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ある、亡くなられた方の終活

 
『終活』という言葉が市民権を得て久しい昨今ですが
その実「一体何をどうしたらいいのか」というご質問をよくいただきます。

あるお葬式での故人様の『終活』がその良き回答となり得るものだったと思いますので、ここでご紹介させていただきます。
とは申しましても
生前のご本人と私が直接接見したわけではなく、ご葬儀を取り仕切られたご遺族代表の方が話されたスピーチから推察されるものです。


「母は生前より、昨今言われる『終活』をしておりました。
自分が亡くなったとき、どこへ連絡すればいいのか。
自分のお葬式を、どこでどのようにしてほしいのか。
自分の遺影写真はどれを使ってほしいのか。
母の部屋の押し入れから
それら母の意向が書かれたものが、母が施設に入所したときに母の部屋を整理した際に出てきました」

お母様のご長男でいらっしゃるご遺族代表の方は
可能な限りお母様のご意向を汲み取られたうえで、お葬式を取り仕切られたのでした。

『終活』が、イコール『お葬式に対する意向』に限るというわけではありません。
しかし
ご自身のお葬式に関する意向を表明しておかれるということもまた『終活』の大きな意義であります。
「必ず終活をしなければならない」ということではありませんが
ご本人のお葬式に関する意向が明確になることで、遺されたご家族はその思いを汲み取って差し上げることができます。

殊更に、事細かに考える必要はないと思います。
上にご紹介させていただいたスピーチにあるように
「自分のお葬式をどこでやって欲しいのか」
「そのお葬式はどのような形でやって欲しいのか」
そのあたりが明確になっているだけでも『終活』の意義は大きいのではないでしょうか。
そして最も重要なのが
「(自分が亡くなった際)まずどこに連絡すればいいのか」
という点です。
この点がはっきりしていることで
まずご遺族様はそれを実行し、その後の方針を打ち立てることができるわけです。

            ♢

ところで。
ご遺族代表からのスピーチの最後で、このようなご紹介がありました。

「母の記した終活メモに
皆様へのご挨拶の言葉が記されておりましたので、最後にこれをご紹介させていただき、ご挨拶とかえさせていただきます」

・・・そして
お母様の記された、お世話になられた方々への御礼の言葉が述べられたのでした。

もちろん、それはお母様の肉声ではありません。
しかし
ご長男から読み上げられたお母様のお言葉は、大いに胸を打つものでした。

「おかげ様をもちまして
無事、神様と(すでに先立たれた)主人の待つ天国へ旅立つことができます。
お世話になった皆様には、感謝の言葉しかございません。
本当に、本当にありがとうございました」

簡潔なお言葉です。
言いようによっては「ありきたり」かもしれません。
しかし
こんな簡潔な文章なのに、何と慈愛に溢れた言葉なのでしょう・・・

お母様がご準備されていらっしゃった『終活』の
もっとも大きな意義は、このご挨拶にこそ集約されているような気がするのです。






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by dscorp-japan | 2016-08-28 00:00 | 葬儀 | Comments(2)
Commented by pga2152 at 2016-08-28 22:55
pga2152です。個人的な意見ですが、終活はした方が良いと思います。私も終活をしています。30代から終活は始めるべきです。本にして発売したら売れそうな気がします。来年当たりに本にしたいです。
Commented by dscorp-japan at 2016-08-29 22:44
☀pga2152さん。
ご存じないかもしれませんが
巷にはすでに終活本がたくさんあるのです。
終活読本『ソナエ』なんていう雑誌まであるんですよ。
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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