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仏式葬儀とキリスト教葬儀の相違点

 
時折、こういったご質問を承ることがあります。

「普通の仏教のお葬式とキリスト教のお葬式では、どこが違うんですか?」

たとえば、現在闘病中の方がいらっしゃるご家庭で
「(闘病中の)本人だけがクリスチャンであとの家族は全員仏教徒」というご家族は少なくありません。

「私にもしものことがあったら
私のお葬式は是非教会で行ってほしい」

ご本人のご意向ですから、ご家族としては当然これを叶えてさしあげたい。
しかし、では事前にどのような準備が出来るのか(すべきなのか)分からない。
そして
「そもそもキリスト教のお葬式がどのようなものかさえ分からないから
何をどうすればいいのかさえ皆目見当もつかない」


・・・当事者としてはもちろんのこと
参列者としても実際にキリスト教葬儀を見たことがないという方は、結構いらっしゃるものです。

こうした疑問を解消するには
やはりまず、ご本人が通っている教会にお尋ねいただくのが良いと思います。
教会管理者である牧師(プロテスタント)或いは司祭(カトリック・聖公会)から
有事の際の手順や家族として準備すべきことなど、出来れば事前にお尋ねいただいたうえでご理解いただくことが肝要です。

            ♢

さて。
そのうえで「仏式葬儀とキリスト教葬儀との違い」について。

「キリスト教」というと
その死生観とか思想的な背景が仏教とは大きく異なるように思われがちです。
実際、まったく同じとは申しませんが
それほどナーバスになる必要はないと思います。
「大切な人を送る」という行為と、その思いには何らの違いなど無いのですから。

それでも敢えて一点だけ申し上げるとすれば
多くのキリスト教において
「死者の魂は即座に神の御許、つまり天国に引き上げられる」と考えられております。
だからキリスト教では
「亡くなった」ことを『召天(プロテスタント)』或いは『帰天』(カトリック)』という表現をします。

まずはこの考え方が基本にある、とお考えいただければと思います。


では実際的な相違点がどこにあるのか、ということですが・・・

結論的に申しますなら
実際のところ、仏式葬儀との大きな差は無いともいえるんです。
一般的にはお通夜がありますし
その翌日にお葬式が執り行われます。
ただ、ここでの典礼的な違いがあるとすれば
仏教でいうところの『初七日法要』が(殆ど)無い、ということでしょうか。
お葬式が終わって
故人様の火葬が執り行われて収骨が終わった時点で終了、というのが一般的であります。
ただ、ご家族によっては
(何となくおさまりが悪いような気がする)
(尻切れトンボのように感じる)
或いは
(せめて「精進落とし」の席だけでも)
ということで、収骨後に家族親族の為の食事の席を設けられる方もいらっしゃいます。

一方で
多くのキリスト教会葬儀では「納棺」を重要視するところがあります。
「納棺式」或いは「納棺の祈り」と称して
故人様をお棺にお納めする際、司式者(牧師・神父)の祈りと(特に多くのプロテスタント教会では)賛美歌を以て、故人様の安息を祈ります。
ここにはご家族や親しい友人、教会信徒などが同席します。

そしてもうひとつ。
これはたしかにキリスト教葬儀独自の留意点となります。
主日(日曜日。一部教派は土曜日)のお葬式は、実質的に難しいということがあります。
キリスト教会では、主日(多くの場合午前中)に礼拝(或いはミサ)があって
その間のお葬式が困難であるということです。
だから多くの教会では
主日にはお通夜を行い、その翌日に葬儀を行うという日程がとられます。

あと、これは典礼面での違いではありませんが
通夜の晩中、遺族が故人様のお傍に付き添い続けるということを、ことさらに勧めてはいないようです。
キリスト教会の考え方として「亡くなった時点でその魂は神の御許にいるのだから安心しなさい」ということから、通夜の晩から朝まで、必ずしも故人様の傍に付き添わなければならないわけではない、と捉えられているようです。
今日では仏式葬儀でも同様の傾向があるのですが
むしろ「翌日の葬儀の為に心と身体を休めて、当日には健康な状態で参列しましょう」という考え方が重要視されているようです。
もちろん、家族の「想い」としてお傍に寄り添うことを否定するものではありませんが。

それ以外の相違点というと
もうこれは「キリスト教葬儀への参列にあたっての留意点」ということでしょうか。

・参列者の服装は仏式葬儀と同じと考えてよい
・数珠は不要(手には持たない方が好ましい)
・焼香の代わりに献花(飾花)或いは「ビューイング(故人様とのご対面のみ)」が多い
・仏教でいうところの「お供え」という概念が無い

・・・と、こんなところかと思われます。
どうぞご参考ください m(_ _)m








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by dscorp-japan | 2014-08-21 18:03 | 葬儀 | Comments(0)
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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