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「教会御用達の葬儀屋さん」

 
・・・え~っと
微妙にお答えづらいご質問ではあるのですが・・・(^^ゞ

何故って
他ならぬ私たち自身が(一応)「教会御用達の葬儀屋さん」のひとつなんですから・・・

            ♢

この話題もすでにここで申し上げておりますが
何故に「教会御用達の葬儀屋さん」が存在するのでしょうか。
その要因はいくつかあります。

「すでに葬儀施行経験のある葬儀屋さんにお願いした方が、教会サイドが安心だから」
「それぞれの教会の事情や、牧師・神父の考え方を分かっていてくれるから」

こういった宗教者側の考える事情は、なにもキリスト教に限ったことではないのです。

現在では宗旨宗派を問わず、お葬式の多くがセレモニーホールで執り行われるという流れが一般化してきております。
しかし(たとえば都市圏においても)今から約20~25年前ですと、お葬式といえばご自宅か集会所、そして宗教施設で行われるのが一般的でありました。
さて、ここではお寺でのお葬式を例にとってみます。
お寺でのお葬式の場合、それぞれのお寺によってその造り(広さや間取り)は異なります。そのお寺の経験則などから、どこに祭壇を飾るのか、受付はどこにするのか、参列者の動線など、各お寺によっての “ デフォルト ” のようなものがあるんですね。さらには枕経~納棺~通夜~葬儀~初七日といった典礼の進行においてもまた、それぞれのお寺の(ご住職の)考え方に基づいた流れがあるわけなんです。
すると、お寺でのお葬式が発生した際に葬儀屋さんが気を付けなければならないのが、このデフォルトを遵守した形を辿るということなんです。
では、このデフォルトをスムーズに遂行するにはどうしたらいいのか。
当然のことながら、以前実際にそのお寺でお葬式を担当した葬儀屋さんが取り仕切るのがいちばんスムーズだということになります。そのお寺の事情やご住職の考え方を理解し、これに則した流れで進めてくれるわけですから、トラブル回避の近道であることは確かなんです。仮に「はじめてお邪魔します」といった葬儀屋さんですと、お寺のご住職はいちいち細かく指示をしなければなりません。極端な場合、ご住職は葬儀屋さんが作業を進める間じゅう、ずっと張り付いて監視していなければならないということにもなりかねないわけです。

(今なお現存する葬儀屋さんもありますが)
以前は今以上に、それぞれの村や町に根差した葬儀屋さんがたくさんありました。
この背景には
(地域の方々との面識があって安心だからという側面もありましたが)それぞれの地域に根差した葬儀屋さんは、その村や町のお寺と良い関係(これは癒着という意味ではありません)を構築していて、地域のお寺の事情を熟知していたから、という理由もあるんです。
「あ・うん」の関係が出来ていた、というわけです。

・・・といった事情が、キリスト教葬儀にもまたいえるわけなんです。

「祭壇に向かって柩の向きはどうだったか」
「受付ブースは室内に設けるのか、屋外にテントを張るのか」
「納棺式はどのタイミングで、どこで行うのか」
「式次第はどの典礼書を使うのか、或いは式次第を個別に印刷するのか」
「典礼の長さは一時間葬でいいのか、一時間半とるのか」

こういった実務的な留意点が、教会によって異なるんです。
それぞれの教会のやり方を葬儀屋さんが理解しているか否かの違いは大きいんですね。


そしてもうひとつ。
実はこれがいちばん大きいと思われるのですが・・・

「キリスト教葬儀のことを熟知していない葬儀屋さんがある」。

ウチのようなキリスト教専門葬儀社を除いては、葬儀社さんの多くが「宗旨宗派を問いません」と謳います。
しかし実のところ日本においてはマイノリティな宗教であるキリスト教葬儀を、すべての葬儀屋さんがよく理解しているわけではないのです。キリスト教葬儀に必要な祭具を持ち合わせていないという葬儀屋さんもあります。祭具自体の名称やその用途について理解していない葬儀屋さんもあります(同業他社さんからウチに対して「教えて欲しい」と問い合わせがあることもあります)
もちろんよく分かっていらっしゃる葬儀屋さんもたくさんあると思います。ただ、担当する機会の少ないキリスト教葬儀ともなると、仮に以前施行経験があるという葬儀屋さん(担当者さん)であっても、その流れや留意事項を忘れてしまわれるんですね。
こうした事情から、教会御用達の葬儀屋さんがあると教会サイドは重宝なんですね。

            ♢

これは少々身びいきな申し方になりますが m(_ _)m
私どものような零細葬儀屋さんが(細々とながらも)続けてこられているのは、私ども自身がクリスチャンであるということもあります。

たとえばカトリック葬儀で申しますと
・聖堂の内陣に入る際の処し方
・ミサ祭壇や聖櫃に対する崇敬の念
・ご復活のロウソクの意味
・司祭用香炉等の扱い
・ミサ典礼の流れや時間配分
・聖体拝領時の留意点

こうした事柄を知識として有することはそれほど難しいことではないでしょう。
しかし私どもは信徒として携わります。
ご依頼があれば、信徒として葬儀ミサの先唱をさせていただくこともあります(これは一朝一夕では出来ないことですね)
参列者から見てとれる私どもの所作だけでなく
本質的な信仰がそこにあるか否かという点について、信徒の方々は感じ取られていらっしゃるのではないかと思っております。







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by dscorp-japan | 2014-07-28 00:00 | 葬儀 | Comments(0)
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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