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仏教徒からみたキリスト教葬儀

昨日ご精算にお邪魔したお客様は、故人がプロテスタント、ご遺族皆さんは仏教徒ということでした。

ご精算時、私はご遺族代表の方(喪主様)とお話をさせていただいたのですが、キリスト教式葬儀の御感想をお話しいただきました。

この方、前夜式(お通夜)の後に
「なんだか父が亡くなったという実感が湧きませんでした」
「亡くなったというより、旅立ちの前夜というか」
とのご感想をお話しいただいた方です(以前の記事『前夜式』にて)

「キリスト教のお葬式は、讃美歌を歌ったり一緒にお祈りを唱えたりと、自分たちは父のお葬式に実際に“参加”しているんだという実感がありました。
それに対して仏教のお葬式は、すべてをご住職にお任せするというか、参列する側は皆、ただ式が進むのを見守るという感じですね」
「どちらが良いとかいうことではないんですが、ただ私たちの場合、特に長年連れ添った母にとっては、キリスト教の考え方がとても救いになったような気がします」

私もまた、キリスト教が良いお葬式で仏教がそうではないなどと言うつもりはありません。
それぞれに特長があり、良さがあると思っています。

一般的なお葬式のイメージと言うと、やはり読経が流れるのをしんみりと聴き入りながら、故人の在りし日の姿を偲ぶ、というものでしょう。
唱えられるお経にどのような意味があるのかなんて、一般の方には分かりません。
お経というものは「有難いもの」なのだろうという認識だけです。
それに対してキリスト教は、言葉のすべてが分かりやすい現代日本語であり、今どのような祈りが為されているのかが参列者全員に理解できます。
その点では、よりお葬式に「参加している」という実感が湧きやすいのではないではないかとも思います。

「私はこれからも仏教徒ですが、でも今回のお葬式で色々と考えさせられました。
亡くなった人間を送る家族としての在り方、心の持ち方を、キリスト教から教えられたような気がします」

本当に賢い方というのは、常に謙虚ですね。
自分の見たことや聞いたことを通して、しっかりと学習されているというか。
こうした謙虚さを、私も見習いたいと思いました。
by dscorp-japan | 2010-02-18 21:19 | 葬儀 | Comments(0)
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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