D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

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この時期、私どものお仕事は繁忙期を迎えます。
様々な要因があるのでしょうが
やはり「寒さ」は人間の身体に様々なストレスをもたらすのでしょう。
ウチのようなちっぽけな葬儀屋さんでも
この三連休は現場のお仕事が立て込んでおります。

            ♢

・・・そんななか
昨晩、北海道に暮らす父が名古屋に来まして、夕食を共にしてきました。

齢80を数える父ですが
周りの皆様のご協力を仰ぎながら、いまもお仕事をさせていただいております。
ただ、緑内障の症状が著しく進んでおりまして
ここ一年でほぼ失明状態になると診断されているそうです。
現時点でも文字を読むことが非常に困難らしく
かなり高性能な読書機が必需品だとか・・・ (+_+)

「自分の目と足でここ(名古屋)へ来られるのはこれが最後だと思うから」

おそらくそうだろうなァと私も思いましたので
現場のお仕事をスタッフに押し付けて、時間を作らせてもらったという次第です m(_ _)m

「最後だろうから名古屋らしいものを食べたい」
ということで
後期高齢者と中年のオッサンとで、味噌煮込みうどんを食す、と (^^ゞ


私の知る限りにおいて、父は仕事の虫です。
彼が自分の仕事を好きかどうかは分かりませんけれど
とにかく、人生のほとんどを仕事に割いてきた人間です。
それこそ、家族もないがしろにするくらいに(汗)
唯一の趣味といえば「さだまさしの音楽」でしょうか・・・

・・・いや
私は父親としての彼を責めているんじゃなくって
あの人はそういう人間なのだということです。
私とはまた別の人種だということですね (^^ゞ

・・・しかしそういう父だからこそ
彼の立場に自分を置き換えてみると、今後の彼の(おそらくわずかな)余生を考えるにつけ、同情を禁じ得ないところはあります。

彼にとって「読み書きが出来ない」ということはおそらく
両手両足をもぎ取られたようなものです。
「本の虫」「勉強・研究の虫」である彼が、それらを取り上げられることがいかに辛いことなのか、想像に難くありません。

完全に失明した後
父は北海道の施設に入る予定だそうです。
彼は全部自分で決める人です。
私が何を言おうと、すでに彼の心は決まっているのであります。

もちろん息子として言うべきことは言いました。
しかし、私の声かけに対する彼の返答は
「ありがとう。でもいいよ」でした。


若い頃、私は親としての父を散々軽蔑してきました。
そののち私のなかの彼は
父親ではなく、自分と同じ、ひとりの人間になりました。

・・・そして今。
どうやら私のなかの彼は、再び「父」として認識され始めているようであります。


予約しているホテルに送り届けた別れ際
部屋に向かう父の後ろ姿は、とても小さく見えました。
そして私は
“ あの ” 父の為に祈る自分に、驚きを禁じ得ないのでありました・・・






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by dscorp-japan | 2015-01-11 13:18 | あったこと | Comments(2)
Commented at 2015-01-12 09:08 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by dscorp-japan at 2015-01-12 23:06
☀******さん。
「親子水入らず」というわけではないんですよ ^^;
ここでは書けない、様々な要因がありまして・・・
父は私に、基本的には敬語で話すんです。
まァそういう関係だということなんですね~
line

これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
line
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