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教会への葬儀献金に思うこと

 
引き続きご質問がありましたので・・・
(ここで申し上げることはあくまでも私見であります。私の考えが正解である、と保証するところではありませんことを予めご了承ください)

たしかに
葬儀屋さんをさせていただいておりますと、しばしば聞かれる質問ではあるんです。

「教会への御礼はいくら包んだらいいのでしょう?」
「他の方々は大体どれくらい渡されてるんですか?」

つまり、実態的な “ 相場 ” をお尋ねなさるわけです。
こうしたご質問の意図するところとは(お世話になった教会に失礼があってはいけないから)(お葬式の場面で恥をかきたくないから)といったところではないでしょうか・・・

            ♢

私の知る限りにおいて、特に外国人司祭などは、葬儀献金の具体的な金額設定を拒む方が少なくないようにお見受けします。「凡そで良いですから金額を仰ってください」と尋ねても、頑なに「お気持ちで結構です」と仰る方が少なくないようです。
たしかに『献金』の本来的意味からすれば「お気持ちで」は正しいのでしょう。
しかし現実的には、お世話になる側からすると(恥ずかしくない金額をはっきり言ってよ!)という気持ちも分からなくもないところではあります。
「恥の文化」といわれる私たち日本人にしてみれば、余計に戸惑うところなのでしょう。

・・・だから、なのでしょうか
教会によっては、一律の献金額を設定しているところもあります。
もちろん設定金額は強制ではなくて「ご無理が無ければ○○円を目安にお願いいたします」という意味と捉えて差し支えないと思われます。

一方で
具体的な金額を提示するわけではありませんが、こんな表現で目安を提示される教会もあるようです。

「葬儀にかかった費用の大体○○%を目安に教会へお願いいたします」

この設定、ある意味では理にかなっているなぁと思います。
もちろん例外もありますが、お葬式にかける費用はそれぞれのご家族の経済的事情や金銭の価値観(或いはお葬式自体に対する価値観)を反映しているといえる面があります。「ご遺族に過分な負担にならない程度で教会へお渡しくだされば結構です」というわけです。

また、こんな教会もあるようです。

「普段から教会に来ていて教会維持献金をお支払いくださっている信徒は○○円。
そうでない方は(たとえば)その倍を目安にお願いいたします」

これはこれで、ある意味では理屈が通っていると思います。
これは決して差別などではありません。
普段から教会の宣教活動に協力し、教会の維持や営繕にも携わる信徒と
「普段は教会に顔を出さないがお葬式の時だけ教会にお世話になる」という方が同じだとすると、金銭的負担という面において少々公平性に欠けると思われるからです。
たとえば。
ここは葬儀屋さんらしく(笑)公営火葬場の火葬料金にたとえてみましょう。
つまり、普段から市民税を納めている方とそうでない方(=市外にお住まいの方)では火葬料金が異なる、ということと同義であります。
「教会は信徒の維持献金で賄われている」という事実は重要なのであります。

            ♢

さて。
ここまでの時点で、私は具体的な金額を申し上げておりません。
先の記事でも申し上げました通り
やはり、教会への葬儀における献金(謝礼)の具体的な額を葬儀屋さんが申し上げるべきものではないと心得るからであります。

「それじゃあまりに不親切じゃないか!」

・・・ならばここで、ひとつの目安となり得る考え方を申し上げます。

キリスト教葬儀の多くは、今なお教会で執り行われることが多いです。
教会「施設」を「利用する」ということです。
この実態を照らし合わせて
ここはひとつ、葬儀屋さん直営のセレモニーホール(葬儀会館)の『会館使用料』を目安としてみてはいかがでしょうか。

それぞれの葬儀屋さんによって「会館使用料」の設定額は異なりますが
私の知る限りにおいては、一般的なホール利用料が8~20万円くらいなのではないでしょうか(もっと高いところもたくさんありますが)

葬儀会館とキリスト教会を同列に考えることに異論もありましょうが
経済面でいえば、少なくとも建物の維持費と水道光熱費だけを考えても結構な費用にはなるんです。
様々なご意見があることでしょうが
実態的傾向と照らし合わせてみても、ひとつの目安にはなる金額だとは思います。


今一度申し上げます。
キリスト教に限らず
宗教者への御礼(お布施、献金)の額は、葬儀屋さんの領域の話ではありませんことをどうかご理解ください。
また
ここで申し述べさせていただいた教会への葬儀献金に対する考え方は、あくまでも私個人のものでありますことをご了承ください。






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by dscorp-japan | 2014-07-24 22:52 | 葬儀 | Comments(2)
Commented at 2014-07-25 08:06 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by dscorp-japan at 2014-07-26 19:18
☀******さん。
再度のご依頼ですので、私なりに記事にさせていただきました m(_ _)m
あくまで私見ですので参考になりますかどうか (^^ゞ
line

これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
line
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