D’s(ディーズ)さんのぶろぐ

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喪主にふさわしいのは誰か

 
よく訊かれるんです。

「喪主って誰がするべきものなんですか」


一応「喪主」という単語の一般的な定義について申しますと
「葬儀における中心的役割を果たす、家族の代表者」ということになります。
よく「施主」という単語と混同されますが
施主というのは「葬儀の実質的な施行者」ということであり
現実的に申しますと「(代金を支払う)葬儀社に葬儀を依頼する人間」
つまり “ お金を払う人 ” ということです。

だから
必ずしも「喪主=施主」ということにはならないケースもあります。
たとえば社葬などの場合
喪主は家族の人間で、施主は会社だったりします。
一般的なお葬式でも
喪主は(故人様の)息子さんで、施主は(故人様の)奥様というケースもあるわけです。


さて。
これらのことを念頭に置いていただきまして
あらためて「喪主は誰がすべきか」というお話です。

結論から申しますと・・・

(身も蓋もないような回答ですが)
「誰でもいいですよ」ということになります。
「より相応しいのは誰か」ということなら
それぞれのご家族の方でご判断いただければよろしいのかと。

以前であれば
喪主は「家を継ぐ者つまり嫡男がその任を負うべし」みたいな考え方が一般的だったようです。
いわゆる家長制度の考え方、ということでしょう。
しかし現在、こうした意識は薄れつつあるようで
たとえば一家の家長であるご主人がお亡くなりになられた際
今ではごく普通に、ご主人の奥様が喪主をされたりします。
息子さんでも構いませんし、もちろんお嬢様でも問題ありません。

            ♢

今から15年ほど前ですが
ある父子家庭のお父様がお亡くなりになられたお葬式を担当させていただきました。
そのご家庭は父一人、子一人というご家族。
お子様は当時中学三年生でした・・・
「誰が喪主をやるのか」という選択の余地はなく
否が応でも、息子さんが喪主をすることになりました。
(因みに施主はご親族様方々でした)

今でも覚えております。
その息子さんは大変ご立派に、喪主の大役を果たされました。
たったひとりのご家族を失い
息子さんのお悲しみは計り知れないものだったと思います。
しかし
通夜においても葬儀においても、参列者の皆さんへの応対はご立派と言う他ないものでした。
もちろん参列者への挨拶もしっかりとされて
それが却って参列者の涙を誘ったものでした。

お名前は伏せさせていただきますが
その息子さんはその後角界に身を置き、大変にご活躍されました・・・

            ♢

個人的な意見で申しますと
「誰が喪主をするのか」は、それほど重要でもないような気がいたします。
ご家族として
誰がより相応しいかをご協議いただいたうえでお決めいただければよろしいと思います。
むしろ大切なことは
喪主となられた方が、その自覚を持っていただくことかと思います。

先にも申しました通り
喪主とは「家族の代表者」なわけです。
“ お亡くなりになられた方の ” ご家族代表者、なのです。
喪主様の立ち振る舞いや言動が
故人様の名誉を高めもすれば、貶めることにもなるのです。

流暢な挨拶が出来なくてもいいんです。
口下手でも、アガリ性でもいいんです。
もちろん、演技する必要などさらさらない。
お葬式の演技なんて、すぐに見破られますから。



関係者(参列者)の皆さんは、ちゃんと見ているんです。

何を見ているのでしょう。

「そこに『心』はあるのか」
です。

ということで
ここで敢えて最初のご質問に立ち返るなら、回答はこうなります。

「心のある方ならどなたでも」






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by dscorp-japan | 2014-05-20 01:08 | 葬儀 | Comments(2)
Commented by クリスティナ at 2014-05-20 19:15 x
ディーズさん、お疲れ様です。
自分の持てる限りの『心を尽くし精神を尽くし思いを尽くし力を尽くして』が1番大切な事ですね、私もいつか来るその日のために心にしっかり留めます☆
Commented by dscorp-japan at 2014-05-21 00:12
☀クリスティナさん。
このブログでいつも申しておりますが
良いお葬式をつくりあげるのは葬儀屋さんなどではなく、ご家族なんですね。
葬儀屋さんはあくまでも黒子に過ぎません。
だからこそ、ご家族の真摯な思いが不可欠なんだと思います。
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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