D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

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「自分の葬儀」と「大切な人の葬儀」

 
多くの皆様が、異口同音に仰るのです。

「私の葬儀なんてしなくていい」
「私なんて段ボールの箱にでも梱包して燃やしてくれりゃいい」

葬儀屋さんの間では悪名高き(失礼ッ)
島田裕己氏の著作『葬式は、要らない』や『0(ゼロ)葬 あっさりと死ぬ』などの影響かどうかは分かりませんが(笑汗)
ご自分の葬儀に関して「簡素でいい」「やらなくてもいい」と仰る方が以前以上に増えてきているようです。

その主な理由としてよくお聞きするのが
「死んだあとのことなんてどうでもいい」というお考え。
或いは
「この世に遺す家族たちに過分な負担をかけたくない」というもの。

・・・実のところ
私自身も、自分自身の葬儀に関しては同様の考えを持っております。
特に私の場合は独り身です。
自分が死んだ後の家族のことを心配する必要はないのですが
逆に言えば、家族として看取ってくれる人間自体がいないということです。
ということは
私が死んだら、他人様にご迷惑をおかけすることになるわけです。
それは非常に心苦しい。
だから
私が死んだら、可能な限り簡素な方法で弔ってもらえれば、と。

ひとつ幸運なのは
私の場合、葬儀屋さんを経営しているという点です。
いざというときには
ウチのスタッフに粛々と「業務」として進めてもらえるということ (^^ゞ
(そのときまで会社が存続していれば、ですが)

・・・あ
私の葬祭費用を会社の経費で落とすなんてこと、させませんよ。
ちゃんと、私の少ない貯蓄からその費用はウチの会社にお支払いいたします。
だって、会社の「売上」になるんだもの (安いけど)。
おカネをお支払いすることで
スタッフにかける迷惑に対する後ろめたさも半減するというものです(笑)


・・・つらつらと思うままに書いておりますが・・・

仮に、ですが
私に大切な伴侶なり恋人なり家族なりがいたとしたら
そしてその大切な存在が私の目の前で天国に召されたとしたら
私のお葬式と同じような基準で弔うかと問われたら・・・

殊更に過分な費用をかけることはしないとしても
少なくとも、私自身のお葬式のようにはしないと思うんですよね・・・

            ♢

二年半ほど前
ウチのスタッフのお父様がお亡くなりになられました。
当然、そのご葬儀は私が担当させていただきました。

スタッフの彼もまた
私と同様「自分の葬式は簡素でいい」という考え方なのですが
いざ、大切なお父様を亡くされた際のお葬式はどうだったのか。

たくさんの真っ白な大輪の百合の花だけで(一切の他の花を使わず)
お父様のお柩をぐるりと囲んで飾られたんです。
そして
多くの友人や知人をお招きされ、皆でお父様をお送りするお葬式をされたんです。
そして出棺の際には
お父様がお好きだった『カッチーニのアヴェ・マリア』を流されたんです。

ご理解いただけると思いますが
決して私は彼を批判しているのではありません。


・・・お葬式とは「そういうもの」だと申し上げたいのです。

曲がりなりにも「葬儀のプロ」とされる彼です。
お葬式の実態も裏側も知り尽くしている彼でさえ
大切なお父様のお葬式では、彼とご家族の思いをお葬式に託されたんです。


皆、自分のお葬式はこだわらないと言う。
でも
大切な人のお葬式は、違う。

「おカネをかける」という意味ではありません。
「質素にはしない」ということでもありません。
その「思い」をカタチにすることに拘るという意味です。
「ありがとう」という感謝の気持ちを
お葬式という儀礼を通して、表現することなんです。






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by dscorp-japan | 2016-09-24 00:00 | 葬儀 | Comments(4)
Commented by pga2152 at 2016-09-24 01:58
pga2152です。自分の葬儀に、こうして欲しい希望はあります。霊柩車は、メルセデスベンツにし、火葬場に随伴するバスは、JAMJAMライナーの21人乗りのラグジュアリーバスにします。バスについては、来月に見積もりをする予定です。ハイヤーは、宝タクシーのレクサスにしたいです。
Commented by dscorp-japan at 2016-09-24 02:43
☀pga2152さん。
ご自分の葬儀に拘りを持たれるのもいいことだと思います。
出来ればその拘りを(いつの日か)実現させるために
そのご希望をどなたかに伝えておかれることです。
Commented at 2016-09-24 20:59 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by dscorp-japan at 2016-09-25 23:04
☀******さん。
まさに仰る通りなのです。
そしてこれは
「大切な存在を失う」という経験を通してはじめて気づく者のようなんですよね・・・
line

これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
line
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