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8月6日の『聖書と典礼』より

 
1981年、当時の教皇:ヨハネ・パウロⅡ世が来日されて以降
日本のカトリック教会は、毎年8月6日~15日までの10日間を『日本カトリック平和旬間』と定めて、特に平和について各自が考え、また祈ることを推奨しています。
つまり
今日からの10日間はそういう「時」であるということです。


先ほど
私の所属するカトリック布池教会の夕方のミサに与ってきました。
ミサというのは平日にも行われるのですが
特に主日(日曜日)のミサにあたっては『聖書と典礼』というリーフレットが用意され
ミサに与る信徒たちは、この『聖書と典礼』に掲載される聖書の箇所や祈祷文を用いて祈ります。

で、今週の『聖書と典礼』のコラムに
カトリック名古屋教区長:ミカエル松浦悟郎司教様の文章が掲載されていましたので、今日はこの文章を転載させていただきます。


今、選択のときー「日本カトリック平和旬間」

今、世界も日本も危機的状況の中にあります。自国中心主義が広がり、極右勢力の台頭による難民、移住者への排斥、また紛争やテロが頻発するなど、世界全体が暴力的になりつつあります。その背景には、想像を絶する富の格差(上位八人の大富豪と下位三重六億人の総資産が同じ)があり、またそこへ軍需産業の利権がからむなど、歯止めが効かなくなってきています。
残念ながら、日本はその流れのなかに組み込まれるというより、積極的にその傾向へと突き進んでいます。多くの人が「ぼんやり」させられているうちに、日本政府は平和憲法の精神無視して軍事力一辺倒の政策で突き進んでおり、市民への監視、情報コントロールを強力に進めてきています。国連特別報告者が「メディアの公平性や独立性」「プライバシーや表現の自由」について数次にわたって強い懸念を表明していることは記憶に新しいところです。
こうした現実の中、ヨハネ・パウロ二世の広島での平和メッセージが今、現実味を帯びてきています。「各国で、数多くのより強力で進歩した兵器が造られ、戦争への準備が絶え間なく進められています。それは、戦争の準備をしたいという意欲があるということであり、準備が整うということは戦争開始が可能だということを意味し、さらにそれは、ある時、どこかで、何らかの形で、誰かが世界破壊の恐るべきメカニズムを発動させるという危険をおかすということです」(広島『平和アピール』1981年2月25日)と。このメッセージから36年経ち、教皇フランシスコは世界が「散発的な世界大戦」(2017年「世界平和の日」メッセージ)に入っていると指摘しています。今、方向を変えないと世界は大変な状態になっていくことでしょう。
この現実の中に教会は派遣されています。私たちを派遣し、共に歩んでいるキリストはどこに向かって歩めと呼びかけているのでしょうか。その声を聴きつつ現実を直視し、流れに身を任せるのではなく、自覚し、決意し、平和を選び取っていきたいものです。個人として、教会として。



・・・皆様それぞれ、様々なお考えがおありのことでしょう。
それはそれでいいと思います。
大切なことは
私たち一人ひとりが真剣に「考えること」なのではないでしょうか。
この十日間、私も私なりに考えていきたいと思います。






by dscorp-japan | 2017-08-05 23:23 | キリスト教 | Comments(4)
Commented by pga2152 at 2017-08-07 01:25
午前中にミサに行き、午後はコスプレサミットに行ってました。去年の原爆の日は、オバマ前大統領が来た事によって、核の無い世界が近づいたと思いました。ドナルド・トランプも、広島と長崎に行くべきだと思います。
Commented by クリスチャンズ元vo at 2017-08-10 00:58 x
ライシテ…私は最強の武器はロザリオだと思います。しかしながら上手に使えません。司教様どうか上手な使い方を教えて下さいませ
Commented by dscorp-japan at 2017-08-11 17:58
☀pga2152さん。
政治についてここで語ることは控えたいと思いますが
最終的に、もっとも平和に近づけるような政策を講じていただきたいと願うばかりです。
Commented by dscorp-japan at 2017-08-11 18:05
☀ クリスチャンズ元voさん。
私はもちろん司教などではありませんが
ただ、ある本で
「ロザリオを唱えるとき
たとえ祈る人間が、祈りに集中していなかったり他事を考えていたとしても、その祈りの言葉は間違いなく聖母の元に届けられる」
というのを読んだことがあります。

私の勝手な解釈ですが
西神父様が仰るところの
「その行為のために時間を割くこと自体に大きな意味がある」ということなのではないでしょうか。
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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