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ロザリオを首にかける

 
先日の記事『コンタツ』
「ロザリオは首にかけるものじゃない」と申し上げました。
ただ、例外的に首にかける場合もある、という一例を。

いわゆる「アルツハイマー型認知症」のお婆様がいらっしゃいました。
このお婆様
認知症が発症する以前は、大変に熱心なカトリック信者さんでいらっしゃったとのことです。
しかし認知症の発症以降
ご自身の力では教会へ通うことも困難となり、ミサに与っていても典礼の流れが理解できなくなっていったとのことです。

それでも
認知症の発症以降も、どうやら彼女の心の支えはカトリックの信仰だったようだとのことでした。
家族に、毎日のように「明日は何曜日?」と尋ね
「日曜日だよ」と返答すると「じゃあ教会の日だ」と答えられたそうです。


・・・そして
ロザリオもまた、彼女の心の支えのひとつだったようです。
時折、思い出したように仰ったそうです。

「私のお守りはどこ?」

「ロザリオ」という単語が出てこなくなったのかもしれません。
或いは元々、ロザリオを「お守り」と認識していらっしゃったのかもしれません。
いずれにせよ
彼女にとってロザリオが大切なものだったことは確かだと。
ご家族がロザリオを手に持たせると
彼女は嬉しそうに首にかけ、先端に付いた十字架を握りしめたそうです・・・


私は医者じゃありません。
認知症に対する理解が深いわけでもありません。
ただ
このお婆様の「ロザリオを首にかける」という行為には、大きな意味があるような気がしてなりません。
ロザリオを「ロザリオ」として認識するか否かは別として
何らかの心の支えとしてそれを身につけることで心の平安が得られたのであれば、その行為には意味が生まれるのではないでしょうか。


今はこの世を去ったお婆様の遺影。
彼女の首には、青いロザリオがかけられています。
そしてそのお顔は、満面の笑みをたたえていらっしゃいます。






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by dscorp-japan | 2015-01-29 17:15 | キリスト教 | Comments(0)
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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