D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

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無題

 
先日私がお手伝いさせていただいたご葬儀のお客様は、いわゆるリピーターでした。
一年ちょっと前にご主人を亡くされ
そちらのご葬儀をお手伝いさせていただいたのですが
今回は、その奥様がお亡くなりになられたのでした。

ご主人のお葬式の際も喪主様はご子息だったのですが
実質的にご葬儀を取り仕切られたのは、奥様。
10年以上にもわたって病床にあったご主人を、ずっとお傍で看病されていらっしゃった方でした。

前回のご葬儀の際、周りの方々が仰っていました。

「もちろんお辛いだろうけれど
これでやっと(奥様も)看病の生活から解放されるよね」

いわゆる “ 第二の人生 ” がはじまるだろう、と。

・・・ところが。
どうにも体調が思わしくないとのことで病院に行かれ、お医者様から宣告されたのは「余命、一週間」。

・・・「一週間」です。
すでに全身にガンが転移していて手の施しようがない、と。

ガン宣告は誰でも辛いです。
余命宣告はもっと辛い。
しかし
その余命が「一週間」です・・・

どれほどショックだったかと思います。
私なら、とても正気ではいられません。
或いはその場でショック死してしまうかもしれません。

・・・しかし。
奥様は、お医者さまからの「即入院」を断り
病院を後にされたその足でご自宅へ帰り、ご自分の身の回りの整理を始められたのだそうです。
お部屋を片付けて
ご自分の預金通帳を整理し
自分が死んだ後に必要となるお金を割り振り
ご自分のお葬式の依頼先を教会へ伝えて(それが私です)
自分の遺影写真まで用意して
それからあらためて、ご入院されたのだそうです。

・・・そして
ご入院後約10日を経て、奥様は天に召されたのでした・・・


・・・言葉もありません。

ご主人を亡くされた後
「ようやく教会に来れる」と喜ばれ
事実、私どもがお葬式でその教会にお邪魔する際は必ずいらっしゃいました。
いつも明るくて
私どもが教会へお邪魔すると、必ず「その節はお世話になりました」と声をかけてくださいました。


「強さ」なのでしょうか。
「責任感」なのでしょうか。
或いはご子息や周りの方々への「愛」なのでしょうか。

きっと、そのすべてなのでしょう。
そしてその根底にあるのは「神への信頼」だったのではないでしょうか・・・

私には到底できません。


・・・彼女の眠るそのお顔は
たくさんの笑い皺が刻まれた、とても穏やかなものでした。







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by dscorp-japan | 2014-12-09 00:00 | 葬儀 | Comments(4)
Commented by ペトロの妻 at 2014-12-09 13:22 x
私もその方のように逝きたい...

私の誕生日を自分の命日にした主人を息子達は、『父さん中々やるね』と言っています。
今年の誕生日は悲しみの日でしたが、来年は笑って迎えたいと思っています。
あられの中の通夜式、忘れられません。有難うございました。
Commented at 2014-12-09 19:38 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by dscorp-japan at 2014-12-09 23:31
☀ペトロの妻さん。
ご来訪&コメントを有難うございます m(_ _)m

記事で取り上げさせていただいた方から、私は素晴らしいお手本を見せていただいたような気がしております。
それでも多分、私には無理でしょう。
ただ、この方をお手本として、少しでも真似が出来ればなァとは思っております。
Commented by dscorp-japan at 2014-12-09 23:34
☀******さん。
私なんかは、日々ムチャクチャ無駄な時間を過ごしてますけどネ~ ^^;
それこそ真面目になるのは、お仕事の時だけ。
まァ~私の場合、多分ロクな死に方しないでしょ。
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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