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『一日葬』について思うこと

 
ご存知の方もあるかと思います。
昨今のお葬式形態の多様化のなかで『一日葬』という選択肢があります。

これはつまり
一般的に「お通夜」と呼ばれるところの、お葬式前日の夕刻に行う式を省略した葬儀形態のことです。
特に家族葬(或いはこれに準ずるお葬式)に多いのですが
参列者を遺族親族や近親者に限定する為、葬儀当日に参列してもらえばそれで良いとの考えから、前日の式を省略するわけです。

実態として
葬儀前日に行われる式(≒通夜)は、社会的なお付き合いのある方々にご参列いただく為の機会、という意味合いが大きいと考えられます。
参列される方々はそれぞれお仕事や学校があるわけですから
(特に平日の)日中に行われるお葬式に参列することは難しかったりします。
ですから
お仕事や学校が終わるであろう時間帯である、葬儀前日の夕刻(6時とか7時とか)にご参列いただく為の場を設ける、といったところでしょうか・・・

その意味からすれば
近親者以外の方をお招きしない葬儀であれば、前日の式は不要という考え方も出来るわけです。



・・・ただ、ですね。
これは葬儀屋さんの経験則として申し上げますね。

※ 私は決して一日葬を否定しているわけではありませんので悪しからず m(_ _)m

葬儀前日の式(≒お通夜)って
当事者であるご遺族がお葬式に臨むための「準備機会」という意味で、それなりに大切な時間だとも思うのです。

何を以て「準備」なのかと申しますと
ご遺族が明日のお葬式に臨むに際して、やり忘れたことや準備し忘れたことを思い起こすための機会だったりするんです。
実務的な手順(火葬許可証の手続きなど)ももちろんなのですが
亡くなられた方の為にやり残したことを思い出す機会、だと思うんですね。

たとえば、お柩の中に入れて差し上げる何かを思い出す。
たとえば、亡くなられた方が言い残された言葉を思い出す。
いわゆるお通夜の席に身を置くことで葬儀を実感し、そこから大切なことを思い出すということがあると思うのです。

言葉や理屈で教えられるのではなくて
目や耳などの五感を通してお葬式を感じる。
そこで気付くことがあれば、それを明日のお葬式に反映させる。
そういう機会でもあるのではないかと思うんですね。

「あ、柩に〇〇を入れてあげれば?」
「そういえばお婆ちゃん『〇〇の曲をかけて』って言ってたよね?」

「じゃ明日用意しようか!」


「お通夜を省略してはいけない」などという道理はありません。
しかし可能であれば、
たとえ近親者のみの参列だとしても、お通夜の席を設けられたらいかがかと思うのです。

もしかすると
そこで「大切な何か」を思い出されるかもしれないのですから。







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by dscorp-japan | 2014-01-08 22:28 | 葬儀 | Comments(0)
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これでも葬儀屋さんのブログなのだ


by dysmas
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