D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

dscorp.exblog.jp Top

病床での事前相談

 
・・・つまりは
病床にあるご本人からのご依頼で、ご本人がお亡くなりになられた際の為のご相談です。

ご本人からの葬儀相談自体、結構あるんです。
ただその多くは「今は元気だけれど先々の為に」というニュアンスのものです。
一方でどなたかが闘病中の場合、ご依頼者の多くはご家族です。

闘病中のご本人からのご相談というのは、ケースとしては少ないと思います。
それはそれで当然のことであって
いつかは全快することを信じて過ごしていらっしゃるのですから、自分のお葬式のことなんて考えたくないはずなんです。

しかし一方で
病床にありながら、ご自身の葬儀の相談をされたいという方はたしかにいらっしゃるのです。
(→過去記事

つい先日
ある神父様から私どもを紹介されたと仰る方から、ご相談のご依頼がありました。
病の性質から、病室から出られないとのことで
ご入院先の病室でのご相談となりました。

「今回の相談は家族には内緒なのです」

実はご本人からのご相談というケースの多くは
「家族には内緒で」というご意向のようです。
「そういう相談を葬儀屋さんにしている」ことで、家族に心理的負担を与えてしまうことを避けたいという方が多い。
こちらとしても
それなりの経験がありますので、そのあたりは心得たうえでの応対です。

(これより先の具体的な相談内容は伏せさせていただきます)

            ♢

私の印象ですが
闘病中のご本人がご自分のお葬式について相談されるとき、ご本人はすごく前向きなんです。
前向きというのはつまり
今を生きることに対してももちろんなのですが、もしも自分が近々召されるとしても、その事実を前向きに受け止めようとなさっているということです。

その根拠は
日々を真剣に生きていらっしゃることからくるような気がします。

「いま自分は一生懸命生きている」
「私は精一杯頑張っている」

「生きることに正面から向き合っている」という、自信のようなものを感じます。
ご本人の佇まいや表情、仰るお言葉のひとつひとつから
清々しい崇高さというか、美しさを感じるのです。

・・・なんか、光り輝いて見えるんですよ。
だから眩しく感じたりするんですよ。

「スッピンなんでお恥ずかしいんですけれど」

これはお世辞でも何でもなく
お化粧などしていなくとも、本当に美しくみえるんです。
本当なんです。


・・・でね
私は思うんですよ。
本当の意味で今を一生懸命生きていらっしゃる方って、美しいんですよきっと。
老若男女問わず、人間として美しい。
本当に、美しい。

            ♢

先日のご相談が終わり、私が辞去する際
ご依頼者は私に右手を差し出して下さいました。

「ありがとう、お会いできて良かった」

その手は小さかったけれど
私の手を大きく包むような大きさを感じたものでした。


多分、大丈夫。
私は医者じゃないから保証はできないけど
でもきっと、手術も成功するし全快する。
私への相談は無駄骨で終わる。
そして
「退院したらお食事を」の約束は果たされる ♪






[PR]
by dscorp-japan | 2014-11-21 15:28 | 葬儀 | Comments(0)
line

これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
line
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30