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「郷に入らば」の話

 
「現在は〇〇市に住んでいるが、元々の在所は他府県の△△市」
といった方が、おそらく全国各地にいらっしゃると思います。
かく言う私も
母方は元から愛知県なのですが、父方は隣の静岡県です。
父の大学が名古屋ということでこちらに来て
そのまま名古屋で仕事に就き、母と知り合ったということです。

こと名古屋エリアで申しますと
結構な割合で「今は名古屋だけれど元々は九州」という方が少なくないように感じます。
クリスチャンの方で申しますと
特にカトリック信者の方って、九州(特に長崎県)のご出身の方が少なくありません。
様々なご事情によって
九州から名古屋エリアに移住されてお仕事に就かれたという方が、結構いらっしゃるようにお見受けいたします。

そのような方からご葬儀のご依頼をいただきますと
元々の在所である、九州にいらっしゃるご親戚の方がご参列に来られるための時間的猶予のことを考えたりすることになります。
昨今ではそれほどでもないのですが
少し前ですと、はるばる九州からご親戚が大勢いらっっしゃるのが、半ば通例でした。
その数、40名や50名は当たり前。
昔私が担当させていただいたお客様で、約80名(!)のご親戚が集まられたというケースもありました。


さて、本題はここから。
九州、特に長崎といえば
キリスト教(特にカトリック教会)宣教の歴史をみても、日本における “ 元祖 ” 的な場所です。
そちらから参列に来られるご親戚の場合
私ども以上に、日々の生活が教会と密接なつながりを持った環境で過ごされてきたという方が少なくありません。
すると当然
キリスト教のお葬式の経験値も高かったりするわけです。

「ウチの教会(長崎エリア)じゃ
お葬式のときはこういう段取りをとるのですが?」
「こちらの教会では初七日はやらないのですか?」
「何か足りないと思ったら
十字架の位牌が見当たらないのですが?」

キリスト教に「初七日」?
キリスト教に「位牌」?

いずれも仏教の典礼であり葬具(仏具)なのですが・・・^^;


ご存知の方も少なくないと思いますが
キリスト教が様々な国や土地に根付いていった過程において、その土地に元々あった宗教や文化・習俗と融合してきたという経緯があることは、日本に限ったことではありません。
一見すると(そんなのキリスト教と関係ないだろう)と思われるようなことが
それぞれの土地に根付いたキリスト教の慣習として、当たり前のように行われていることは世界中に散見されるようです。
逆に申しますなら
そういう融合性(融和性)があったからこそ、キリスト教が世界中に広まったという背景もあるかもしれません。

・・・つまり
キリスト教という宗教が「郷に入らば郷に従った結果」という言い方ができるのかもしれません。


お話を戻します。

ここ名古屋エリアのカトリック葬儀典礼としては
「初七日(法要)」を行うという慣習は、特にありません。
ご葬儀を終え
火葬を行った後に収骨をした時点で、基本的にカトリック葬儀の典礼は終了となります。
ただ
葬儀の司式司祭の判断によって「初七日(正確には『火葬後の祈り』)をする場合が無いわけでもない、ということです。

また、十字架の位牌については
少なくとも私の知る限りにおいて、九州の一部のエリアを除いては用意する習慣は無いものと理解しております。
(本来的な『位牌』の意味を知る私たちからすると
そもそも、キリスト教に位牌を用意することの方に違和感を感じるというのが個人的な本音です)


・・・いずれにしましても
同じキリスト教、同じカトリックであっても
その土地土地で育まれてきた文化や歴史が介在するものです。
当然それらすべて、大切な文化・慣習として扱われるべきものと思います。
しかし
であるならば、現在いらっしゃる場所のそれもまた尊重されるべきものとも言えるのではないかと思うところなんです。

「九州のキリスト教が正しい」
「名古屋のキリスト教はおかしい」
ではなくて
どちらも正しいのだということです。
何となれば
プロテスタントも聖公会も正教もカトリックもすべて
その典礼は大きく違えども『イエス』という神のひとり子を救い主として、同じく信じるのですから。


ならばやはり、最終的な結論としては
『郷に入らば郷に従え』ということになるのではないでしょうか。






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by dscorp-japan | 2017-06-24 18:20 | 葬儀 | Comments(4)
Commented by pga2152 at 2017-06-25 23:56
確かに、多いです。会社でも同じ事が言えます。私の現在の会社は、近畿地方出身者が多いです。私みたいに先祖代々名古屋(愛知県)出身の人は皆無です。
Commented at 2017-06-28 18:54 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by dscorp-japan at 2017-06-30 16:13
☀pga2152さん。
私は他府県出身者の方々とお話しするのが好きですね~
それぞれの出身地の特徴などが聞けるのは、貴重な体験だと思います。
Commented by dscorp-japan at 2017-06-30 16:15
☀******さん。
そうですね。
どちらが正しいということではなく
その土地土地の習俗や文化にも歴史があるわけですからね。
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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