D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

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懺悔

 
正直に申しますと
実はウチのスタッフ全員、以前私の在籍していた葬儀社時代の部下なんです (^^ゞ

・・・あ
別にヘッドハンティングしたわけじゃないんですよ。
何か知らないけど
「ウチに来たい」と言ってくるから迎え入れただけのことです。

だからスタッフ全員
昔の私のことを全部知っているわけです。
お互いの昔を知っているから
時折、昔話に花が咲く(咲くほどの話でもないんですが)んですね。



私のことに話が及ぶと、必ず言われること。

「オカちゃん(=私)の通った後は “ 焼け野原 ” だったよな~」
「・・・そうそう!ペンペン草の一本も生えない(笑)」

・・・一体どういうことと申しますと
私が葬儀の受注(つまり商談です)に出向くと
かなり高額の売上を作って帰ってくる、という例えデス・・・^^;
・・・これは決して自慢ではないのであります。
むしろ過去の “ 罪 ” と呼べなくもない、あまり褒められた話じゃないのです。


以前の葬儀社時代
私は長きにわたって「葬儀受注課」という部署に所属しておりました。
この部署の業務は
普段は会社に待機していて、葬儀依頼が入ると指定先に出向いて、ご遺族様とご葬儀の内容について打ち合わせ(商談)をしてくるというもの。
で、打ち合わせを終えると、実際にお葬式を施行する担当者に引き継いで、自分はまた次の葬儀依頼を待つという内容でした。
業務内容からも分かるように
会社から受注課に求められたのは「いかにして売上を作ってくるか」というものです。
要は “ 売上ナンボ ” のお仕事。
言い方はえげつないですが
「お客様からどれだけのお金を引き出せるのか」が至上命題でした。

この受注課、私の在籍当時は12~3名の社員がいたのですが
・・・私、ほぼ毎月、葬儀一件あたりの単価がトップだったんです。
年間平均単価も、毎年トップ。

・・・いやネ
営業職としては「優秀」という言い方も出来るのでしょうけれど
一方で「お客様に優しくない」「血も涙も無い」という言われ方をされても仕方ないのであります・・・

無論、私は断じて “ 騙し ” や “ ボッタクリ ” みたいな真似はしてないんです。
具体的な商談の進め方は個人的な企業秘密ですけど ^^;
約600件ほどの受注したお客様からいただいたクレームは、一件だけでした。
(「一件あるじゃないか!」と言われればその通りですし、私の耳に聞こえてこなかったクレームはあったのかもしれません)

・・・でもね・・・
今思い返してみると
言われる通り「お客様に優しくなかった」し「血も涙も無かった」かもしれない。
(もうひと押しいける)と思えば躊躇なく攻めましたし
“ 売り上げトップ ” のプライドが無かったといえばウソになります。
・・・結果的に
今となっては、お客様に無理をさせてきてしまったかもしれない、という思いが拭い去れないのであります。


受注課時代の実績を買われ
その後私は管理職に引き上げられました。
今度は、会社全体としての実績を管理する仕事になりました。

・・・そして、そこで学んだのです。
「一件の売上を上げることよりも
一件でも多くのお葬式を獲得することこそが会社としての実績に繋がる」
ということ。
つまり
「葬儀屋さんとして
如何にしておひとりでも多くのお客様からの信頼を勝ち取れるか」
こそが、会社にとっていちばん重要だということ。

受注課だった頃は毎年売上トップだった私が
管理職になって程なく「売上で無理をするな」「単価は低くても良いから一件でも多くの葬儀を獲得せよ」という方針を打ち出しました。
当然、現場からは反感を買ったと思います。
「自分は散々高い葬儀売り付けておいて・・・」
至極ごもっともな意見なのであります。
でも、私は方針転換をしました。

そして
管理職になって二年後、私は実質的に左遷されました。
「売上トップ」の私を見込んでの管理職登用だった会社は
その後の私の変貌ぶりに「NO」と判断したわけです。

・・・まァそうなりますよね ^^;

で、その約一年半後
私は会社に辞表を提出するに至ったというわけです・・・
ホントに恥ずかしい過去であります m(_ _)m


でも
あのときの経験があるから、今の自分の会社があるのだとも思っております。
受注課時代の「売上至上主義」の自分のままだったら
ウチの会社はとっくの昔に淘汰されていたに違いありません。
そして有難いのは
今のウチのスタッフ全員が、今の私の方針についてきてくれているということ。
少々薄給でも(笑汗)文句ひとつ言わずに頑張ってくれている。

「売上低くても文句言わねェから気が楽だもん」
というセリフは、ある意味で建前でしょう。
「気が楽」というのはつまり
「お客様に無理させていないから」ということだと思います。


今さらなのですが
過去にご迷惑をおかけしたお客様がいらっしゃったとしたら、心よりお詫び申し上げます。
自分の過去を踏まえて
今の会社では、自分が学んできたことをしっかりと反映させたお仕事を貫きたいと思っております <(_ _)>






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by dscorp-japan | 2015-08-23 02:03 | 葬儀 | Comments(2)
Commented by 牧政 at 2015-08-25 00:04 x
あかあかや あああかあかや にしのそら

「ホリゾント」を思い、あなたの選択に拍手。
Commented by dscorp-japan at 2015-08-25 02:48
☀牧政さん。
実際のところ “ サジ加減 ” の問題だと思うのです。
「とことん優しく良心的に」と考えれば、ボランティアに行き着くでしょう。
しかしそれでは、余程のスポンサーでもいない限り続けられません。
お金をいただき、利益も出さなければならない。
要はそこの “ サジ加減 ” である、と。
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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