泣き部屋
「泣き部屋」というのがあります。
「母子室」と呼称する場合もあります。
種々のイベントが行われる会場などで
乳幼児やまだ落ち着きのないお子様方が他に迷惑をかけないよう、メイン会場とは別に設置されたお部屋、ということです。
この「泣き部屋」、キリスト教会にもあるんです。
すべての教会に必ずある、というわけではありませんし
その造りも様々ではありますが、これがある教会が少なくありません。
多くの場合、礼拝堂や聖堂の一角や続き部屋のような場所にあって
ガラス張りなどになっていて本堂内をみることが出来るような造りが多いです。
場所によっては泣き部屋内にもモニタースピーカーが設置されていて
式場内の音声が聴けるような仕組みになっています。
つまり
泣き部屋にいながらにして、礼拝やミサに参列できるというわけです。
この「泣き部屋」ですが
お葬式の際には大変に重宝するんですね~
お亡くなりになられた方のご遺族ご親族には、小さなお子様がいらっしゃることが少なくありません。
通夜や葬儀の最中
お母様に抱かれたお子様がむずがって泣きだして、お母様が恐縮されるという場面を何度も拝見しております。
何とかすぐに泣きやんでくれれば一安心のですが
お母様が焦っていらっしゃるのがお子様に伝わるのか、こういうときに限ってさらに大声で泣き出されたりするものです。
或いは乳離れされて、走り回りたい盛りのお子様。
お葬式の間、ケラケラと笑いながら式場内を駆け回るなんてこともありますよね。
それはそれで微笑ましい、と言えなくもないんですが・・・
赤ちゃんならまだいいんです。
親御さんが抱いて、一時式場を外されればいいのですから。
落ち着きのないお子様は、なかなか手強いものです ^^;
そんなときのために「泣き部屋」です。
すべての泣き部屋に防音措置がとられているわけでもありませんが
少なくとも壁一枚、ガラス一枚の隔たりがあるだけでも大きく違います。
何より、親御さんが安心できるんですよね。
再度申しますが
泣き部屋がすべての教会にあるとは限りません。
しかし
小さなお子様をお持ちの親御さんがお葬式に参列される際は、是非一度ダメ元でお尋ねになられてはいかがでしょうか。
「子どもがいるのですが、どこか別室はありますか」