とある神父様からの電話。
さっき、仲のいいカトリック司祭のひとりから電話がありました。
この方もまた寂しがり屋さんで、よく、しこたまビールを飲んだ後に電話してきます(汗)
しかし今日の電話は(珍しく)違いました。
名古屋に拠点を置く、某葬儀社のセレモニーホールでカトリックの方の葬儀があって、神父様がいないから葬儀の司式をお願いされたそうです。
ところがその葬儀社さん、カトリックの葬儀に使用する道具(「祭具」といいます)が何もないそうで、その神父様はすべての祭具を持参しなくてはならないということでした。
「仏教のお葬式のときもお坊さんたちが全部持っていくの?」
「いいや、仏式の道具は葬儀屋が全部用意するのが普通だよ」
「仏教はいいなぁ、全部葬儀屋さんが用意してくれるんだ・・・」
・・・何が正しいのかは私にも分かりません。
しかし、仏教の道具は用意して、カトリックの道具は用意しないってのは、そりゃ司式者にしてみれば若干の違和感は感じるでしょうね。
そして、多くの葬儀屋さんは「宗旨宗派を問いません」というけれど、実際にキリスト教のお葬式を熟知した葬儀屋さんは少ないんです、本当に。
「あの葬儀屋さん、カトリックの式場の飾り方、分かってるかなぁ。僕、心配なんだよね」
「式場の設営について、担当者は聞いてきたの?」
「いいや。でも心配だから、早めに式場に行って見てこようと思ってる」
・・・これが実態。