D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

dscorp.exblog.jp Top

気遣い

 
仮に
大切な方を亡くされたご家族がいらっしゃったとします。

ご家族は最愛の人を亡くされた悲しみのなか、お葬式の準備をします。
葬儀屋さんとの打ち合わせで
お葬式の基本方針として「香典は例外なく辞退する」と決められました。
葬儀屋さんからのアドバイスもあって
関係各所に訃報案内を回す際「御香典はご辞退申し上げます」との一文を添えられました。

徹底した訃報連絡の甲斐あって
通夜~葬儀において、御香典を用意された参列者はあまりいらっしゃいませんでした。
ごく一部の方が受付で御香典を出されはしたものの
受付係からあらためてご遺族の意思を伝えられ、参列者は懐に収めました。

無事にお葬式が終わり
遺族としての責任を果たした安堵からくる疲労もあり、ご家族はご自宅で静かに過ごされていました。

すると
お葬式後早々に、ご自宅へ訪ねてこられる方々がありました。
それも結構頻繁に。

ある方は
「昨日はお葬式に参列できなくて申し訳ありませんでした。
ご迷惑でなければ、お線香を上げさせてください」
と仰り

ある方は
「昨日まで大変だったから元気にしてるかしらと思って」
と仰り

そして、ある方は
「『香典辞退』だったからお葬式では引っ込めたけど
これは私の気持ちだから、やっぱり受け取ってもらわないと」
と、あらためて香典を差し出されました。
ご家族は
「いや、香典辞退ですので」
「これは私たち家族全員の意思ですから」
とお答えするも
「お返しとか全然気にしなくていいから、どうか受け取ってちょうだい」
と、ご家族の手に香典を握らせようとします。
頑なに断ることは相手に失礼かと考えたご家族は
躊躇しながらもその御香典を受け取られました。


・・・かくして
ご家族は香典返しの手配をする必要に迫られるのでした。

「『お返しは要らない』と言われても
そういうわけにもいかないじゃないですか・・・」

            ♢

「気遣い」とは
相手の立場になって物事を考えることが基本です。
自分が相手の立場だったらどう思うか。

「ならばオマエだったらどうするのか?」

ご家族が「香典辞退」と仰っている以上、私はそのご意思を遵守します。
仮に他の方が香典を出していたとしても、です。

葬儀後のご自宅訪問も、私は避けます。
自分が訪問することで
ご家族が私に気遣うことを避けたいからです。

ご自宅訪問するくらいなら
私なら、ご家族にお手紙を出すと思います。
ご家族への慰めの言葉をかけたいのなら
或いは私自身の故人様への思いをお伝えしたいのなら
手紙の方が相手の負担になりにくいと考えるからです。


・・・私の考え方が正解だとは申しません。
ただこれは
葬儀屋さんとしてご遺族様と関わってきた、私自身の経験則に基づくものです。









[PR]
by dscorp-japan | 2015-05-27 00:00 | 葬儀 | Comments(4)
Commented at 2015-05-28 02:37 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by dscorp-japan at 2015-05-31 15:56
☀******さん。
お返事が遅くなり、申し訳ありませんでした m(_ _)m

******さんの対応は、まったく以て正しいと思います。
もしもよろしければ
あらためてお手紙を出されてはいかがでしょうか。
きっとご家族の慰めになるかと思います。
Commented at 2015-06-02 02:44 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by dscorp-japan at 2015-06-04 17:30
☀******さん。
亡くなられた方を想う手紙なら、きっとご家族の皆様は喜ばれると思いますよ。
line

これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
line
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30