗)

正直、あの年は正月などありませんでしたね~
元旦から昼夜を問わず必死こいて絵を描き続けて
何とか『七草粥』の頃に描きあげて、すぐに原画をデータ化して
これを、私の長年の畏友であるHさんの会社『㈱南広告』に依頼して
プリントアウトしたものを現場のガラス面に貼り付けたわけです。

納品出来たのが、100周年記念式典の前日。
ホント、マジでギリギリだったんですヨ・・・(大汗)


だから
この絵を観るたびに、苦労したあの二週間を思い出すんです。
それだけに思い入れもひとしおです。

当初は記念式典の際にだけ掲示する予定だったんですが
有難いことに、可能な限りずっと掲示していただけることになりました ♪




もしも皆様のなかで、カトリック南山教会の大聖堂に行かれる方がいらっしゃいましたら
大聖堂正面玄関で、少し上を見上げてやって下さい m(_ _)m
そして
(あ~、これが件の苦心作なんだぁ)
と、ちょっとだけでも同情してやって下さい(笑)
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by dscorp-japan | 2011-11-16 22:38 | 絵画 | Comments(2)

南山女子部チャペルのステンドグラス ③


今回は、ステンドグラスのデザインをするにあたって参考にさせていただいた巨匠について少々。

ルイス・カムフォート・ティファニー。

あの
銀製アクセサリーなどで有名な宝飾ブランド『ティファニー』創業者の御子息です。
その昔、オープンハートのネックレスなんかがムチャクチャ流行りましたね~
ご本人はガラス工芸の巨匠として
特にアール・ヌーヴォー(アルフォンス・ミュシャなんかが有名ですね)好きの間では有名な方です。

ルイス・C・ティファニー作品の素晴らしさって
外部から入ってくる光を効果的に味方につけて、作品の表情を変えることだと思います。

ステンドグラスのことは私もそれほど分かってるわけではありませんが(元美術教師のクセに・・・)
その製法は大きく分けて二つに分かれると思います。

ひとつは、ガラスに直接塗料を塗ったものを使用する方法。
もうひとつは、ガラス自体に色彩を練り込んだものを使用する方法。

ガラスに塗料を塗ったものだと、その色彩の自由度は上がります。
しかしその一方で、色彩の表情が大きく変わることはあまり期待できません。
色彩ガラスを使用する場合は、作品に合う色合いのガラスを探すのに苦労しますが
ガラスを通る光の加減によって、その色彩は非常に豊かなものになります。

ルイス・C・ティファニーは、色彩ガラスの使用にこだわった作家だったと思います。
しかもガラスを何層にも重ねることで、その色合いに更なる変化と深みをもたらしています。

たとえば有名な作品『ヘレン・グールドの風景』。

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『ヘレン・グールドの風景』 330x178cm


ネット上の画像を引っ張ってきておりますので、その色彩には誤差があるとは思います。
ただ
何度も作品の実物を見た人間として申しますが、上の二枚は全く同じ作品であって
その色合いの違いは光の入り方によるものです。

・・・こんなに違うんです・・・

            ♢

ということで本題。
・・・というか
巨匠の作品紹介の後に私の作品をお見せするのはキツイものがありますが・・・(汗)

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『キリストはブドウの木』


この作品なんかは、かなり意識的にアール・ヌーヴォー調のデザインをしました。

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『Salvation』

イエス・キリストとともに二人の罪人もまた磔刑に処されました。
そのうちのひとりが『聖デュスマス(ディスマス)』であり、ウチの社名の由来であります(照)

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後半の4枚。


・・・とまァ
こんな感じでございます m(_ _)m

あらためて
この場をお借りして、素晴らしい作品を造っていただいた『一心工房』の土屋一心先生に心から御礼申し上げます。






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by dscorp-japan | 2011-10-04 00:02 | 絵画 | Comments(6)
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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