D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

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猫のお葬式

 
ウチのスタッフに無類の猫好きの人間がおりまして
彼の家庭にはずっと猫が家族の一員として暮らしていたのでした。
その子が先日天国に召されまして
今日は彼女のお葬式ということで、家長である彼はお休みをとりました。


「ディーズさんは動物のお葬式はしないの?」

「出来ない」ということではないんです。
ただ問題は動物の火葬なんですね。

・・・いや、火葬自体
たとえば名古屋八事火葬場でも受け付けてくれるんです → 名古屋市八事火葬場
しかしこの場合
(サイトの説明にもあるように)立ち合いや収骨が出来ないんですね。
ただ「荼毘に伏す」のみです。
ということで
ペット葬を請け負う、とある仏教のお寺に依頼することにしたとのことです。

            ♢

・・・ところで
あらためて思うんですよね。

(敢えてこう表現しますが)
猫のお葬式で “ さえ ” 亡くなった際に弔うという行為を大切にする私たちです。
昨今いわれるところの「お葬式の簡素化」という問題について
私たちはもう一度よく考えてみたいと思うのです。

「家族葬」や「直葬」が増えてきた背景にも様々な要因があります。
そのなかでも、特に葬儀屋さんのひとりとして感じるのは
「亡くなられたご本人の生前からのご意向」という要因が増えてきているというのが、偽らざる実感であります。

「わたしのお葬式は簡単でいい」

おそらく、その思いの裏側にあるのは
「自分が死んだ後まで家族に余計な負担をかけたくない」という、ご本人なりのご家族に対する思いやりだと思うんですね。
かつてはご本人もまた
大切なご家族を看取り、送る側としてお葬式をご経験されたのではないでしょうか。
その際に感じられた心身の負担や経済的負担を
ご自分の大切なご家族には背負わせたくないという思いもまた、よく分かるところです。
もしかするとその責任の一端は
私たち葬儀屋さんにもあるのかもしれません。

しかしその一方で
お葬式を執り行うというプロセスを通して、大切な人を「弔う」「葬る」ことの意味と意義もまた感じていらっしゃったはずだと思うんですね・・・


ここで考えるべきは
「いったいお葬式とは誰のためのものなのか」ということです。

ウチのスタッフの家族である猫ちゃんについて考えると
もしかすると “ ご本人 ” であるところの猫ちゃんにしてみれば
(アタシのお葬式なんて知ったこっちゃないわ)といったところかもしれません。

でも
遺されたスタッフのご家族にしてみれば、そうじゃない。
しかも
葬儀屋さんである彼が、です。

葬儀の表も裏も知り尽くしている彼が
家族の一員である猫ちゃんのために休みをとって
家族と一緒にわざわざ猫ちゃんをお寺に連れて行き
ご住職のお経を聞きながら猫ちゃんを偲び
猫ちゃんの火葬を待ち、遺骨を拾って自宅へ連れて帰るのです。


お葬式とは
そういうものなのだということじゃないでしょうか。






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by dscorp-japan | 2016-12-02 16:39 | 葬儀 | Comments(2)
Commented by pga2152 at 2016-12-03 01:36
pga2152です。ネコの葬式を見て、思ったのですが、結婚の約束をした2人がいます。仮に不幸にも片方の方が亡くなった場合は、通夜の代わりに結婚式をする事は、可能ですか。同様に、結婚の約束をした2人が不幸にも2人共亡くなった場合も、通夜の代わりに結婚式をする事は、可能ですか。
Commented by dscorp-japan at 2016-12-06 00:38
☀pga2152さん。
そのご質問には私個人が軽々にお答えできるものではないと思います。
私は結婚式のプロではありませんし
「結婚式」にもまた宗教儀礼としての側面もありますので、その結婚式を執り行う宗教的観点からみてそれが可能かどうかの判断を仰ぐ必要もあると思われるからです。
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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